Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

サンスイ:SP-70の「SuperTrail化」(特殊銀線配線)着手

2014年11月11日 | ピュアオーディオ


サンスイ:SP-70を聴き始めて約1週間。SPのみがゼネラルオーディオクラスのままなので、「耳にキツイ音」がしています。数百万や数千万円かけたSPでも「耳に付くキツイ音」は出ます。グレードとしては殆ど大差は有りません。



SPのユニットは位置は20cmウーハー(フルレンジ)+35mmドームツィーターと云うごく単純な構成。20cmウーハー(フルレンジ)はJBL:LE8Tを意識して作って有るのが判ります。口径もコーン紙の色もセンタードームもかなり似た様な感じです。



ウーハーユニットを外して「内部配線」を確認しました。当時の一般的な配線材です。当時は配線材で「伝送」が変わる等「知らなかった時代」。音さえ出ればOKの時代でした。質感は望む楽も有りません。



ツィーターも安直に同じ様な配線です。



リア面のSP端子バッフルを外して見ました。このワンタッチ方式のSP端子は、SPケーブルの取り付けは簡単で良いのですが、振動に弱く、音のキレや音数を要求すると使い物になりません。



SP端子バッフルの裏面はネットワークになっています。ネットワークそのモノの回路や作りは標準的で実用的なものでこのまま使えます。ここでも配線材はチープなままです。

「SP箱内配線の交換」と云っても、「音質対策」は多岐に渡ります。単純な配線交換だけでは有りません。パーツのグレードを上げたり、当時使って有る半田材は鉛の入っている共晶半田ですので、これを全て「鉛レス銀入り半田」に交換します。何処か1ヶ所でも交換を忘れるとそこでふん詰まりします。

昨日は、SPターミナルに良いモノを使おうとしたのですが、取り付け寸法が厳しくて諦めました。スペンドールで使われていたSP端子ぐらいしかサイズ的に収まりません。それでもSP端子バッフルをやすりで広げ、取り付け穴径を7mm程に広げました。(元々は2mm程度)昨日夕方時点で進捗は約50%程度。後1日で完了させたいと思っています。

色々と40年前の機器を買い込んだが・・・

2014年11月10日 | ピュアオーディオ
40年前のシステムを再現して、当時のサウンドを確認する事と、自分の持っているスキルでどれくらい「音質アップ」出来るかをやりたくて色々と買い込みました。

オープンデッキ:3台。カセットデッキ:2台、SP:1セット、パワーアンプ:1台、その他テープセレクター等。オープンデッキ3台はそれぞれに「問題有り」で正常に動作しません。TEAC A-7030GSLは修理に出し、復帰したとの事で本日入荷予定。他2台は自分で修理しようかと思っています。カセットデッキは1台は自分で修理する事を選択しました。残り1台は動作品との事で注文してまだ入荷していません。テープデッキ類は殆ど使われないで「眠って」いたものだろうと思います。どんなに保管状態が良くても40年近く眠って居れば、SW類に酸化膜が厚く付いたり、コンデンサー等は容量ヌケしています。必ず動作確認と不具合点へのメンテは必要だと思います。

アンプやSPは使われていればほぼ今でも正常に動作します。SPは殆ど問題なく動きます。エッジも現在のウレタンではなくクロスエッジのモノが多いのでほぼ半永久的に使えます。壊れるのは過大入力と「接着剤」が硬化した時だろうと思います。

色々と買い込んだのでしばらくは鳴らし込みと修理に没頭して復元して行きます。面倒くさささえ克服できれば、電気の知識が詳しくなくても何とかなるモノだと思っています。

サブシステムその②をどうしようか?

2014年11月09日 | ピュアオーディオ


サブシステムその②をどうしようか?昨日は一日中結構大きな音量で鳴らし続けていました。先日導入したSONY SRP―P2070パワーアンプの鳴らし込みを兼ねて鳴らし込んでいます。



ノイマンW444staプリとSONY SRP―P2070の組み合わせでは非常にパワフルなサウンドになります。音量を上げるとSP-70からまた別の顔を見る事が出来ます。

次はスピーカーのSP-70をどうするかです。当初はJBLのLE8Tを入れてフルレンジSPにしようかとも考えましたが、こうやって鳴らして行くと、SP-70自体の潜在能力も結構あるのではないか?と思う様になりました。日本製のSPユニットには非常に懐疑的な印象しか持っていませんが、「SP箱内配線」と「SP端子」は初めから交換する予定なので、ネットワークも含め、「配線交換」すれば相当な音質アップをしてくれそうな予感です。もう少し鳴らし込んでから判断する事にしました。


サブシステムその①とその②のアンプ交替

2014年11月08日 | ピュアオーディオ
サブシステムその①はSPにJBL#213PRO(10cmウーハー)を使っています。もっと大きいサイズのウーハーが欲しいのですが置き場所が有りません。



一昨日SONYの業務用パワーアンプ:SRP―P2070が入荷しましたので、サトリのミニアンプと交替させました。CDP-2700の右側には本来TEAC A-7030GSLオープンデッキが有るのですが、昨日修理に出しました。現在テクニクスのカセットデッキの復元作業をしています。



こちらがその②システムのアンプ配置です。最下段にSRP―P2070をセットして、その上にチューナーST-5150D。2段目はCDP-D500の上にプリアンプを置いています。しばらくはパワーアンプの鳴らし込みになります。ラックのトップを開けるようにしました。ここに何を持ってこようかと思案しています。

その①もその②のシステムもガラクタを集めて遊ぶシステムですので、何でも追加して楽しめる様にしています。アンプは各々10Kg以下のモノを使っていますので、レイアウトも簡単に出来ます。


SONY SRP―P2070パワーアンプ入荷

2014年11月07日 | ピュアオーディオ
以前からノイマン W444staラインプリのパワーアンプを探していた。ラインプリが薄型なので、同じ様な薄型のパワーアンプが良いと考えていた。候補としてはクワードの#405やクラウンの70A辺りを物色したが、私の基準(後日音質対策をする時に手間がかからない事)に合わない。



国産アンプも色々探していたが、SONY SRP―P2070が良さそうだと判断し購入した。現在サブシステムその①で試運転中。



その①システムはYAMAHA DSP-3000とMX-55やMX-35を使って4ch化して鳴らしていました。4chのメリットを殆ど感じなくなって来ているので、この際きっぱりとやめる事にしました。



試運転中の状態です。TEAC A-7030GSLの横に置いてJBL#213PROを鳴らしています。余分なDSPを取り払ったので音の鮮度が上がり、おまけにパワーアンプのドライブ力も上がっているので、#213PRO(10cmウーハー)のスケール感が非常に上がっています。

しばらくこのまま試運転を続けますが、早めにサトリのアンプと入れ替えます。設置スペースの問題があるので・・・次に持って来る機器の場所作り。

ヌカよろこび

2014年11月06日 | ピュアオーディオ


昨日はAKAI GX-230Dが正常化したと書きましたがヌカよろこびでした。その後本格的にCDのダビングをしていましたら「異様な臭いが・・・」。コンデンサーが昇天した臭いです。

30年、40年経過した中古機器では良く有る事で、機器が古い分CRパーツの交換が出来ます。修理に出さざるを得ません。果て困った・・・。修理費用がバカになりません。自分で不具合点を見つけて交換すれば済む事なのですが、バラシ方が良く判らない。一応トライして見ましたが、予想とは違った作りになっている様で・・・。しばらく考えてみよう。

この所、テープデッキに嵌り込んでいます。その訳は「柔らかい音」に有ります。CDをダビングして聴いて見ても、非常に柔らかいサウンドになってくれています。

一度にゴミみたいな機器を沢山買い込んだので、どれも「生き返らせる事」に挑戦しています。とにかく忙しいです。一日中機械に張り付いて鳴らし込んでいます。時間つぶしには持って来いですが・・・。

AKAI DX-230Dのトラブルの件

2014年11月05日 | ピュアオーディオ


写真のAKAI DX-230Dはミドルクラスの7号リール用のデッキです。入荷した時の動作確認で、「録音」意外はほぼ完動品でした。再生専用に使うなら・・・と思っていたのですが、昨日のTEAC A-7030GSLのトラブルモード(録音回路のルーズコンタクト)で思い出して、DX-230Dも実際に録音をして見ました。すると、「正常」に録音できるでは有りませんか!!!



SOURECも音がかすかにしか出なかったものが、正常な音量で出て録音も出来ています。2~3日前にSOUREC SWのON・OFFを繰り返すと、VUメーターがかすかに反応していたのを覚えていました。毎日朝SWを入れて、夕方にOFFにする。時々再生をさせて使っていただけです。使ってやるだけで機器が「生き返って」来ます。中古機器の動作確認に「即断」は禁物です。

前回チェック時の判断では、この機器(DX-230D)だけは修理に出さないと直らないだろうと思っていましたが、こうも簡単に復帰してくれますと嬉しくなります。音質も2TR38には及びませんが、結構高い質感を持っている様です。やはり3ヶ月から半年使って見ないと本当の事は見えてきませんね。これで4TR19cmの7号リールが使えるようになり、「録音遊び」が出来るようになりました。

TEAC A-7030GSLもAKAI X-165Dも使い込んで行く事で直ってくれればラッキーですが、一見良さそうに見える物ほど深刻なトラブルを抱えている場合が有ります。7030GSLは録音回路の中に、「ルーズコンタクト」モードのトラブルを抱えていると推察しています。おそらく半田付けの部分にクラックが入っている可能性が有ります。X-165Dも入力回路に接触不良かボリュームの不具合が有るかも知れません。

TEAC A-7030GSLの録音

2014年11月04日 | ピュアオーディオ


TEAC A-7030GSLも9月25日に入荷して早1ヶ月を過ぎました。来た当初はメカニカルな各部の動きも何処かタイミングがおかしい?様な処も有りましたが、毎日稼働させ続けてきた結果、現役バリバリのマシンの様に活性化して来ました。巻き上げ・巻き戻し等は芯ブレもなく、凄まじいスピードで巻き上げて行きます。

再生は問題なく使えます。ヘッドやテープ走行系は毎日の清掃でかなりきれいになりました。清掃に使った綿棒も凄い数になりました。当該品は「録音が片チャンしか出来ない」と云う事で入手しましたが、1発目の録音では奇麗に両ch録音出来ました。しかしその後、やはり「Rchしか録音出来ない」状況になりました。

約1ヶ月の期間、「録音」に何度か挑戦しています。その度に「機械が悪いのか?テープが悪いのか?」のどちらか判断が付かない状況が続いていました。その間にCDからのダビングで2TR38で5巻程まともに録音が出来ました。

昨日もCDからのダビングで「内田光子/モーツァルト:P協20番・21番」を2TR19cmで録音していました。再生の段になると「20番」はまともに両chとも正常に取れていましたが、「21番」になる頃にはRchのみしか録れていません。同じテープの最初からまたダビングをしますと、今度はLchのみしか録れていません。テープがおかしいのでは?と思い、同じテープを逆方向に録音して見ると、今度は「Rch」しか録れていません。録れないチャンネルがLからRへ移動する要因はテープしか有りませんが・・・。その次にもう一度録音して見ると「正常」に取れています。テープが原因では有りませんね。ようやく原因を特定しました。

テープデッキの「録音」は、CDの普及で使われなくなって久しい・・と思っています。要するに「録音回路が殆ど使われないで眠っていた」と云う事です。その為「録音回路」がルーズコンタクト状態になっていると推定します。この症状を解消する為には、何度でも「録音」して使ってやる事です。まったく録音が出来ない状態(=死んだ状態)ではないので、使う事で生き返らせる事が出来ると思います。2TR19cmにしたのは「録音時間」を長くして、回路の稼働時間を増やす為です。ここ数日は集中的に録音をして見たいと思います。

他に2台オープンデッキを購入しましたが、使われていた状況はどれも同じ状況だと思います。AKAI XD-230Dは「録音回路」が死んでいます。これは修理するしか有りません。同じAKAIのX-165Dは「録音回路」は生きていますが、入力ボリュームがLR揃っていません。かろうじて録音できる状態です。こちらも使う事で生き返らせ様と考えています。

以前にも書きましたが、「中古品」の機器は、「活性化」させるには3ヶ月から半年ほどかかります。使う時間がキーポイントですので近道は有りません。


SP-70も馴染み出した

2014年11月03日 | ピュアオーディオ


サンスイSP-70も来てから2日経ちました。その間ズッと鳴らし続けています。約20時間程でしょうか。最初に出て来た時の音(くぐもった様な)から、かなり開放的な鳴り方に変わって来ました。どうやらこのSPは大分眠っていた様で、起こしてやる事から始めなければなりません。



ドライブするアンプはサトリのミニプリ+パワーアンプ。CDPはSONY CDP-D500、チューナーSONY ST-5150D、オープンデッキAKAI X-165Dの組み合わせです。まだ来たばかりですので有り合わせのケーブルや、電源も壁コン→タップと至って普通の組み合わせです。



サンスイSP-70はJBLのLE8Tを意識して作っている様で、20cm口径でアルミのセンタードーム、コーン紙の色まで白色になっています。L-77みたいにツィーターを付けて2ウェイにして有ります。SP-LE8Tは以前5セット程使っていました。同時に持っていたのではなく、持っているとどなたかが譲ってくれとの事で手放して来ました。SP-LE8Tは低域の量感や音のバランスが素晴らしいSPです。以前鳴らしていた時は38cmウーハークラスの低音と聴き間違うほどの素晴らしい低音を聴かせてくれました。

SP-70はLE8T程の音の厚みが出てこない作りですので、軽やかさとドームツィーターとのコンビで艶やかさを出して行きたいと思っています。多分純正ユニットの期間は短いと思いますが、楽しんで見たいと思っています。

AKAI X-165D 専用フォーンケーブルの作成

2014年11月02日 | ピュアオーディオ


AKAI X-165D オープンテープデッキの、レトロなデザインが気に入り鳴らし続けています。純正の片側フォーンプラグケーブルでは「伝送ロス」が大き過ぎて、古き良き時代の懐かしい音しか出て来ません。ゼネラルオーディオクラスのサウンドです。同じ機器でも「音質対策」をしますと、現在の中級クラスの音質にはなります。SPが小さいのでプレイバックモニターみたいな音圧とエネルギー感、スケール感は出ないので、質感を上げる方向になります。



こんなケーブルです。IN・OUTが一体で作って有り、RCAプラグに至っては相当古い型です。フォーンケーブルを自作する事にしました。



まずはプラグ類の準備。フルテックの高級フォーンプラグとNDKのコレットチャックRCAプラグです。プラグ類のストックは結構あります。道具も揃っています。



ケーブル材はBELDEN #88760 とスーナー社の銀線を使いました。この組み合わせは初めて作ります。複数のケーブル材を組み合わせて作るので手間暇がかかります。音数の確保と低域・高域のノビを期待しています。



完成したケーブルです。外装用のスリーブを倉庫に置いていましたので手持ちがなく後日仕上げます。さてサウンドですが、音圧アップしています。ボリューム角度で30分くらい上がりました。量感が豊かになっています。低域の力強さも増しています。まだ1時間程ですので、これから馴染んで行くと思います。こう云うケーブルの評価は、最低5時間以上鳴らし続けてからヒアリングに入ります。何故ならプラグ類の馴染みに5時間はかかるからです。

本日はとりあえずOUT側の2本のみを作成しています。ヒアリングで間違いなく狙いのサウンドになっているかを確かめてからIN側の2本を作ります。