Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オーディオにも創意工夫が必要

2016年09月07日 | ピュアオーディオ
先日のブログで書いた「フォノケーブル」の構造の問題で肝心な処のアースが取られていなかったり、直出し配線の電源ケーブルが「ノイズ」を拾っていたりします。「不具合」な部分は自分で考えて「創意工夫」しなければ直らないと考えておくべきだと思う。それは金額の高い機器でも同じである。



SPのセッティングでも「対策」したモノとしないモノでは大きな質感の差が出て来る。上の写真は、自分で設計して作ったスタンドである。30歳頃作ったから既に30年以上経過している。このスタンドで、セッティングの詰めをして来た。初めは10円玉を4隅に敷いて「点受け」をして来たが、僅か5㎜内側に敷くと「音の面白みが消える」状況になる。なぜだろう?と真剣に考えてたどり着いた原理が「太鼓の革の原理」である。

太鼓(ドラム)は内側に触るものが有ると「響き」が死んでしまいます。それと同じ事がSPの底面で言えます。太鼓の革は外形の淵で「震える部分」と震えない部分(鋲の位置)が分かれています。SPの底面も「縦板の下」だけでそれが分かれています。だから、「SPBOXを構成する縦板」の厚みの所で、「点支持」してやらなければ良い響きにはなりません。

実験は#4343でしましたが、4343はSP底面に三角形の桟の補強が入っています。補強が有るからその部分までは大丈夫だろうと思っていましたが、ものの見事にしっぺ返しを受けました。原理道理に「縦板の厚み分」しか敷けません。まさに5㎜違う事で、「太鼓の革」を抑える事になってしまいます。

他にも、ケーブル類の「性能」がシステムの半分以上の「音質」、「音数」、「音のバランス」等に効いてきます。自分に合ったモノを「作り出す」創意工夫が必要になって来ます。

単なる機器の組み合わせ程度は「創意工夫」とは呼びません。この辺を間違える方が何と多い事か!