Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

マーク・レビンソンのアンプ

2016年09月11日 | ピュアオーディオ
初期のマーク・レビンソンのアンプ(1975年前後)は、高級オーディオの代名詞であった。特に有名なLNP-2L+ML-2の組み合わせはマニア懸垂の組合せであった。

私も後日当該の組合せのサウンドを聴いたが、なかなか素晴らしいサウンドだと直感した。直感したと言うのは、ケーブル類や電源類が、自分の使うものとグレードの差があるので、自分のシステムに入れて2000Hr程鳴らしこんだら凄いサウンドになると確信したと言う事だ。

私も現在レビンソンのアンプを使っているが、レビンソン氏が売却した後の「マドリガル マークレビンソン」のNo380SLとNo331やNo431である。No29も自宅で鳴らしたこともある。こちらのアンプもなかなかのモノである事は間違いない。実際にオリンパスシステムの低域用にNo431を使っている。こちらにはFXヒューズを組み合わせているが、オリジナルとは格段の差がある。

今まで初期のレビンソンのアンプを購入する機会がなかった訳ではない。自分の掴んだ「音質アップ」の原理から外れた形だったので「食わず嫌い」をしていた様だ。その原因は「プリアンプの別体式電源」にある。「別体式電源」は「ノイズ」や「トランスのうなり」からプリアンプ本体の信号経路のSN比を守る為にされている。これは原理的にも素晴らしい作りなのだが、電源部とプリ部を接続するケーブルが特殊なソケット類を使って有、そのケーブルのグレードがあまり高くないと言う事が気になって、購入を躊躇って来た。

その1点だけを除けばML-1からML-7までのプリアンプには非常に興味が尽きない。「モジュール」と言う当時としては画期的な「集積回路」を使ったアンプの音を聴いてみたいと思う。

しかし、1975年と言えばもう40年前の事である。今更そんな古いアンプを探して、まともな初期性能が出るのか?心配な面もある。余裕が有れば試してみたいと思う。