Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅試聴確認CD

2009年05月23日 | ピュアオーディオ

今自宅でD732の「鳴らし込み」をやっていますが定期的に「確認CD」でチェックをしています。

Jet_storem

そのCDは「ジェットストリーム」の「碧空」をはじめとする10枚組。中でもこの「碧空」のCDを使う事が多いです。

まず最初の「ミスターロンリー」の出だし。ここの弦楽器のストリングスの高域の再生音が「スカッと抜けているか?」・・・耳障りなサウンドが出やすい処。次に「ナレーション」の声の太さと前後の位置関係・・・線が細かったり、声が奥に引っ込んだり、出過ぎたりしていないか?声の質が「リアルか?」・・・等をまず確認します。大概のシステムはここで「傾向」がほぼ判断できます。

次の曲の「愛のテーマ」はストリングスですので「嫌な音」が出ない事が大切で、まろやかに広がる様に曲が進んでくれないと「試聴中止」になります。

「スーパーマン」と「スターウォーズ」では「電子楽器」が沢山入っていますのでそれらが「安っぽく」ならないで他の曲と違和感が無い様に再生できないといけません。

メインに試聴するのは「サントワマミー」と「碧空」の部分。他にギターソロの「禁じられた遊び」等々・・・。

この「ジェットストリーム」と云うCDは、「システムの完成度」が低いと「聴くに耐えないさびしい音楽」に聴こえ、「お蔵入り」し易いCDです。私のシステムではこれが「録音の良いCD」と変わらない様な感覚で楽しめます。

このCDが「最新録音と互角」に聴こえるようなシステムならあなたのシステムは相当グレードが高いと思います。

D732の仕上がり具合も「最終局面」=「活眼/覚醒」の一歩手前まで来ているようです。やはり1ヶ月はかかりますね。

これは「電源ケーブル」に負う処が大きいです。SCE-45Sを使っていますので今まで扱った事のない「電気」がD732の中に入っています。機器がこの電源ケーブルに対応できた時に「潜在能力」が出て来ます。

信号ケーブル(RCA・XLR・SPケーブル)よりも「電源ケーブル」の方が「ふん詰まり」の傾向が強いです。それだけ機器に与える影響が強いのでしょう。

SCS-45Sを「オリンパスシステム」で一気に導入した時は「半年」かかりました。今回はCDPのみですのでもっと短く出来ると思います。巨大アンプが最も抜けるのに時間がかかります。


自宅のサウンドが面白くない!!

2009年05月22日 | ピュアオーディオ

D7321_2

自宅にスチューダーD732を持ち込んで20日余りが経ちました。この頃は自宅のシステムの音を聴くのが「苦痛」にも似た状況になりつつ有ります。

D732を使ったサウンドは「重心が高い」のが現在の悩みです。曲によって「えり好み」が大きい様に思います。キース・ジャレットのピアノソロや弦楽四重奏辺りは非常に心地よいのですが、ヴォーカルやイージーリスニングは今一つしっくり来ません。

音数や反応の速さ等は以前のA727以上なのですが、低音の沈み込みや彫りの深さが足りません。

「活眼」前の最後の一山かも知れません。以前にも同じような「音色」になったように記憶しています。


LE8Tが修理を終えて帰って来ました

2009年05月21日 | ピュアオーディオ

LE8Tが修理を終えて帰って来ました。

Le8t1

おそらく2週間ほどはかかると思っていましたが思いの外早く帰って来てくれました。当該のユニットの写真は見たって判りませんので省略して、早速SPBOXに組み付けて「音出し確認」をしました。

Le8t4

キース・ジャレットの「枯れ葉」のライブ録音です。非常にバランスが良く反応の早いサウンドです。フィリップスのツィーターT8を付けていますので高域の伸びも十分でシンバルの余韻も見事に描き出して来ます。T8は3000Hz~22000Hzまで再生できます。(メーカー値)。このT8を0.22μのオレンジドロップで低域カットして接続しています。

「片方の音が出なくなる」と云う事が有りませんので安心して音楽が楽しめますね。これが当たり前なんですけどね。古いユニットや古いアンプではどうしても「半田の劣化」が発生します。交換できるので有れば現在の鉛レスの半田に交換すると「音質」もアップする方向で働きますので交換をお勧めします。

これからしばらくはこのSP-LE8Tで音楽を楽しみたいと思います。LE8Tは過去に3度入手して3度とも手放していますが、今回は16Ωにこだわった事、ツィーターを付けた事と、SPBOX内 内部配線を「ルシファー」にしていますので手放さなくても済みそうです。


UREI813Bのその後

2009年05月20日 | ピュアオーディオ

昨日久しぶりに専務宅へ行って来ました。目的は「UREI813Bのサウンドの出来具合」を確認です。

Urei813b2

前回訪問した時は「低域のかぶり」がひどく、「部屋の影響」をもろに受けている様なサウンドでした。今回もこの傾向はあまり変わりませんが、SP裏面の「吸音材」が効いているのかそうひどいかぶりでは有りません。ただ「音のバランス」が取れていません。中音が弱く、ドンシャリな感じです。そこでネットワークのアッテネーターを「低域が弱くなる方向」に調整しました。これで中音が出て来るようになりました。

Urei813b4

まだまだ、SPもCDPもアンプも持っている実力の半分も引き出せていません。私の採点は50点でしょうか。もう少し工夫が欲しいですね。

Urei813b5

UREIは中音を充実させなければ「ただのSP」です。事務所に置いて鳴らしていた時の「キレ・ヌケと全帯域が充実したサウンド」を出す為には「ルームアコースティック」の改善が必要です。こればかりは「ケースバイケース」ですので今後の専務の創意工夫に期待します。


LE8Tの断線修理

2009年05月19日 | ピュアオーディオ

昨年11月に「断線修理」と「エッジ交換」に出したLE8Tが修理を終えて帰って来てから直ぐに「音出し確認」をしました。

「音出し確認」中に片方のユニットから「音が出たり、出なくなったり」の症状が出ていました。その場で直ぐに「返却」して再修理をしておけば良かったのを「ほったらかし」にして、今頃「再修理」に出しています。(その時にメールで連絡はしていました)

今回の「断線不具合」の箇所は前回とは違う部位との事です。古いユニットですので「半田付け」部が「硬化」して「破断」に至る様です。

はじめに最初の不具合部の写真。(ボビン部)

Le8t1

今回の破断部、(コーン紙部)

Le8t2

モノの見事に「半田部」が断線しています。その修復は、

Le8t3

最後に塗料を塗って仕上げです。

Le8t4

ほとんど新品と判らない状態になっています。これで「完全復活」してくれると云う事ありません。今回の修理代の交渉も成立し、週末には帰って来てくれるようです。


スチューダーのCDP

2009年05月18日 | ピュアオーディオ

スチューダーのCDPは個人的に非常に気に入っています。

A730、A727を使いD732を現在自宅で使っています。何が良いかと云うと「安心感」でしょうか。操作SW等の感触も良く、ボディの強度もしっかりしていて「音質」も中域が厚く「自然なサウンド」と感じれる点も好みです。

先日購入したEMTの981はボディの強度やSWの耐久性に疑問?を持ちました。(まだ修理中です)

日本のCDPとは全く違うデザインも良いです。自宅でアキュフェーズのC-290を使っていますが「無愛想なデザイン」で時々C40と入れ替えようかとも考えます。

D732もかなり馴染んで来た様であとは「重心が下がる」のを待つばかりです。毎日2時間~3時間聴いていますが「重心が下がる」かは判りません。クロックに手を付けないとこれ以上は先に進めないのかもしれませんね。

この1点を除けば非常にまろやかでいながら切れ込みも良く、よく弾むサウンドで気に入っています。


アインシュタイン ラルゴ SPケーブル

2009年05月17日 | ピュアオーディオ

Ainshutain_rarugo

GWの連休に アインシュタイン・ラルゴ のSPケーブルの端末処理を2セット依頼を受けました。

一つは「半田付け処理」ともう一つは「素地処理」で8mmのYラグに入れる処理です。Yラグはフルテックの最高級ロジウム仕様を使っています。

線材は違径の銅線が12本組み合わさったものが1本になります。なかなか良く考えられた線材ですが、肝心の点が抜けていると思いました。

「銅線」は素材独特の「柔らかいしっとり感」の有る音質を持っています。今回のケーブルはそれが違径の線で12本が組み合わせられていましたので「断面積」は十分にありますので「情報量」の面ではかなり良く考えられていると思いました。

端末処理を終わり「音出し確認」をしました。予想通り「周波数レンジ」が狭く感じられる上に、「音のキレ」が足りません。音数も思ったより少ないようです。ケーブル径はΦ13mmと比較的大きいのですが素材の柔らかさのおかげで取り回しは意外と楽です。

「物性の硬さ」は音に出て来ます。柔らかい傾向のサウンドになります。

お客さんと一緒になって当方のSCS-33やSCS-34と比較しましたが、どちらにも及ばない様に感じました。SCS-34ではあまりにも差が有りすぎますので最後に線径的に同格のSCS-33と比較しましたが、レンジ、音数、鮮明な質感の点で及びません。私個人的には「好ましくない」と感じましたが、好きな音の好みは千差万別です。ご本人が好ましいと思われればそれでいいのです。

使用されているSPがタンノイ オートグラフ との事でした。


各システムの仕上がり具合のチェック

2009年05月16日 | ピュアオーディオ

2_2

昨日から各システムの仕上がり具合を1枚のCD 「五輪真弓ベスト」を使って確認しています。

一つのシステムで丸1日同じCDをかけ続けます。試聴に使うにはヴォーカルが良いですね。それも日本語の発音が一番分かりやすいです。

1

昨日はLE8Tをトラブルまでかけ続けました。今日はRCA箱システムでかけ続けています。何をチェックしているかと云うと「音のバランス」です。

各システムのバランスがどう云う方向のバランスになっているかです。持っているシステムでどのシステムのバランスが好みか?や「琴線に触れるサウンド」(感動できるか?)なのかを確認しています。

確認したから直ぐにシステムのサウンドを変更できる訳では有りませんが、自分の欲しい「音のイメージ」を探しています。


LE8Tを修理に発送

2009年05月15日 | ピュアオーディオ

昨日から引っ張り出したLE8Tを聴いていますが、昨日の夕方から本日の4時過ぎくらいまで正常に「音出し」が出来ていました。

ちょうど4時くらいに大阪のJAZZLANDさんのご紹介でお客様が見えられておりました。LE8T、RCA箱システム、オリンパスシステムを聴いて頂きましたが、LE8Tのサウンドがお気に召したようで、本格的に聴こうと思った矢先に「例の症状」(音が出ない)が出てしまい、当方としてもガッカリしました。

昨日修理先に電話して置きましたので本日再修理に出しました。関東の方に出しますので2週間くらいを予定しています。


久しぶりにLE-8Tを聴く

2009年05月14日 | ピュアオーディオ

Le8t1

今日は久しぶりにヴォーカルを楽しみたくて「五輪真弓ベスト」を聴いています。初めに後ろのRCA箱システムで聴いていましたが、ヴォーカリストがSPの高さより上の空中から歌っていますのでそれはそれで魅力的なのですが、個人的にチョッと違和感を覚えますのでSP-LE8Tを引っ張り出して聴いて見ました。

Le8t2

このLE8Tは16Ω仕様です。LE8Tも8Ω仕様やH仕様も聴きましたが16Ω仕様の「音数の豊かさ」に及びません。

Le8t3

久しぶりに聴いた印象ですが「さすが!!」の一言です。上の3枚の写真では4セットのSPが写っていますがどれが鳴っているか初めは判らないと思います。38cmクラスのSPの表現力と伍しても引けを取りません。

LE15AやD130と#375のシステムを3セットも持っていて「LE8Tはもう要らないんじゃないか?」と思われる方も多いと思いますが、「バランスの良さ」、「反応の良さ」、「まとまりの良さ」が絶品のユニットだと思います。

欧州系のシングルコーンユニットにも良いモノが多いのですが、このLE8Tはそれらより私には魅力的です。なぜなら「パワーハンドリング」(スケール感)が別格的に違うからです。繊細さや反応の速さと質感の良い低・中・高音が非常にうまくバランスしています。

ここで鳴らしているLE8Tのサウンドは聴いて頂ければ納得されると思います。何故なら38cmクラスのユニットが鳴っていると錯覚するくらいのパワーハンドリングが有ります。それでいて情報量も多く、「これさえあれば他は・・・」と思うくらいです。その為何度か手放してもまた買い込んでしまいます。

Le8t4

高域のレンジが今となっては狭いのは承知していますが、その対策にフィリップスのツウィーターを準備しています。これを使えばもうレンジの心配も有りません。

目下の処の悩みは片方のLE8Tのボイスコイルタッチが有る為、時々音が止まる事です。もう1度修理に出したいと考えていますが延び延びにしてしまっています。そろそろ修理をして安心して聴けるようにしないといけません。