「梅雨」の季節

　先週は、九州から東北にかけて、梅雨のない北海道を除く全ての地域で“梅雨入り”となりました。
　今はちょうど初夏から夏本番へ向かう季節の変わり目ですよネ
　今年なんぞは、特に「大雨」で、例年より注意が必要ですが、生きものにとっては大切な雨です？
　非常に大切でありがたい雨ですが、今の雨は、我が家の菜園ではチョッと多すぎて困っています。

　　先週の６日（木）は、二十四節気の「芒種」で、稲などの芒（穂）のある穀物の「種まき」のころ
　　でも実際の種まきは、もう少し早い時期に行われ・・すでに「田植え」も終わっている時季です
　　この「芒種」は、二十四節気のなかでは馴染みが薄く薄いようで漢字（字）を見も、読めない？
　　わけがわからない！従って見聞きしても、ピンとこない人が多いと思われます。
　　そんな時は、さらに季節を細かく分けた「七十二候」を見ると分かりやすいんですが・・ネ
　　芒種から夏至にかけての期間をさらに３つに分けると、こんな風に書かれています・・。
　　　「蟷螂生（かまきりしょうず）」「腐草偽蛍（ふそうほたるとなる）」「梅子黄（うめのみきなり）」
　　漢字を見て、なんとなくイメージわきませんか？　なんとなくですョ・・？
　　「かまきりが生まれるころ」「腐った草が蒸れ、蛍に生まれ変わる」「梅の実が黄色くなって熟す」
　　という意味にとれません？　　どれも梅雨を象徴する風景に思えませんか・・？

　　　蛍は、ご存知の通り“一生のほとんどを清流や水田など‘水の中’で過ごしてますよネ”
　　　湿度が高くなった梅雨の時期だけ、成虫として地上に現れ、淡い光を放ちますでしょ・・！
　　　古くから和歌に詠まれていたり、蛍を使った遊びがあったりと、日本人には馴染みが深いもの

　　　一方、梅の実の熟すころから梅雨と呼ばれるようになった！と・・
　　　そう言われるように、梅は季節を代表する果実といってもよいのではないでしょうか
　　　多くは、梅干しや梅酒などに利用されています。酸っぱいと感じるのは「クエン酸」です
　　　このクエン酸には、疲労回復の効果や、殺菌作用もあるため、「菌」が繁殖しやすいこの時期
　　　お弁当などに向いていると昔からいわれ重宝がられていますでしょ・・！
　　　汗と共に出てしまう「カリウム」も補給する事ができ、熱中症予防にも効果的です
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（但し摂りすぎは禁物ですが）

　　　　こう見てみると「旬」のものは「理」にかなっているいるものが多いですよネ
　　　　ただ最近は「旬」が無くなりつつあります。（ハウス等で年がら年中摂れますんでネ）

　　　　四季がある日本だからこそ、梅雨だけにしかない風景が見られます。
　　　　紫陽花からヒョイと顔を出す‘カタツムリ’も愛嬌がありますでしょ・・どうですか？
　　　　こんな風に、雨の季節と上手にお付き合いをしていきましょうョ！　
　　　　　（でも昨今の雨は豪雨のようなんでそんな流暢なことは言っていられないかな？）