Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

10年以上も「音楽三昧」をしていると・・・

2015年06月21日 | ピュアオーディオ
毎日AM10時前から夕方6時まで「音楽三昧」をしています。こんな生活が10年以上も続くと「マンネリ」で飽きて来ます。マンネリを避ける為にサブシステムを作ったり、処分したりを繰り返しています。



現在はFM放送やBGMシステムで一日中音楽を流したりしていますが、1日に1回はメインシステムも2時間以上は鳴らします。「音楽疲れ」が有る時は「日頃聴かない曲」をかける様にしています。最近はモーツァルトの若いNoのシンフォニーを鳴らします。ブルックナーやマーラー・ロマン派の音楽が主に聴く曲のジャンルですが、モーツァルトの初期交響曲は嫌味な処が無く、新鮮な気持ちで聴けます。



テラーク盤の「マッケラス指揮/モーツァルト交響曲全集」。テラークですから録音は素晴らしいし、マッケラス指揮のモーツァルトは今までのモーツァルト演奏と違い、現代的な響きで新鮮に感じます。BGM的に聴いても良い感じですし、本気になっても十分楽しめます。

アンプ内部配線の重要性

2015年06月20日 | ピュアオーディオ
一昨日・昨日と管球パワーアンプの「内部配線交換」を実際にやって見て、その「音質アップ効果」を確認しています。「激変」と云える対策効果です。SN比と音数の増加が際立っていて、そのおかげで音楽表現力が随分と増しています。

管球パワーアンプは回路がシンプルで有り、部品点数が少なく素人でも交換出来ます。現在のハイエンドのアンプ達にも同じ対策が出来たら素晴らしい効果が出るだろうな・・・て事は簡単に予測できます。しかし、プリント基板や部品の密集度を考えるとおいそれとは手が出せません。それなりに電気回路の技術が必要になるからです。

初めから(設計の段階から)「内部配線」をもっと質の良いモノにして、もっと廉価に手に入る様になれば・・・と願っています。「内部配線」の重要性を各メーカーに知ってもらいたいと思います。

またRCA端子やXLR端子、3PインレットプラグやSP端子にももっと質の高いパーツを使ってもらいたいと願います。1台数百万円のアンプに数百円で手に入るパーツが使われている現状はおかしいと思う。特にひどいのが「ヒューズ」。1個数十円のヒューズが平気で使われている。コスト意識ばかりでは無く、音質にも気を配ってもう少し「問題意識」を持ってもらいたい。

WE101Dpp2号パワーアンプの音質対策

2015年06月19日 | ピュアオーディオ
自宅のメインアンプに使っているWE101Dpp-2号パワーアンプの音質対策についても、昨日のSTC#4033Lアンプと同じ様な対策を実施しています。





上の写真が入手時の外観です。入手年月日は2012年3月6かです。フロント側にXLR端子が付いていますが、XLR端子のグレードは一般的なものです。また名ばかりのXLR端子で、「平衡化」(バランス化)の回路になっていません。裏側はSP端子の取り付け位置がアンプ上面に付けられ、またその間隔も狭く使いづらい配置になっています。



端子類は交換しなければ自分のシステムに入れられないので、SP端子やRCA端子をリア面に新たに作り直しました。この状態でしばらく音出しをして動作や音質を確認します。非常に艶やかで穏やかなサウンドです。しかし、SN比が悪く、音数や音のキレ・ヌケ・ノビに大きな不満を感じました。





2012年9月12日に最終対策を実施しています。今回は既に「特殊銀線」が完成していましたのでブルースーナーを使う事なくいきなり「特殊銀線」で配線です。各端子類も最高級品に交換済みで、XLR端子は取付のみして配線はしていません。出力1.4W/chでは「疑似平衡化」をしますと出力が半分になりますので、「使わない方が良い」と判断しました。



交換後は今まで良いと感じていた質感が更にグレードアップし、見事な音数の増加が有り、音のキレ・ヌケ・ノビを手に入れました。使っている真空管も予備を2セット以上確保しました。このアンプの整流管は#70です。初段管はSTC#6SN7、パワー管はWE101D(ST管タイプ)。WE101Dには通称「テニスボール」と呼ばれる「球形」の球も有りますが、スペース的な問題も有り取り付けは出来ません。

このWE101Dはヒーター電圧が4.5Vです。一般的な3極管・5極管の殆どが6.3Vですので、如何に球に優しいか判ります。その分電源トランスは特殊になります。球の発熱は「人肌」に近い温度で熱くなりません。むしろ整流管や初段管の方の発熱が高いです。パワー管のWE101Dは多分私が使う分には一生交換の必要が無いと思います。


(プリ+パワーアンプ共に内部配線は全て特殊銀線配線+FXヒューズを使用)

自宅のメインSPのSP-707JのD130システムとの相性も良く、手放せないアンプになりました。

管球パワーアンプ STC-4033Lシングルアンプの音質対策

2015年06月18日 | ピュアオーディオ
ケーブル(配線)による「伝送ロスの極小化」の為に、電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル・SP箱内配線・SPユニット内配線と対策して来て、アンプ内配線も視野に入って来ました。2008年当時の状況です。先日の写真で紹介したSTC#4033シングルアンプの対策を時系列にご紹介します。



写真のアンプがSTC#4033Lと云う「傍熱型3極管」を使ったシングルアンプです。整流管:5U4G(ムラード)初段管:オスラムNH4(3極管)次段管:NHL4(3極管)と云う古典管を使っています。



入手したのが2008年6月頃だったと思います。地方に居るとパーツを集めるのが大変なので、既に出来上がって中古で某オクに出ていたモノをセレクトしました。上の写真と下の写真は入手当時のオリジナルの状態です。


手に入れた状態では、各真空管は劣化が激しくそのままでは使えない状態でした。全ての真空管を探して交換して、やっと出発点に辿り着きました。この状態では「電源ケーブル」と「内部配線」でノイズを拾っていて、質感は好ましかったのですが、SN比が悪くて使い物になりませんでした。おまけに各部にトラブルを抱えている状況でした。まず1番目は「オイル漏れ」。大きなオイルコンが2個使って有り、ここからオイルが漏れている様でしたので、オイル漏れを止める事から始まりました。オイルコンに対策してもまだオイルがジワーッと漏れています。その原因を突き詰めていくと「電源トランス」が「湿式」になっていて、内部にオイルが充填して有ります。その1番端子からジワーッと油がしみ出ていました。ようやく原因が判り、電源トランスを新品に交換しました。古いトランスだったので、メーカーではすでに廃番、やっと新品を探して交換しました。なかなかタイムリーに探せる状況でもなく時間だけがかかりました。2番目は「底板が無い」状況。これも4mm厚の特殊板材で作りました。端子類も全てやり直し・・・・。



上の写真が第一次対策。内部配線を「ブルースーナー」に交換しています。入出力の端子類も高級品に交換し、XLR端子を追加しています。SP端子もより大きなケーブルを使える様に交換しています。(2008.9月時点)



上の写真は2011年7月時点の第2次対策の写真。内部配線を「ブルースーナー」から「特殊銀線仕様」に交換途中です。ケーブル(配線材)の性能が高ければ高いほど「音質アップの効果」が高くなる事に他なりません。太さ・硬さ的に「特殊銀線仕様」辺りが自分には限界に思える。材質的にもっと高価な金属(コバルト・金等)を使えばもっと「伝送特性」は改善できると思うがコストの面で手が出せない。





第2次対策が完了した写真です。内部配線を全て「特殊銀線仕様」に交換が終わり、SP端子も最高級の端子に交換しています。対策完了は2011年8月です。このアンプを入手して既に4年の月日が経っていました。当該アンプは2008年に球を全て交換して既に9年近くなります。まだ球の交換をしていません。現在もノイズ一つなく正常に動作しています。内部配線の交換でSN比の改善効果が素晴らしく、低域に使っているレビンソンNo431と同等以上の静けさを持っています。

ブルースーナーケーブルも特殊銀線仕様もどちらもスーナーケーブルを使っています。硬くて太い内部配線ですので、お話では「交換」の二文字で表せますが、実際の作業は「コツコツ」積み上げなければ到底完了出来るモノでは有りません。一般に使われている配線なら1時間も有れば十分ですが、この作業には3週間程(8Hr×20日/回)かかっています。・・・足かけ4年もの歳月をかけて対策し現在に至っています。

「伝送ロスの極小化」の為とは言え、実際に作業をするのは大変です。でもその効果はやったモノでないと判らない世界です。こうやって内部配線を交換したアンプが9台有ります。どれも手放す事はないと思います。良いアンプだと思ったら自分が使えるように徹底的に対策して行く事が「思い入れ」に繋がって行きます。真空管アンプは当時の3極管が良いですね。

真空管について思う事

2015年06月17日 | ピュアオーディオ
最近リバイバルの様に「真空管アンプ」を購入される方が増えて見直されていますが、一時的な懐古趣味で終わらなければ良いが・・・と思っています。

当該ブログランキングに参加されている「アキシオム80さん」の「古典管と近代管」ブログを読んでいて共感する部分が多く、同じ事を感じている方が居るんだな・・・と思っています。

真空管の歴史を理解しておく事も大切だと思う。ウィキペディアで調べると・・・以下抜粋。、

【真空管の歴史】

エジソンが白熱電球の実験中に発見したエジソン効果(1884年)が端緒となり、その後フレミングが発明(1904年)した素子が2極真空管(二極管)で、3極真空管(三極管)は、リー・ド・フォレストが発明(1906年)した。 既に白熱電球の製造技術があり、リー・ド・フォレストの真空管はウェスタン・エレクトリック社でもリー・ド・フォレストの特許のもとに生産に移され、1914年 には三極管は電話回線のリピーター回路に汎用されタイプM(101A)が製造された[10]。1915年のバージニア、アーリントン間の大陸横断電話回線の実験においては、550本の真空管が使われたとされている。使われた真空管はタイプL、タイプW、タイプSであった。アメリカ軍ではフレミングバルブを使っていたこともありフランス製の通信機を使っていたが、第一次世界大戦末期フランスからのRチューブの供給が滞るようになり、急遽、タイプJ(203A)から耐震構造化した受信用検波増幅管であるVT-1が、タイプL(101B)を元にタイプKの後継管として送信用5W型発振変調管であるタイプE(VT-2)[11]が製造された[12]。1929年には5極管(UY-247[13])が登場し、1935年に画期的なメタルビーム管(6L6)が登場、これにより基本となる真空管技術が完成した。

【真空管の形態】

① ナス管(1930年代まで)
② ST管(1930年代~1950年代)
③ GT管(1940年代~1950年代)
④ mT(ミニチュアあるいはミニアチュア)管(1950年代~末期)
⑤ サブミニチュア(ミニアチュア)管(1960年代~末期 )
⑥ ニュービスタ[17]管 (1960年代~末期)

以上抜粋。


(WE#101Dppアンプ)

真空管は今から100年前に発明され、1950年代には現在オーディオ用に使われている真空管の形が完成している。当時はヨーロッパや米国で生産されていたが、コストの面他の理由で「海外移転」が繰り返されている。1960年代には日本でも生産され、同時期に東欧やロシアも有る。以後中国等で生産されているが、形は似ていても中身は別物みたいに違っている。その例が「音質」である。他にも「バルブノイズ」や「寿命」の面でも後退している。300Bのシングルアンプが欲しかったけど、3セットアンプを購入して諦めた。WE300Bの入手が困難で、日本製や中国製の球では個人的に使い物にならなかった。特にSN比にうるさい私には「バルブノイズ」が致命的だった。


(STC#4033Lシングルアンプ)

現在もも管球アンプを使っているが、1950年代までの球しか使わない様にしている。使っている球はWE101DやSTC4033Lと云った今では「古典管」に分類される球に行き着きました。これらの球は音質が良い事と寿命が長い事が有りがたい。しかし、古い球だからと云って、「保管中」に逝かれてしまう球も有るので、どなたにもお勧めとは云い難い。現在まったく手に入らない訳ではないが、「価格」と「トラブル」の面でもうおいそれと手が出せる代物ではなくなっている。これからオーディオを楽しもうとされる方が居るなら迷わず「トランジスターアンプ」を勧める。寿命や劣化を気にせずに安心して使えるから・・・。


電源の整流の仕方で質感が大きく変わる

2015年06月16日 | ピュアオーディオ
現在ではAC電源(交流)をDC化(直流)させる為に殆どの機器で「ダイオード」を使っている。ダイオードは半導体製品だ。トランジスターがPNP・NPN型で出来ているのにダイオードはPNの組み合わせ。

現在使われている整流の方法には、
1)真空管整流
2)セレン整流
3)ダイオード整流

の大きく3つに分かれる。それぞれの整流の仕方でサウンドや質感が変わって来る。

1)真空管整流・・・艶やかな質感で音を柔らかく感じる傾向にある。
2)セレン整流・・・マランツ#7やマッキンC22に使われていた方法で、独得の艶やかさが有る。
3)ダイオード整流・・・ノイズが少なく、カチッとした質感で大パワーでドライブ出来る。

今では真空管整流やセレン整流は、部品の供給の問題で殆ど姿を消してしまったが、趣味のオーディオでは真空管整流やセレン整流も視野に入って来る。

私も実際に真空管整流のアンプを使っているが、「整流管」で質感がガラッと変わって来る事を多々経験している。良い整流管を使うとそれだけでグレードアップしてしまう。現在使っているのはオールドムラードの球を使っている。出来ればWEの球も使って見たい。

注意しなければならないのは、その時代のSPに合わせて使わないと、ミスマッチが起こる事だ。現代の重低音を出すSPに整流管整流では、音が「甘く」感じる事も有る。またプリアンプに使うかパワーアンプに使うかでもその相性が変わって来る。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その8

2015年06月15日 | ピュアオーディオ
仕事で色々な問題点を解決して来た。その手法・手段等をオーディオにも用いて対策・改善をして来た。

「良くなった」・「良くなかった」と云う単純な判断では、「技術」や「ノウハウ」は獲得できない。それは「相対評価」で有るからだ。「絶対評価」的な判断が求められる。

「良くなった」には「良くなった」理屈や原理が存在する。当然「良くなかった」にも理屈や原理が有る。失敗から学ぶ事は沢山有る。100個の対策をして90個以上の失敗をしても良いではないか?。最後の一戦で好きな音質を獲得できれば良いと思う。「失敗」を恐れて何もしない事は「停止」している事に他ならない。頭の中で「あーだ・こーだ」と素晴らしいアイデアを考えても「実践」しなければただの「絵に描いた餅」。「実践=行動」する事こそが「音質アップ」させる事で有る。

「絶対評価」をする為には、「着眼大局」して自分の欲しい音質を箇条書きに書いて見る事だ。まず目的をはっきりさせる。箇条書きした内容には「正反対」の要望項目が有る事も有る。実際にやって見て、「結果」から「原理」を考えてみる事が大切だと思う。次は「仮説」を立ててデミングサイクルを回す事が出来る。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その7

2015年06月14日 | ピュアオーディオ
「1)電源(アイソレーション・トランス等を使った電源)や電源ケーブルはその「機器の質」を左右する。」

と昨日書きました。これは今まで使いこなせなかった古いアンプ等を使いこなすヒントになると思います。名器と呼ばれたアンプ達を「現代の技術」で性能アップさせて使う事が出来るからです。

某オクでアンプの価格等をチェックしていると、20年前、100万円を越えていたアンプが30万円以下で手に入る様です。そのメーカーのフラッグシップで有った機種が狙い目です。20年前ぐらいと云うと1990年代、この頃のアンプには、「電源部」が「3Pインレット」になっているモノが有り、電源ケーブルを交換できるタイプが存在します。そんな機種に「良い電源と電源ケーブル」・「良いラインケーブル・SPケーブル」を使ってあげれば必ず良い結果に繋がるでしょう。

しかし、注意点も有ります。使われていなかった期間が長いと「CR類の劣化」や「各部に酸化膜」が厚く付いていて、「生き返らせる」為には「故障のリスク」と「鳴らし込みの期間」(約累計1000Hr以上)が必要です。現在手に入る新品の機種でも、その機種を「活性化」させる為には同じ様に累計1000Hr必要ですから、「鳴らし込み期間」は中古も新品も変わり有りません。

もうひとつ忘れてならないのは「西暦2000年」ぐらいを境に、「鉛半田」の使用禁止、「鉛レス半田への切り替え」が電子部品メーカーや機器メーカーで行われています。「鉛半田」と「鉛レス半田」では「抵抗値」が1桁ほど違います。当然、「鉛レス半田」を使った機器が低抵抗でSN比が高くなる傾向になります。それは当然「音質」にも効いて来ます。音数の増加や質感の細やかさ等が変わって来ます。

この辺の事情を考えてシステムメイクをすれば、かなりの低価格で入手したシステムでも非常に高い「音質」を持ったシステムを作る事が出来ます。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その6

2015年06月13日 | ピュアオーディオ
1)電源(アイソレーション・トランス等を使った電源)や電源ケーブルはその「機器の質」を左右する。
2)信号ケーブルはラインケーブル・機器内配線(アンプ内・SP箱内等)・SPケーブル・SPユニット等を出来るだけ大量伝送出来る様にしたい。

その5の最終稿で書いた様に、色々な配線が有ると「伝送量が異なる」・・・と云う事は「バランス」を壊す原因でも有り、最終的には「量的差」(情報量・エネルギー感差)が生ずる。

電気の流れは「水道管」に例えてみれば良く判る。信号ラインは色んな配線で接続され「一本の流れ」になっている。「色んな・・・」と云う言葉をわざと使っている。それは「機器内配線」や「SP内配線」・「SPユニット配線」等、一般ユーザーでは手が出せない部分(ブラックボックス)が有るからだ。話を元に戻して、一般的なケーブルの例を「水道管」の例えで話して見よう。

A)CDプレーヤー-プリ間・・・直径(内径)10mm(断面積= 78.5㎟)
B)プリ-パワーアンプ間・・・直径(内径)50㎜(断面積=1962.5㎟)・・投資
C)パワーアンプ-SP端子 ・・直径(内径)30㎜(断面積= 706.5㎟)・・投資
D)SP端子-SPユニット ・・・直径(内径)5mm(断面積=  19.6㎟)

アンプ間やSPケーブルに投資をして良くしても、SP端子-SPユニット(箱内配線)で「ふん詰まる」事が理解出来ると思う。実際には「アンプで増幅出来ても送れない」状態で有る。この場合、圧力となって送るスピードがアップするが、全ては送れない為に「音声信号はオーバーフロー」する。断面積差が3倍を超えると「ふん詰まり感」を音で感じれるようになる。

上述の説明ではSPのみ「箱内配線」を持ち出したが、プリアンプ内・パワーアンプ内にも当然「内部配線」が有って「伝送ロス」が発生する。

また、SPケーブルやSP箱内配線は「何処まで太く出来るか?」は、殆どの方が「何も考えない」で既製品を標準だと思って使っていらっしゃるが、何処までも大きくする事が出来ると考える。これが正しいのだ・・・という根拠はないと思う。但し、「取り付け」や「取回し」の制約が有るので、何処までも太く出来る訳ではない。が、少なくとも一般的なメーカーの標準品より5-10倍の「断面積」の線径の物が使えると思う。そうなると「音数」・「音の厚み」・「エネルギー感」等「音質」は大きく変わって来る。

試しに一番簡単なSPケーブルで試して見ると良い。単純にSPケーブルを2倍にして見ればそのトレンドは判る。