新コロ不安を煽る政治と煽られる国民

2020年も早くも3月となりましたが、新型コロナウィルスは終息の兆しを見せることなく、
その騒動は高まるばかりです。

前回のエントリーで、日本人は石油ショックのトイレットペーパー買い占めから
進歩してないのではないかと書いたのですが、どうやらその通りで、
いや、この新コロショックでマスクが品薄になるのはまだわかるとしても、
まさかトイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めが起こるとは思いませんでした。

普段、急な買い物もコンビニがあるからと呑気にしてる日本人ですが、
やはり普段からの備えは大事ってことです。

こういう様子を見てますと、ちょっと不安を煽れば日本の大衆を同じ方向に誘導するのは
簡単なんだなと、そしてこういうときにテレビの力はいまだ絶大なんだと思い知らされます。


そして当然、そのテレビの力を権力側はプロパガンダに活用するワケでして、
昨日のアベちゃんの記者会見なんかはその最たる事例になったのではないでしょうか。

自分なんかはもともとアベちゃんの会見なんかに中身があるとは期待してませんでしたが、
やはりその通り、内容に乏しいパフォーマンスに過ぎなかったものだったようですね。

自分はちらっとニュースで見た程度ですが、やはりプロンプタを凝視して原稿を読むだけ、
質問は事前に調整されたであろう記者からのみ受け付け、その回答も原稿を読むだけ、
他の記者からの質問は受け付けずにそそくさと私邸に逃げ帰るというね。

内容はまた全体的に情緒的なカンジで、会見の必要もミジンコ感じられません。
まあ、会見を開くというパフォーマンスをテレビを通じて見せることにより、
無思考な国民にアベちゃんは仕事してる！と思わせられればよかったワケで、
その意味ではアベちゃん側は成功なのです。

「先手先手」のつもりで発表した唐突な全国の小中高一斉休校要請に集まった批判を、
なんとか急しのぎできたか、最低はアリバイが作れたことにはなります。
そしてそんな幼稚なアベちゃん側の小手先な誤魔化しを大衆は容認しちゃいます。

つまりは会見という名の小芝居でしかないのがミエミエなワケですが、
それを恥ずかし気もなく堂々とできるところがアベちゃんであり、現政権が国民を小馬鹿にするトコロです。

しかし、こんな具体策どころか誠実さのかけらもない、いやテレビ的には演出できてるんでしょうが、
アベちゃんを未だに信用できてる国民がいるとは、とっくに日本はダメになっております。


29日は東北で初の新コロ感染者が確認されました。
ダイヤモンドプリンセスの乗客だったとのことですが、コレはもうつまり結果的に、
クルーズ船でウィルスを培養してキャリアを日本全国にばらまいた、ってコトですよね。

こういう前代未聞の事態で失敗するなとは言いませんけど、
結果は失敗だったってことを、最低でも政府には認めて欲しいのですけどもね。

いつもアベちゃんたちは言ってるじゃないですか、政治は結果だってね。
ま、彼らにしたらまだ結果を言うタイミングじゃないってことなのかもしれませんが。

しかし、アベちゃんは会見で今後10日で第2の緊急対応策をまとめると言いましたが、
ソレじゃここ1-2週間の瀬戸際が終わってしまうのですが大丈夫なのでしょうか。

しかも「第2の」と言ってますが「第1」はなんだったのでしょうか？
え、それが全国の小中高一斉休校要請でしたか？
アレって「要請」だけで、とても対応策と言える代物じゃないと思うのですが。


そうそう、休校の要請ってあくまで「要請」なんですから、いくら一国の首相の要請だからって、
ナニも各校・各自治体が一様に従わなくてもいいと思うのですが、
なんで卒業式を犠牲にしてまで、みんな3月2日から休校せねば！って反応になっちゃうのでしょうね。

要請は要請として、各自判断すればいいのに、そんなにアベちゃんが怖いのでしょうか。
まあ、従えという圧力はもちろんあるでしょうし、従わなければ嫌がらせもあるのかもしれませんが。


要請といえば、企業への時差通勤や在宅勤務要請、イベントの自粛要請もありましたね。
自分はイベント関係の仕事が多いのですが、ここ1-2週間どころか4月末くらいまでの
開催予定分のイベントが、中止・延期・縮小といった見直しを迫られています。

特に企業主催のものは3月までは中止が続々と出ております。
こうした事態が長引けば業界はちょっと大変なことになりそうなんですが、
自粛に伴う補償というか救済策も必要になってくるのじゃないでしょうか？

そんなことをよそに、瀬戸際2週間が終われば、何とか乗り切ったことにして、
また脳天気に聖火リレーが始まるのでしょうけどね。