Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

電源の整流の仕方で質感が大きく変わる

2015年06月16日 | ピュアオーディオ
現在ではAC電源(交流)をDC化(直流)させる為に殆どの機器で「ダイオード」を使っている。ダイオードは半導体製品だ。トランジスターがPNP・NPN型で出来ているのにダイオードはPNの組み合わせ。

現在使われている整流の方法には、
1)真空管整流
2)セレン整流
3)ダイオード整流

の大きく3つに分かれる。それぞれの整流の仕方でサウンドや質感が変わって来る。

1)真空管整流・・・艶やかな質感で音を柔らかく感じる傾向にある。
2)セレン整流・・・マランツ#7やマッキンC22に使われていた方法で、独得の艶やかさが有る。
3)ダイオード整流・・・ノイズが少なく、カチッとした質感で大パワーでドライブ出来る。

今では真空管整流やセレン整流は、部品の供給の問題で殆ど姿を消してしまったが、趣味のオーディオでは真空管整流やセレン整流も視野に入って来る。

私も実際に真空管整流のアンプを使っているが、「整流管」で質感がガラッと変わって来る事を多々経験している。良い整流管を使うとそれだけでグレードアップしてしまう。現在使っているのはオールドムラードの球を使っている。出来ればWEの球も使って見たい。

注意しなければならないのは、その時代のSPに合わせて使わないと、ミスマッチが起こる事だ。現代の重低音を出すSPに整流管整流では、音が「甘く」感じる事も有る。またプリアンプに使うかパワーアンプに使うかでもその相性が変わって来る。