Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

WE101Dpp2号パワーアンプの音質対策

2015年06月19日 | ピュアオーディオ
自宅のメインアンプに使っているWE101Dpp-2号パワーアンプの音質対策についても、昨日のSTC#4033Lアンプと同じ様な対策を実施しています。





上の写真が入手時の外観です。入手年月日は2012年3月6かです。フロント側にXLR端子が付いていますが、XLR端子のグレードは一般的なものです。また名ばかりのXLR端子で、「平衡化」(バランス化)の回路になっていません。裏側はSP端子の取り付け位置がアンプ上面に付けられ、またその間隔も狭く使いづらい配置になっています。



端子類は交換しなければ自分のシステムに入れられないので、SP端子やRCA端子をリア面に新たに作り直しました。この状態でしばらく音出しをして動作や音質を確認します。非常に艶やかで穏やかなサウンドです。しかし、SN比が悪く、音数や音のキレ・ヌケ・ノビに大きな不満を感じました。





2012年9月12日に最終対策を実施しています。今回は既に「特殊銀線」が完成していましたのでブルースーナーを使う事なくいきなり「特殊銀線」で配線です。各端子類も最高級品に交換済みで、XLR端子は取付のみして配線はしていません。出力1.4W/chでは「疑似平衡化」をしますと出力が半分になりますので、「使わない方が良い」と判断しました。



交換後は今まで良いと感じていた質感が更にグレードアップし、見事な音数の増加が有り、音のキレ・ヌケ・ノビを手に入れました。使っている真空管も予備を2セット以上確保しました。このアンプの整流管は#70です。初段管はSTC#6SN7、パワー管はWE101D(ST管タイプ)。WE101Dには通称「テニスボール」と呼ばれる「球形」の球も有りますが、スペース的な問題も有り取り付けは出来ません。

このWE101Dはヒーター電圧が4.5Vです。一般的な3極管・5極管の殆どが6.3Vですので、如何に球に優しいか判ります。その分電源トランスは特殊になります。球の発熱は「人肌」に近い温度で熱くなりません。むしろ整流管や初段管の方の発熱が高いです。パワー管のWE101Dは多分私が使う分には一生交換の必要が無いと思います。


(プリ+パワーアンプ共に内部配線は全て特殊銀線配線+FXヒューズを使用)

自宅のメインSPのSP-707JのD130システムとの相性も良く、手放せないアンプになりました。


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