Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その1

2015年06月07日 | ピュアオーディオ
オーディオ機器の「価格VS性能」の関係は、概ね「正比例」の関係に有ると思う。同じメーカーならほぼ正比例だと思う。ただし、メーカーが違えばそもそもの基準点が違う可能性が高い。A社の最高級機¥200万円とB社の最高級機¥300万円ではその価格差と性能差は単純に比較できない。同じ価値観で作られていないからだ。

個人的に私は「機器の性能を100%に近い形で引き出して使いたい」と云うのが流儀だ。¥500万円の機器の10%しか引き出せず使っている方もいれば、¥100万円の機器の80%を引き出して使っている方もいるはず。当然どちらが効率的で良い音質で有るかは自明の理で有ろう。高額な機器を並べて、その性能の10%位しか引き出せないよりは、より廉価でしっかりした機器の性能の80%以上を引き出して使いたいと思う。

その為には「鳴らし込み」がまず第一番に来る。毎日使ってやる事が「接点部」の活性化の意味で非常に重要だ。1回/週ぐらいしか使わない機器では、接点部の「酸化膜」が厚くなってくる。この様な使用頻度では、使い始めが最も音質が高く、経時変化と共に音質は劣化の一途をたどる。維持する為だけでも1回/2日に3時間以上は使ってやる事が必要だと経験則で掴んでいる。

「機器の性能を80%以上で使いたい」・・・機器の性能をフルに発揮させる為には考えなければならない事が有る。「伝送ロスの極小化」と「音変換ロスの極小化」、「セッティング」と「環境」(部屋)の吸音・反射・強度の問題。技術的な事ばかりでは無く経済的な問題もはらんでいるのでこれがなかなか思う用にならない。

「伝送ロス対策」は2つの方向に分かれる。一つは「電源系」、二つ目が「信号系」。機器自体の問題も有るが、「ケーブル」の問題の方が大きい。電源や電源ケーブルは「機器の性能」に直結する。しかも厄介なのが「鳴らし込みによる活性化への必要時間」で有る。5時間/日を毎日鳴らして1年ほどかかる機器が殆ど。延べ時間にして1000Hr以上。機器内部が複雑で大きいほどその鳴らし込み時間は長くなる傾向が有る。大概の方はこの1年間の鳴らし込みの前に「機器の評価」をしてしまい、本当の実力を知らない可能性が高い。電源や電源ケーブルの性能差がそのまま機器の性能差に直結する。雑誌等で「この機種はこんな音がする」と評されているのは、実は電源ケーブルの音質で有る。それくらい、電源系や電源ケーブルは機器の性能に直結する。

長くなるので今日はこの辺で・・・。