NHKのドラマ「64」最初から最終回までみました。驚きの展開でした。
広報官という立場の三上の視点で、昭和64年に起きた未解決誘拐事件から
派生したと思われる誘拐事件を追う物語です。
被害者家族の絶望や、幼子を救えなかった刑事たちの無念や、事件のその後、
マスコミとの報道協定や、公報の立場。警察組織の矛盾や、隠蔽問題。
三上の娘の失踪と夫婦の悲しみが、64事件の中での親の思いなどと重なる。
見ごたえのあるドラマでした。特に最終回は、おどろくばかりでした。
一方で、事件の報道のあり方についても考えさせられるものでした。
実名報道が、もたらす混乱について、マスコミとのぶつかり合いの中で考えさせられました。
「誰も助けてくれない」という映画を思い出しました。
加害者の家族が、報道によりボロボロになってしまうというドラマでした。
犯罪は被害者の家族だけでなく、加害者の家族さえ破壊するという展開に
愕然としました。
正義という名のもとの暴力は、誰にも裁けはしないので慎重に臨みたいものです。。
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