遊戯(ゆげ)

世の中は、なるようになるわ。
あきらめないで、悠然と生きる事を楽しむ・・・・
それが遊戯(ゆげ)の心です。

大往生したけりゃ医療とかかわるな

2012-12-12 | Weblog
中村 仁一  作
幻冬舎新書  


サブタイトルは「自然死のすすめ」です。
一度 テレビでお話しされているのを聞いたことが有ります。
人間はなにもしなければ 痛みもなく安らかに死ねるように出来ているのに、
医療により心身を痛め付けて傷口を広げているのだと


義父が胃ガンを宣告されたとき高齢だったので、
手術も抗がん剤もお断りしたら、医者の怒りをかって
「すぐに退院しなさい。病院は医療行為をするところだから 
なにもしないならさっさと出ていけ。」と言われました。
その時、なにもしなければ二週間の命と言われた義父は、退院後
二年あまり生きることができました。

この本を読んで、私たちはどのように死にたいのか
考えるべきだと思いました。
延命治療をお断りするのが難しい時代です
きちんと決めて表明することが必要です。
いろいろ考えさせられることの多い本です。
以前からおかしいと思っていたことが言葉になっていて
「目から鱗」ではっとすることもありました。

しかし、一方で早期発見をしたからこそ、適切な治療ができて命拾いすると言うことは
確かに有ります。

そこのところが つい医療にすがりすぎる事に繋がるのです。
今の日本では、手厚く医療行為を受けなければならないような風潮があります。

いつ死んでもいいのなら、自然に任せることに異論は無いけれど。
未練やしがらみが、奇跡を呼び込もうとするのです。

本人に苦痛ばかり強いるのなら 自然に残り時間を生きるという選択も
あって良いのです。

私もいつか往診をしてくれる主治医を見つけようと思いました。
コメント
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