今日は朝からブルックナーの4番「ロマンティック」を、指揮者を変え(ヨッフム・カラヤン・ベーム)3時間程聴きました。約1週間ぶりに聴いて見たくなりました。
ブルックナーとの出会いは20才頃、ズービン・メータ指揮の4番のLPでした。あの頃はオーディオを始めて2年くらいの頃でした。その頃は迫力の有る音が好きで、スッペ/軽騎兵序曲等良く聴いていました。
同じ頃マーラーの交響曲1番「巨人」も知り、ブルックナーとマーラーの虜になってしまいました。この二人の作曲家の交響曲は似た様な処が有ります。オーケストラが非常に大編成で有ると云う事。1番~9番までナンバーが有ります。
ブルックナーではどの交響曲にも「ブルックナー開始」(弦楽器のトレモロで始まる)が有り、対位法を使った対比の旋律が有ります。管楽器と弦楽器の対比は見事で、どの交響曲でも新鮮なメロディが出て来ます。夜静かに聴くには大編成過ぎてもの足りなくなります。昼間に大音量で聴いて見たい曲達です。
マーラーの交響曲は過去の交響曲を意識して、ドラマチックな現代的な曲に仕上げています。特に5番の出だしは、ベートーベンの5番「運命」を意識して作曲した様に感じます。リズムはほどんど変えず、ベートーベンの5番の出だしが下がっているのに、マーラーは上げています。行進曲風なメロディも出て来ます。4楽章は「弦楽合奏」のみで有名なアダージョが出て来ます。ラブロマンスの場面にふさわしい様な優しいメロディでドラマチックに歌い上げて行きます。
ブルックナーもマーラーも聴くのは大変です。どの曲もゆうに1時間を越えます。若い頃、土日の休みを利用して一晩中聴いていました。それでも5~6曲しか聴けませんでした。今は時間も十分に取れるのですが、2時間も聴けば疲れて来ます。