遊戯(ゆげ)

世の中は、なるようになるわ。
あきらめないで、悠然と生きる事を楽しむ・・・・
それが遊戯(ゆげ)の心です。

スイッチインタビュー

2020-01-13 | 写真
坂東 元 ✘ 山本寛斎

旭山動物園 園長
坂東 元さんの話に、
しみじみしました。

【保護された子グマ】
子グマはいくら世話しても、決して
懐かなかった。
エサをあたえても、人間が見ているうちは、決して食べない。どんなにお腹が空いていても、
死ぬまで食べないだろうと思った。
居なくなると食べている。
小さな子グマでさえ、野生を失わない。

【ぞうのアサコ】
病気になり、何とか、治療したいのに、決して弱みを見せないで、苦しい顔もしないで、いつもと同じ穏やかな様子で立っていた。
痛いし、苦しいだろうに
「どうにかして」と言う目をしない。痛みを受け入れる。
人を恨まない。運命を受け入れ最期を迎える。生き方にブレがない。

とうとう倒れて、一週間で亡くなった。
肩から腐っていた。
こうした、
野生の気高さを、観客に知って欲しいと思い、園舎の建て替え時に、動物の野生の姿を見てもらうにはどうしたらよいか、スタッフで考えた。

動物の立場になり、生き生きと行動展示するにはどういう形が良いのか、持った可能性を解放するにはどうしたらよいのか、生命にどれだけ責任が取れるのか。

自然が遠のいて行く中で、自然を感じるために動物園がある。
人類が、不都合な存在も、認めて多様性を認める生き方が出来れば、動物園はいらないのかも知れない。

今は、人間は、分業化してしまい、自分の命にさえ、動物のように責任が持てない。
動物のほうが、生きることにピュアである。


山本寛斎さんとの対談は
正直意外でしたが、
楽しい対談でした。
山本寛斎さんは、
エネルギッシュで
沸き立つ血潮が流れている感じの方でした。

ただ、違和感はなく
自然を愛する、坂本さんと
打ち解けて話されて居ました。

いつか、コラボをと
提案されていました。

正反対のようで、
命の逞しさを感じる存在でした。




コメント
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