Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のオーディオ流儀「機器の潜在能力を出来るだけ引き出す」・・その7

2015年06月14日 | ピュアオーディオ
「1)電源(アイソレーション・トランス等を使った電源)や電源ケーブルはその「機器の質」を左右する。」

と昨日書きました。これは今まで使いこなせなかった古いアンプ等を使いこなすヒントになると思います。名器と呼ばれたアンプ達を「現代の技術」で性能アップさせて使う事が出来るからです。

某オクでアンプの価格等をチェックしていると、20年前、100万円を越えていたアンプが30万円以下で手に入る様です。そのメーカーのフラッグシップで有った機種が狙い目です。20年前ぐらいと云うと1990年代、この頃のアンプには、「電源部」が「3Pインレット」になっているモノが有り、電源ケーブルを交換できるタイプが存在します。そんな機種に「良い電源と電源ケーブル」・「良いラインケーブル・SPケーブル」を使ってあげれば必ず良い結果に繋がるでしょう。

しかし、注意点も有ります。使われていなかった期間が長いと「CR類の劣化」や「各部に酸化膜」が厚く付いていて、「生き返らせる」為には「故障のリスク」と「鳴らし込みの期間」(約累計1000Hr以上)が必要です。現在手に入る新品の機種でも、その機種を「活性化」させる為には同じ様に累計1000Hr必要ですから、「鳴らし込み期間」は中古も新品も変わり有りません。

もうひとつ忘れてならないのは「西暦2000年」ぐらいを境に、「鉛半田」の使用禁止、「鉛レス半田への切り替え」が電子部品メーカーや機器メーカーで行われています。「鉛半田」と「鉛レス半田」では「抵抗値」が1桁ほど違います。当然、「鉛レス半田」を使った機器が低抵抗でSN比が高くなる傾向になります。それは当然「音質」にも効いて来ます。音数の増加や質感の細やかさ等が変わって来ます。

この辺の事情を考えてシステムメイクをすれば、かなりの低価格で入手したシステムでも非常に高い「音質」を持ったシステムを作る事が出来ます。