昨日、「駆け込み女と駆けだし男」の映画を観て、胸をわしづかみされたような
感じがあって、すぐに 本屋に駆け込み「東慶寺花だより」を買ってきました。
(井上ひさし作 文春文庫刊)
webで、出演者の満島ひかりの文章を観て、うんこれだと思い 引用。
監督の凄さが伝わってきます。
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女優の満島ひかりが映画『駆込み女と駆出し男』のコメント映像で、
本作で体験した時代劇の魅力を語った。
劇作家・井上ひさしの小説を映画化した本作は、江戸時代の縁切寺を舞台に、
大泉洋演じる駆け出しの医者で戯作者見習いの男が、さまざまな事情で
駆け込んでくる女性たちを助けていくさまを描いた人間ドラマ。
寺に駆け込む訳あり女のうちの一人・お吟を演じた満島は、「もうわたしは
時代劇が好きになりました。またやりたいなって思います」と本作で時代劇の魅力に
開眼した様子で、「時代劇だとやっぱりやらなきゃいけないことがいっぱいあるし
、勉強しなきゃいけないことがいっぱいあるから、毎日毎日逃げ場がないし、
なんだかいいなって」としみじみ。「お芝居をしている感じがしてたまらなくいいです」
と本作で感じた役者としての喜びを語った。
さらに、メガホンを取った原田眞人監督の印象を「とてもつかみどころのない監督です」
と笑顔で話す満島。「空とか木とか建物とかと同じように人間を見ている気がして、
どちらかというと役者さんの一つ一つのお芝居とかを重視したり、気持ちの動きを重視したり
する監督さんが多い……出会った監督に多かった中で、原田監督はもうちょっとなんだか
人を中心に見ているというよりも、その場で映っているものすべてを同じように見ているので、
自分のエゴが出ないように気を付けないと大変だなぁと思いながら撮影をしていました」と
撮影を振り返った。
満島が、「出来上がりをまだ想像できませんけど、原田眞人監督の描く大きな浮世絵みたいな感じに
この映画がなっていたら面白いだろうなって、原田監督の江戸百景が見れたらいいなって楽しみに
しています」と期待した通りに完成した本作。
その中で、艶めかしくもしなやかな強さを持った女性として、現代と変わらぬ女の喜びと悲しみを
表現した満島の名演技は必見だ。(編集部・吉田唯)
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今、本を読み始めたのですが、一話完結の深い物語が詰まっています。
さすが、井上ひさし。
読みながら、一人一人の女の生きざまに思いを馳せます。
たくみな、表現に江戸時代の風が吹いて、素敵です。
この短編を、紡ぎ合わせた原田監督の脚本がまたすごいとわかります。
キャスティングも申し分ない。
久々の良い映画でした。