Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

無駄な事をしたなあー・・・。

2009年10月25日 | ピュアオーディオ

CDPの「音質改善」として3年前くらいに「マスタークロックの交換」をスチューダーの3台のCDPにサウンドデンさんでしました。確かにその時点では「音質アップ」をして良かったのですが、「根こそぎ良くなった」感じはしなかった。

今回ステップアップトランスの導入(良いトランスを探すのが大変)をしていて、117V化する事により「根こそぎ」良くなったと感じます。

本来の電圧にする事はもちろんですが「ステップアップトランス」の「音質」に与える影響は非常に大きいです。

3年前はまだ「電源」関係の実験をしていなく「ノウハウ」も希薄で、「無駄な事」をしたなあー・・・と今は後悔しています。しかし、何事も「やったからこそ」見える事が有ります。

マスタークロックの交換をした費用は合計で20万円を軽く超えます。この金額が有れば欲しいCDPが1台手に入ります。今になって見ればもったいない事をしたと思います。

今回「ステップアップトランス付き電源タップ」を作成しましたので、「電源タップ」も不要になり大幅なコストダウンと「音質アップ」が出来たようです。

2セット目のPMC-1001EZも昨日入荷しましたので次週は作成に取り掛かります。


自宅SP-707Jシステムの残った問題点

2009年10月24日 | ピュアオーディオ

9月から「EMT981」の導入と「PMC-1001EZステップアップトランス付き電源タップの自作」導入でゴールドウィングの不具合対策まで進みました。
707j2

「音数」が飛躍的に増加し、「質感」もしなやかでしっとりした中に柔軟性のある「爆発力」も秘めています。基本的な部分は「完了」と云っても良いと思います。

ただ最後まで「ゴールドウィング」の左右のセットで「質感」が違うのです。Rchは現在の処問題ありません。Lchはどうも「ゴールドウィング」自体の造りが悪い様で、昨夜もRch、Lchのウィングの処に耳を近づけて音を確認しましたが、Lchの音は「違和感」を感じます。

現在の状態でも「ゴールドウィング」からは信じられない様な「弦楽器」の響きが聴こえます。弦楽器のゴーイングの上下の切り替えの時の一種独特のニュアンスが良く聴きとれます。昨夜はブラームスの弦楽5重奏や6重奏を聴いていました。アマデウス+αの演奏です。弦楽器の多彩な音色が艶やかに拡がり、弱音時の弦の漂いは今まで体験した事のない表現でした。

今後の対策としては「ゴールドウィング」を交換するのが手っ取り早い対策かもしれません。この1点が片付けばSPは完成と思います。


2セット目の「PMC-1001EZ(117V)」の発注

2009年10月23日 | ピュアオーディオ

スチューダーやEMTのCDPとマッキンのプリ用に、2セット目の「PMC-1001EZ」を発注しました。
001
先の1セットは自宅用、今回の分は専務宅の分です。

「PMC-1001EZ」を使った「ステップアップトランス付き電源タップ」を使用したら他のトランスは使えません。
Pmc1000ez3

明日、土曜日には入荷の予定ですので来週電源タップ化します。


「音質アップ」させる事は「機器が敏感になる」事でもある

2009年10月23日 | ピュアオーディオ

自宅の707Jシステムの「音質アップ」で今回117Vステップアップトランスを導入しました。「音質アップ」を果たしたのは良いのですが、今まで目立たなかった「不具合」が目立つようになりました。
Sp707jhyl

その内容は「中音域の有る部分のカスレ音」が非常に気になりだしたのです。ピアノ系の曲やJAZZではまったく気になりませんが、「弦楽器のストリングス」になると有る帯域だけ「カスレ音」が気になりだしたのです。

先日から「ゴールドウィング」の羽の分解やネジの増し締めでいくらか良くなりましたが、まだかすかにカスレ音が残っています。

このカスレ音自体は707Jを導入した時から有った様で、「音質」のグレードがそこそこの時は大きな「不具合」とは思いませんでしたが、「一点の曇りのない音」に近付いて来たので非常に耳に感じるようになりました。

昨夜もこの原因は何か? と考えながら試聴を続けていましたが、ホーン自体に問題があるのでは?と感じました。

この件(カスレ音)については、従来から色々と対策をして来ています。
1)#375の左右入れ替え
2)#3105の交換・・・この帯域が問題ではなかった事が後で判りました。
3)ホーンとウィングの左右入れ替え・・・これでLchに限定になりました。
4)ウィングの整備・・・組み直し、増し締め。

最後に残ったのがホーンです。はじめからこのホーンは少しねじれていたのです。これは判っていましたが他に原因が有るのではないか?  と最後の最後に残していました。

昨夜の試聴でやはり「ホーン」が問題だと思うようになり、本日のお昼休みにホーンの交換をしました。(交換用のホーンは既に8月に入手していました)

ホーンを交換後、少しだけ試聴しましたが「改善」されているのは判りましたが、しばらく使って追い込んで見たいと思っています。

「音質アップ」すると機器が敏感に反応するようになって来ますのでハードルは高いです。


PMC-1001EZを使った電源タップのサウンド

2009年10月22日 | ピュアオーディオ

一昨日は「ステップアップ付き電源タップ」が出来て直ぐに繋いだインプレでしたが、昨夜は大幅に「音質変化」していました。トランスやプラグ・コンセントの「馴染み」が出て来たのだと思います。

707j_stepup1

今までに聴いた事のない「弦楽器群」の音色と「音数の多さ」です。しかも非常に「まろやかな質感」で何を聴いても安心して「音楽を楽しめる」雰囲気の有るサウンドになりました。寝る時間が来てもそのままSWを切るのが惜しくてついつい聴き込んでしまいます。

#375+ゴールドウィングの組み合わせからは信じられないほどの「弦楽器の美音」です。これは「麻薬的な魅力」です。弦楽器群の奏者の数も多い事もさることながら、音色の裏表の表現が卓越しています。

昨夜も色々なCDを引っ張り出して聴きました。中でも再生が非常に難しく、あまり聴きたがらなかった「ロベルト・シュトルツ指揮 すみれの花咲く頃」のCDをかけて見ました。この弦楽器群(ストリングス)の音色の多彩さとしなやかさと表情・質感は「又聴きたい」を連発させるものです。シルキーな質感で、音の厚みが重厚で破たんが有りません。うるささも有りません。

自宅の707Jシステムはもうこれで「上がり」にしても良いと感じました。後は「馴染み」とEMT981の活眼を待てば良いと思います。


PMC-1001EZを使った電源タップの完成

2009年10月21日 | ピュアオーディオ

昨日夕方、PMC-1001EZを使った「ステップアップトランス付き電源タップ」が完成しました。
Pmc1000ez3
前回までのUL-1500UPを使ったものに比べますと重さで4倍、大きさでも一回り大きいのが判るかと思います。
Pmc1000ez4
重量がトランス本体のみで21Kg有りますので、ボックス自体の重量は23Kgぐらいあります。

さて肝心の音質ですが、昨夜自宅に持ち込んで試聴を致しました。
トランスオリジナルの状態では「周波数レンジの狭さ」と音色に「雑味」を感じていましたが、「Trail仕様電源タップ」にしてからの感想は「もう外したくない!!」が率直な印象です。

音の厚み、なめらかさ、音場の広さ・奥行きの大きさ、音の密度と文句の付けようが有りません。

昨夜はいつもの「ジェット・ストリーム ボンジュール・パリ」を手始めにボレットの「ロマンチックピアノ」、アッカルドの「ヴィオッティ バイオリン協奏曲22番・パガニーニ ラ・カンパネラ」等の録音の古いCDを聴いて見ましたが、最新録音並みの「音数」で演奏の会場のホールトーンまで感じるほどでした。

これらのCDはCD初期のものですので能力の低い装置では「音数が少なく寂しい」感じになりがちで、1回聴いたら即「窓際」か「没」の棚行きのものばかりです。それが素晴らしい音質で部屋いっぱいに広がってしまいます。久しぶりに聴き惚れてしまいました。

117Vで使ったのはCDPのEMT981のみです。たった1台が大きく変化した事になります。もう手放せませんね。


「伝送ロス」対策のポイント

2009年10月20日 | ピュアオーディオ

「伝送ロス」対策と一言で云ってもその中身には色々な要因が有ります。「CDの中に入っている情報をすべてSPから出す」事を基本に考えていますので、その為には「現状の状態がどの程度なのか?」を知る事が大切なのですが、これを測定する「測定項目」は判って来ましたがどうやって測定するかがまだ掴めません。

「伝送ロス」の内容は
1)ピックアップでも読み取り精度・・・ピックアップユニットの性能差・・・まだよく判りません。
2)ピックアップで読み取った「信号」がCDPのOUTPUTの時点でどのくらい「伝送ロス」しているか?・・・これもまだよく判りません。
3)CDPからプリアンプへの「伝送ロス」・・・ケーブルの「伝送ロス」と呼ばれるもの。
4)プリアンプ自体のINPUTからOUTPUTまでの「伝送ロス」・・・機器が「抵抗体」となっている。
5)プリアンプからパワーアンプへの「伝送ロス」・・・ケーブルの「伝送ロス」と呼ばれるもの。
6)パワーアンプ自体のINPUTからOUTPUTまでの「伝送ロス」・・・機器が「抵抗体」となっている。
7)パワーアンプからSP端子までの「伝送ロス」・・・ケーブルの「伝送ロス」と呼ばれるもの。
8)SP端子からSPユニット間の「伝送ロス」・・・ケーブルとネットワークでの「伝送ロス」。
9)SPユニット自体の「信号の音変換ロス」
10)当該SPユニットで出せない「音」の変換不具合。
11)壁コンからタップまでの電源ケーブルの「伝送ロス」
12)タップ内の「伝送ロス」
13)タップコンセントから機器インレットまでの「伝送ロス」

と大きく13項目挙げられます。
これらの「伝送ロスポイント」に各々対策を取って来ました。

一般には「ケーブルを変えると音が良くもなり悪くもなる」と云う事を聞きます。これは「伝送ロス」の存在を意味しています。

「ケーブル」と云ってもその種類はRCA型ラインケーブル、XLR型ラインケーブル、電源ケーブル、SPケーブルと多様性が有ります。それぞれに「良いパーツ、素材、構造、組み立て」の要因が存在します。ちなみに「両極端のケーブル」で比較すると良くこの事が判ります。「どんぐりの背比べ」的な比較では判りにくいと思いますので思い切った比較をして見てください。

意外とオーディオマニアの方が気付いていない点は10)に挙げた「当該SPユニットで出せない「音」の変換不具合」です。

従来のオーディオの常識では「フルレンジが理想」、「3ウェイマルチスピーカーならSPユニットは3つ(低域・中域・高域)」とお考えだと思うが、私は全く違う感覚を持っています。これは実際にSPシステムを何セットも組んだ経験で得たモノです。

一つのユニットでは「位相」が一つだと云う事です。ここで云う「位相」は一般に使われる「位相」とは違う使い方をしています。

判り易く云うと「サインカーブ」(360°)のどの角度で音が出始めるかと云う事で、「音が消える」角度が有るのです。この「音の消える角度」を埋める事が非常に大切な事だと思っています。
これが「ケーブル素材」単体にも云えます。また「機器」そのものも「位相」を持っていますので「組み合わせの妙」などと云われている事の裏付けになると思います。


ゴールドウィングのホーン鳴きが気になる

2009年10月20日 | ピュアオーディオ

自宅のSP‐707Jシステムは先週から色々と「音質対策」をしています。
Sp707jhyl

まず1番最初は気になっていた「中音のカスレ」対策。これはゴールドウィングをホーンに固定するネジが不適切であったのでより強度の高いボルトで固定しました。

この対策により「中音の充実」を獲得しました。いままで線の細さや不安定な感じを受けていたものがしっかりした安定感のある「張りのある」中音に変わりました。

次に、EMT981の昇圧電源をUL-1500UPを使用したものに変更しました。これで音数の増加とななめらかさ・密度感が大幅に改善されました。

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しかしまだバイオリンのストリングスで気になる部分が有るのです。これはゴールドウィングの「鳴き」に起因するものだと思いますので対策が必要だと考えています。

ゴールドウィングのディフィーザーはアルミ製で出来ています。元々弦楽器の再生は不得手の感じは否めません。でもこのホーンの音色の「あでやかさ」はJBLの他のホーンでは得られない質感でも有ります。この音色を活かしつつ「弦楽器」の再生もオリンパスやRCA箱並みにクリアしたいと考えています。その方法は「デッドニング」になると思いますが、音色の良さを殺さないように進めたいと考えています。


今自分のシステムで必要なのは「良いプリアンプ」

2009年10月19日 | ピュアオーディオ

JBL3大ホーンシステムを連続して聴いてみて感じるのは「良いプリアンプ」が欲しいと言う事です。
オリンパスと707Jシステムではアキュフェーズの「C-290」を、RCA箱システムでは「自作WE310Aラインプリ」を使っています。

A7273

今まではRCA箱システムにグレードの高いCDPを使えませんでしたが、徐々にグレードが上がって来て「見えないものが見えてくるように」なりました。

このJBL3大ホーンシステムは「伝送ロス」との戦いの成果を「音質」で得ています。ケーブルと一言では片付けられない範疇まで「伝送ロス」対策をしています。SP内部配線をはじめとする全ケーブルに対策し、プラグ・ソケット、果てはパワーアンプへと対策をしています。

現在パワーアンプは必要な部分はすべて「Trail仕様管球アンプ」に交換してきました。プリアンプも「Trail仕様管球プリ」は3セット有りますが、まだ開発途上で十分な音質とまでは思っていません。

ケーブル類やプラグ・ソケットへの「伝送ロス」対策を済ませますと「アンプ」が「抵抗体」になります。その対策でパワーアンプは「Trail仕様化」させ「伝送ロス」を極小化させましたが、プリアンプはまだその回答を得ていません。

現在使用中のC-290からは「伝送ロス」のサウンドを感じ取り始めています。「枠に入った音」と言うのが気になり始めています。そう感じ取れるようになったと言う事は私の耳が一段グレードアップしたのかも知れません。その答えがRCA箱システムで使っている「Trail仕様WE310Aラインプリ」かも知れないと思いつつあります。だんだん確信に近づいています。

次のプリアンプを春先より物色していますが、その候補としてアキュフェーズC-2810やマッキンC46と自作WE101Dラインプリを考えていました。私の望む音質を出せるのは「WE101Dラインプリ」のような気がします。なぜならパワーアンプ同様ソケット類と内部配線を「伝送ロス」の少ないものでやれるからです。

費用的にもC-2810やC46の数分の1の価格で出来ます。ただし、当該真空管を持っていればこそです。
以前WE101Dラインプリを使った事があります。その音色のすばらしかった事は頭から離れません。その101Dラインプリはつくりがどうしようもない代物だったので手放しましたが、今度は本気で取り組む必要が有ると思っています。


PMC-1001EZからTrail仕様 UL-1500UPへ交換

2009年10月19日 | ピュアオーディオ

一昨日から自宅で試聴していたPMC-1000EZから「Trail仕様UL-1500UP」に交換しました。
違和感は有りません。音質的にはまったく遜色を感じません。中音域の音の密度はPMC-1000EZに軍配を上げますが、周波数レンジや音色の美しさ、音数のバランスの良さ等は「Trail仕様UL-1500UP」の方が良いと感じました。

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PMC-1000EZ・・・価格¥43000円 重量:21Kg
UL-1500UP・・・・価格¥14000円 重量:4.6Kg

価格差は約3倍、重さは4倍以上違います。これで音質差が「互角」ですので「Trail仕様」にする効果が大体判ります。

明日からはPMC-1000EZを「Trail仕様」の「電源タップ」に作り変えます。ノーマルの状態でこの音質ですので作り変えた後は・・・。非常に期待できます。

それから、「トランスのうなり」の問題です。UL-1500UPは実用上問題ないレベルですが、耳を近づけると「うなり音」が聞こえます。これに対してPMC-1000EZはまったく「うなり音」を感じません。これはすばらしい事だと思います。やっと最終レベルのトランスを手に入れた様です。