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アメリカ産の一大古典としてのスターウォーズ

2017-12-24 18:27:24 | 日記


 
メリークリスマス!


いや、なんでもないです。
クリスマスなんて意味がわかりませんし自分にはどうでもいいですが、
世の中に同調するために言わなきゃならないのかなと思いまして。


さて、そんな年末年始の娯楽の一つに映画がありますが、
スターウォーズの最新作「最後のジェダイ」はご覧になったでしょうか。

自分はまだなのですが評価はいろいろのようで、最高に面白い!という人もいれば、
特に従来からのファンからは落胆の声も聞かれるようですね。
曰く、ノリが軽すぎるとか、意味不明な展開とか多すぎるとのことなんですが。

まあ、これもディズニー配給となった仇かもしれません。
要は、パイレーツ・オブ・カリビアンの宇宙バージョン的な扱いだったりしてね。

でも続編も予定されてますので、そこでそんな不満も解消されるような
種明かしがあるかもあるかもしれませんから、我慢して次作を待つということでしょう。


自分はこの作品について、特に好きでもないですし、かといって嫌いってほどでもなく、
まあ観ても観なくてもどっちでもいい、くらいの態度なのがホンネですが、一応、
世の中の話題についていくために全作品を観てはいます。

が、ぶっちゃけ、大して面白いとは思ってません。
現公開作は気が向いたら劇場に観に行くかも知れませんが、別にそのうちレンタルか、
アマゾンプライムで公開されたら観てみるか、くらいに思っている程度です。


しかしこのスターウォーズシリーズ、続編が作られ過ぎじゃないでしょうか。

最初の3部作エピソード4〜6の後にエピソード1〜3があるだろうことはわかってたのですが、
ソレが終わったところで終焉していた筈なのに、また新シリーズが作られました。

このことが自分には、不思議でいたのですよね。
なんでまたわざわざ続編を作るのだろうと。
そんなに映画界にはネタがないのだろうかと。

自分では大して面白いワケでもない作品でも、ファンがたくさんいるのはわかりますけど、
終わった作品の続編を無理矢理作ってまでして延命させなきゃい理由とはなんなのでしょう?
映画本編だけでなく、アニメなどのスピンオフ作品も作られているのですよ。


まあ、それだけファンの強い要望を受けてのことでもあるでしょうけど、
一方では、こりゃ作品を作り続けるだけ儲かる、ってなことなのでしょうけども。

いったん終わった作品をわざわざ続ける時点で、その意味あいが商業的な理由以外には
自分的にはわからなかったのですが、ひょっとしてコレは、アメリカ人が潜在的に、
ヨーロッパにおけるホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」あるいは神話のような、
古典大叙事詩の所有を欲している、そんなことなのかなと思うようになりました。


アメリカはヨーロッパなどに比べ歴史が浅いことにコンプレックスがある、
ということが言われたりするのですが、ソレを自覚するあまり独自の古典を欲するようになり、
その役割と価値をスターウォーズ作品に託している、そんなことなのかな、と。

トロイ戦争を描いたイリアスがあって、その勝者側の後日談・オデュッセイアがあって、
その続編に敗者側の後日談にウェルギリウスのアイネイアースがあり、
その他にもトロイ戦争にまつわる小作品群があるように、他にもギリシャ悲劇群や喜劇群、
またギリシャの他にメソポタミアやエジプト、ゲルマンやケルトに神話があったり、
聖書に綴られる壮大なエピソードがあったりという、ヨーロッパ等に対抗する巨大古典として、
アメリカ的にはスターウォーズなのだ、との意志でもあるかのように感じられます。


そう思うとようやく、スターウォーズ作品が生産され続ける理由が、
自分的に合点がいくようになったのですよ。

余計な詮索ですみませんね。