あちこちのオーディオファイル訪問で感じる事は、「機器偏重主義」が非常に多い事。機器には機器の問題が有り。ケーブルにはケーブルの問題が有る。部屋(床面の強度・容積・配置等)には部屋の問題が有るのに、全てを「機器の交換」で済まそうとしている方が非常に多い。それぞれに合った対策をしないと根本的対策とはならない。
例えばケーブルに問題が有るのに、「機器交換」して改善されたかの様に勘違いしている方も多いのではないだろうか?ケーブル類の役割や効果の本質的な部分を考える事が必要だと思う。電源部の対策もしかり、その本質は何だろうか?と考えないのだろうか。対症療法を重ねて来てもその範疇を出ないのでは、ノウハウは蓄積できない。「何故良くなったのか?」、「何故悪くなったのか?」の原因と本質を考えて行けばノウハウは蓄積できる。
SPや機器に出来る事、ケーブルに出来る事、電源部に出来る事等はおのずと見えて来る。SP・機器やケーブル、電源部に出来ない事を求めても、肩すかしを食うだけの事だと思う。
現在の自分のシステムでは、「床面の強度不足」が問題だと捉えている。これを機器で何とかしようと思ってもどうにかできる事ではない。やはり「床面の強度対策」をしなければ先に進めないのだ。2階の部屋で生演奏の重低音を求めている方も多い。その対策として、機器のグレードアップや、ケーブル類のグレードアップ、SPスタンドに「不具合の解消」を求められる方もいるが、本質的に「床面の強度不足」に帰結する。不具合の内容に合った対策をしなければ問題解決とはならない。