Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その5

2015年06月12日 | ピュアオーディオ
一通りケーブル類を統一したが、「鳴らし込み」を続けていくと、直出し電源ケーブルを使った機器や、SPユニットで「ふん詰まり」を感じる。

そこで以下の対策を実施した。
①直出し電源ケーブルの機器
 ・・・3Pインレット化・・・これで3P仕様の自作の電源ケーブルが使える。
②SPユニットに不具合点が有る
 ・・・その1)コーン型SP(モール線とユニットSP端子の処の半田入れ替え)・・・鉛入り半田を銀入り鉛レス半田に
 ・・・その2)ドライバー内部配線がオリジナルのまま・・・交換

ここまでやってかなり良くなって来た。「激変」レベルで有った。JBLのユニットは「ジャジャ馬」の粗い音と云うイメージを持っている方もいると思うが、それはJBLオリジナルのケーブル(配線)の音。交換した後は「これがJBLの音か?」と思うほどきめが細かく、粗さを感じさせない音で、それでいて音のキレやエネルギー感はJBLのユニットの印象そのまま。ほぼ満足のいくサウンドに近づいた。

結局自分の肌で感じたのは、「その機器やユニットの音」と云われているのは、それぞれに使われていたケーブル(配線)の音で有ったと云う事。当然ケーブル(配線)を変えればそのケーブルの音に支配される。だから「質」の良いケーブルを使わないとグレードアップにならない。

ケーブル(配線)は殆どの機器に「内部配線」として使われている。プリント基板の配線もしかりである。配線には材質的なファクターも有るがひとまず置いて置いて、「伝送容量」と「エネルギー感」の伝送には「線径の断面積」に比例の関係が有る様に感じる。果たしてプリント基板の配線の断面積はそれで十分か?と云う疑問が出て来る。アンプなどの複雑な回路の中で使用されるプリント基板の断面積はメーカーで本当に「有効性」が確認されているのか?はなはだ疑問である。

その回答を得るべく、構造の簡単な「管球パワーアンプ」で内部配線の交換をやって見た。結果は予測通り「劇的な音質アップ」を獲得した。管球アンプの製作記事を見ていると、1台のアンプの中で、ここは○○線、こちらは△△線、こちらは××線と云う様に、何種類ものケーブルを使い分けて有るモノを良く目にする。個人的な意見だが、「全ての配線を最高に良いケーブルに統一して配線すれば、もっと良くなるのに・・・」と思う。何故なら「伝送容量」や「エネルギー感」等の「ケーブルの伝送力」は最も悪い配線容量に支配されるからだ。

BGMに使っている機器

2015年06月11日 | ピュアオーディオ
この所写真なしの記事が続いていますので、ここらで一息しましょう。サブシステムもSPが4セットにも増殖し、修理待ちが2セット有ります。



ipodクラシック80Gも持っています。数年前に購入して80G近くを録音して有ります。CDで200枚以上入っていると思います。ipodは音質的にCDには勝てませんので必然的に「眠り」についている時間が長いのですが、使ってやらないと直ぐに壊れてしまいます。



現在このipodはミニアンプと組み合わせ、D208とA820の片方ずつの片ちんばのSPとで鳴らしています。




図面を書いたり、計算したり・・・と何かをしている時はBGMを流します。そんなシチェエーションの時にこのミニアンプ+ipodクラシックの組み合わせを鳴らしています。全曲モードにしますと1日中鳴らしていても、選曲の必要も有りませんし気楽に聴き流せます。



サイズも小さいアンプのサトリミニアンプと比べても極端に可愛いです。このミニアンプは、何処かの雑誌に製作記が掲載されたものらしいのですが、なかなかの音質が出ます。この為最近はやりのSTEREO誌のLUXMANのデジタルアンプ等にも食指が動きません。入力が2系統有り、低域と高域のトーンコントロール付きです。電源はACアダプタータイプでこの点は気に入らないのですが、音質もそこそこ出て来るので重宝しています。



私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その4

2015年06月10日 | ピュアオーディオ
私の「音質アップ対策」は「1本のケーブルを作る」処から始まっている。ケーブルには見向きもしないで雑誌でお勧めの「機器のグレードアップ」ばかりをして来たが、いっこうに思う様な音質になってくれない。そこで何種類かのラインケーブルを購入して試してみたが、一般的なメーカー製のケーブルでは全然状況が変わらない。「激変」と云える変化を感じる事が出来なかった。8N/9NだOFCだ、無酸素銅だと騒がれていたが、「・・・だからなんなのさ・・・」的なモノでは落胆するばかり。

自作品のケーブルを買って、初めて「これは何だ!!!」とビックリした音質のするラインケーブルに出会ったのが10年前。それはブラックスーナーをRCAケーブルに仕立てて有ったモノ。「スーナーケーブルとの出会い」が私の「ケーブルへの目覚め」です。

それからというモノ、スーナーケーブルを色々と集めました。スーナーケーブルは米国の軍事用やNASA等に納入されているメーカーなんですね。パトリオットミサイルの写真とか見ると「ブラックスーナー」みたいなケーブルが付いていますね。オーディオ用には開発されていないので、オーディオに使えそうな線材を探す事をしなければなりません。2重シールドはごく当たり前の同軸ケーブルが多く、おまけにやたらと太く硬いケーブルが多い。

ブラックスーナーで「音質」が激変する事を知ったので、「全てのケーブル」(電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル)をブラックスーナーで作って見る事にし、システム全体のケーブルを統一しました。その結果。「音質」は劇的に良くなりました。音数の増加、立体感の明確化、エネルギー感の増加等、欲しいと思っていた指標が大幅に改善できましたが、「何処か詰まった感じ」のするサウンドでした。その頃は「直出し電源ケーブルの機器」や「SPのオリジナル配線」はそのままで、おまけにプラグ類もまちまちで、「統一」感が有りませんでした。当然それが音にも出ていたと思います。

プラグ類も「コストパフォーマンス」の良いモノをと思って初めは使っていましたが、価格の高い最高級クラスのプラグ類はやはり音質も群を抜いていますね。良いケーブル材を使うと一般普及品とはケタ違いの音質になります。こうやってプラグ類も選定が進み、「鳴らし込みの効果」も確認して知る様になりました。そうやって聴き続けて行くと、不具合なポイントが次から次に見えて来ます。


私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その3

2015年06月09日 | ピュアオーディオ
オーディオシステムで「伝送」を担う「ケーブル類」を軽視は出来ない。何故なら「機器と同等の音質への影響」が有るからだ。

自作でケーブルを作る場合、まず最初に作って評価するのは「SPケーブル」。何故なら構造がシンプルだから。「良いSPケーブル」は「良いラインケーブル」・「良い電源ケーブル」にもなると確信している。だから私のケーブル類は電源ケーブルもラインケーブルもSPケーブルも同じケーブル材を使用している。違うのはプラグ類だけ。

実際にSPケーブルでケーブルの重要性を確認して見ると良い。「現在使っているSPケーブルを2倍にして見る事」をやって見ると良い。「音数」や「音の厚み」が増して、「エネルギー感」が強くなる事だろう。これで「音のバランス」が取れれば申し分ない。SPケーブルの端末は出来れば「Yラグ」が良い。しっかり締められるし、何よりも「接続」がしっかりする。「半田付けした丸棒タイプ」は扱い易いが、締め付けが効かない。「接続」が不安定である。「ワンプッシュ式」や「ワニクリップ式」の場合も素材の影響や、接続が不安定になる事が有る。バナナプラグはお勧めできない。取り付けがユルユルだとクリアランスが大きくなるし、クリアランスが狭くてキチキチで入っても「」音が甘い」。Yラグの接続のしっかりした音には及ばない。当然Yラグも何処のYラグが良いか評価して使うべき。

機器への対応では私は必ず「ヒューズ」を「オーディオグレードヒューズ」に交換している。その効果を十分認識しているからだ。愚直なまでに「これまで効果が有った」事はサブシステムでも実践している。(水平展開(標準化)の考え方。この事は前回書いたが「電源ケーブルで機器の性能が大きく変化する」事と同じ事が云えるポイントなのだ。昨年FXヒューズをメインシステム2セット(オリンパス・SP-707J)におごったが、その「鳴らし込み期間」は実に7カ月以上かかってい居る。殆ど5時間以上/日の鳴らし込みをして。おそらく累計1000Hrにもなる事だろう。具体的には昨年6月末に低域用パワーアンプNo431へ導入してから、「ヌケて来た」と感じたのは今年の1月中旬以降の事。それから完全にヌケるまで2ヶ月かかっている。それくらい「機器を活性化」させる為にかかっている。(それ以前はフルテックのオーディオグレードヒューズを使用していた。・・・当然こちらも1年程かかっている)

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その2

2015年06月08日 | ピュアオーディオ
「電源や電源ケーブルによって機器の性能が左右される」事は昨日書いた。「鳴らし込み」の件も書いたが短絡的に捉えてはいけない。「Aと」云う電源ケーブルを使っていて、「B」と云うAよりも高性能なケーブルを使う場合、その鳴らし込みに「約1000Hr」かかると云う事を書いたが、更に高性能な「C」と云うケーブルを使う場合も「鳴らし込み」に1000Hr以上かかると云う事です。「A」と「B」の性能差が大きければ大きいほど、「苦行」の「鳴らし込み」の時間も長くなる。繋いで直ぐに良くなるなんて事は有り得ない。もし繋いで直ぐに良くなるのなら、「ドングリの背比べ」的な音質差だと捉えられる。

なかなか電源ケーブルの評価は目に見えて来ない。だからと云って避けては通れない。本当に良いケーブルは「音数」を感じる事が出来るだろう。それも「激変」レベルで・・・。但し、音のバランスが崩れているので「苦行」が待っている。一度良いケーブルを探したならば徹底的にそのケーブルでシステム全部を統一して見る事だ。

私は電源ケーブルにも出せる「周波数特性」が有ると思っている。それは1種類毎に違うと思う。材質的な問題も有る。一般に銅線は「しっとりした音色」と「周波数レンジが狭い」傾向にある。同じサイズなら銀線は「カチッとしたキレやヌケ・ノビ」を感じ、「周波数特性は意外と狭い」かも知れない。エネルギー感は銀線の方がはるかに強力だ。1種類のケーブルで全てを満たす事は難しい事を経験したので、現在は数種類のケーブルを組み合わせて、「音色」・「質感」「エネルギー感」・「周波数特性」を満足させる様にしている。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その1

2015年06月07日 | ピュアオーディオ
オーディオ機器の「価格VS性能」の関係は、概ね「正比例」の関係に有ると思う。同じメーカーならほぼ正比例だと思う。ただし、メーカーが違えばそもそもの基準点が違う可能性が高い。A社の最高級機¥200万円とB社の最高級機¥300万円ではその価格差と性能差は単純に比較できない。同じ価値観で作られていないからだ。

個人的に私は「機器の性能を100%に近い形で引き出して使いたい」と云うのが流儀だ。¥500万円の機器の10%しか引き出せず使っている方もいれば、¥100万円の機器の80%を引き出して使っている方もいるはず。当然どちらが効率的で良い音質で有るかは自明の理で有ろう。高額な機器を並べて、その性能の10%位しか引き出せないよりは、より廉価でしっかりした機器の性能の80%以上を引き出して使いたいと思う。

その為には「鳴らし込み」がまず第一番に来る。毎日使ってやる事が「接点部」の活性化の意味で非常に重要だ。1回/週ぐらいしか使わない機器では、接点部の「酸化膜」が厚くなってくる。この様な使用頻度では、使い始めが最も音質が高く、経時変化と共に音質は劣化の一途をたどる。維持する為だけでも1回/2日に3時間以上は使ってやる事が必要だと経験則で掴んでいる。

「機器の性能を80%以上で使いたい」・・・機器の性能をフルに発揮させる為には考えなければならない事が有る。「伝送ロスの極小化」と「音変換ロスの極小化」、「セッティング」と「環境」(部屋)の吸音・反射・強度の問題。技術的な事ばかりでは無く経済的な問題もはらんでいるのでこれがなかなか思う用にならない。

「伝送ロス対策」は2つの方向に分かれる。一つは「電源系」、二つ目が「信号系」。機器自体の問題も有るが、「ケーブル」の問題の方が大きい。電源や電源ケーブルは「機器の性能」に直結する。しかも厄介なのが「鳴らし込みによる活性化への必要時間」で有る。5時間/日を毎日鳴らして1年ほどかかる機器が殆ど。延べ時間にして1000Hr以上。機器内部が複雑で大きいほどその鳴らし込み時間は長くなる傾向が有る。大概の方はこの1年間の鳴らし込みの前に「機器の評価」をしてしまい、本当の実力を知らない可能性が高い。電源や電源ケーブルの性能差がそのまま機器の性能差に直結する。雑誌等で「この機種はこんな音がする」と評されているのは、実は電源ケーブルの音質で有る。それくらい、電源系や電源ケーブルは機器の性能に直結する。

長くなるので今日はこの辺で・・・。

メインシステムのウーハーについて

2015年06月06日 | ピュアオーディオ


3セットのJBLユニットを使ったメインシステムを持っていますが、使っているウーハーは、オリンパスシステムがLE15(16Ω)、SP-707JシステムがD130(16Ω)、RCA箱システムがD130(16Ω×2)にしています。



オリンパスシステムに現在使っているLE15AはSN番号:1305・1306(青色フレーム)の連番です。エッジは当初は白ゴム製でしたが、50年も経てば劣化して使えませんのでクロスエッジに交換して使っています。



このユニットを手に入れる為に、何回もLE15Aを試しています。最初に手に入れたのはSN:27000番代(8Ω灰色フレーム)。これだけ聴けばおかしいとは思わないのですが、その後38000番代(8Ω灰色フレーム)、86000番代(8Ω黒色フレーム)と新しい製造順のモノを使って見ると「バタ臭い粘る様な低音」がひどくなります。SN番号が大きいほど(製造順が遅くなるほど)音質は悪くなっています。それなら若いNoはどうなのか?と思って#7000番代(16Ω)を入手して交換して見ると、「バタ臭さ」と「粘る様な」質感がグッと減って、音数も多くなった様に感じました。・・・LE15Aは30年間ほど生産されているので、中期・後期型になるにつれて「コストダウン」されているのでは?・・・と推察するようになりました。

そこで、SN番号の出来るだけ若い番号を入手したい・・・と思う様になり、手に入れたのが1300番代の16Ωブルーフレーム仕様LE15。(初期型はLE15AではなくLE15です)このユニットは今までのLE15Aのイメージを一新するものでした。D130の様な音の出方をします。コルゲーションが有るのにノンコルゲーションコーンのユニットの様なサウンドです。中域の#375がそのままではウーハーに負けてしまうくらいの音数や質感が有ります。

同じ様にD130も8Ωの中期仕様(灰色フレーム)から始めましたが、16Ωのコルクガスケット仕様に辿り着きました。こちらもLE15Aと同じで、若いSN番号程良い質感がします。1970年代以降のプロ用ユニットも色々試しましたが、コンシュマーユニットの方が好ましい結果に感じました。音色も質感も#375とのつながりが非常に良くなりました。

イレギュラーな曲を聴く

2015年06月05日 | ピュアオーディオ


毎日5時間以上ステレオから音を出し続けて(聴き続けて)10年を越えて来ました。同じCDを何回も聴くのが癖ですが、(気に入れば大体約1ヶ月くらいは聴きます)最近は、「自分の選ばない曲」も聴きたいと思ってチューナーや録音済のオープンテープ等を集めています。自分の好みで選ぶとどうしてもジャンルや曲が偏ってしまいます。自分の知らない曲が世の中には沢山有ります。



最近一番良く聴くのはFM放送です。現在の処NHK-FMオンリーですが、それだけでも「自分の選ばない曲」がかなり聴けます。クラシック曲なら「知らない演奏家」や「忘れてしまった演奏家」の演奏や、「知らない作曲家」の「知らない曲」等を聴く事が出来、視野を広める事が出来ます。その中から、好みの曲のCDやLPを買う事も出て来ると思います。やはり「好み」でない曲は買えませんね。

聴く曲も年齢を重ねていくうちに好みが変わってきたり、装置のグレードアップに従い聴く曲の傾向も変わったり、部屋に合う様な・ライフスタイルに合わせて変わって行きます。

やっておかなければならない事を先送りにして

2015年06月04日 | ピュアオーディオ


現在4セットのサブスピーカーが有ります。サブSPも数が揃って来ました。今年1月時点ではサブSPはJBL L26ディヶード1セットでしたが、常連さんにもらわれて淋しくなり、また集めてしまいました。



新しく入荷したA820の内部配線交換や、前回トラぶったD208システムの片側のSPはその時のままで有るし、元に戻す作業をしなければなりません。・・・何だか億劫になって手を付けるのを躊躇っています。

取りあえずJBL#4311とA820の2セットは問題なく使えるので急ぐ気持ちにはなれません。それぞれに準備さえできれば直ぐに片ずく仕事です。

SPユニットも色々なメーカー・サイズ(口径)のモノを自作SPにして来ました。8cm、10cm、12cm、16cmのウーハーやフルレンジユニットを使って来ましたが低域がモノ足りません。やはり「20cmクラス」以上で無いと使い物にならないと感じて現在に至っています。

都市部の密集住宅で隣近所を気にして音楽を聴かなければならない訳でもないし、せめてクラシックのオーケストラがそれなりのスケール感で鳴ってくれないとモノ足りません。メインシステムには38cmウーハーを使っていますので、その落差が大き過ぎると感じるのかもしれません。

JBL 蜂の巣ホーン(HL88)を鳴らすにはスキルが要る

2015年06月03日 | ピュアオーディオ


若い頃、オーディオ評論家の瀬川氏や菅野氏が使っていて有名な「蜂の巣ホーン」(HL88)に憧れました。特に菅野氏のJBL自作3ウェイシステムの佇まいには、一枚の絵になる様な感覚を持ったものです。



10年前にJBL「オリンパス箱」とLE15A、#375+HL88を思い切って購入しました。しかし、配線を繋いでそのまま鳴らした状態では、#375の「咆哮」が蜂の巣からストレートに出て来ます。パンチングメタルを多用したホーンなので、音がぶつかって自然に音の拡散が出来ると思われがちですが、真ん中の穴の部分はダイアフラムからショートホーンでダイレクトに出て来ます。その音たるや「耳をつんざく」様な凄まじいエネルギーを持って耳に飛び込んで来ます。当初は5分も聴けば「殺される」と思うほど凄まじいサウンドでした。



当初、低域にLE15A(8Ω)、中域に#375(16Ω)+HL88、高域に#075(16Ω)の組み合わせでしたが、#375からいきなり#075では7000~10000Hzぐらいが音のバランス的に「谷」が出来る様だと感じ、LE85+小型蜂の巣をツィーターの#075と並列で接続し「谷」をなくしました。

その後ツィーターは#075からプロ用の#2405に交換しました。これは単純に好みの問題です。シンバルの音色が#075ではチープに感じ、#2405の方がより好ましく感じたからです。この辺の原因やノウハウは十分に検討しています。

「蜂の巣ホーン」は見た目と違って使いこなしは難しいと思います。何より「ショートホーン」である事を肝に銘じて置くべきです。しかし、このホーンを上手く鳴らすと「円形の音の拡散」が得られ、#375の性能と相まってなかなかのプレゼンスを出してくれます。