GWの連休に アインシュタイン・ラルゴ のSPケーブルの端末処理を2セット依頼を受けました。
一つは「半田付け処理」ともう一つは「素地処理」で8mmのYラグに入れる処理です。Yラグはフルテックの最高級ロジウム仕様を使っています。
線材は違径の銅線が12本組み合わさったものが1本になります。なかなか良く考えられた線材ですが、肝心の点が抜けていると思いました。
「銅線」は素材独特の「柔らかいしっとり感」の有る音質を持っています。今回のケーブルはそれが違径の線で12本が組み合わせられていましたので「断面積」は十分にありますので「情報量」の面ではかなり良く考えられていると思いました。
端末処理を終わり「音出し確認」をしました。予想通り「周波数レンジ」が狭く感じられる上に、「音のキレ」が足りません。音数も思ったより少ないようです。ケーブル径はΦ13mmと比較的大きいのですが素材の柔らかさのおかげで取り回しは意外と楽です。
「物性の硬さ」は音に出て来ます。柔らかい傾向のサウンドになります。
お客さんと一緒になって当方のSCS-33やSCS-34と比較しましたが、どちらにも及ばない様に感じました。SCS-34ではあまりにも差が有りすぎますので最後に線径的に同格のSCS-33と比較しましたが、レンジ、音数、鮮明な質感の点で及びません。私個人的には「好ましくない」と感じましたが、好きな音の好みは千差万別です。ご本人が好ましいと思われればそれでいいのです。
使用されているSPがタンノイ オートグラフ との事でした。