アメリカ大統領選も極右が台頭するのか

日本の憲法9条がノーベル平和賞候補に推薦されましたね。

ここ数年、「憲法９条にノーベル平和賞を」実行委員会がノーベル委員会に
推薦状を送っているもので、今度もそれがなされたってことなんですが。

まだ推薦されただけですが、本番までにはどうなりますやらね。


ノーベル平和賞といえば、注目のあの人も候補に推薦されたようです。


　トランプ氏、ノーベル平和賞候補に推薦される

　２０１６年のノーベル平和賞候補に、米大統領選の共和党指名候補争いで首位の
　不動産王ドナルド・トランプ氏（６９）が推薦された。

　推薦締め切りの１日、オスロ国際平和研究所のハルプバイキン所長が、
　「推薦人に確認した」として明らかにした。

　推薦したのは米国人で、トランプ氏の「イデオロギーの強さを通じた積極的な平和」が、
　イスラム過激派組織「イスラム国」や、イラン、中国などの抑止に有効だとしている。

　同賞の推薦資格があるのは、世界の国会議員や学者など。
　ノルウェーのノーベル賞委員会は候補者を公表しないが、
　推薦者は推薦したことを公表することができる。
　１５年の候補者は２７３個人・団体に上った。


凄いですねえ。
っていうか、笑いましたよ。

まだ共和党の候補者ってだけで、何の実権もない段階で、
自分の信念というか政策目標を述べただけなんですよ。

トランプ氏の言動からするととても世界平和を向いているとは思えないのですが、
ま、ノーベル平和賞なんてオバマが受賞するくらいですからね。
トランプ氏が受賞してもおかしくないかもしれませんよ。
おかしいか。


でもまあ、推薦するだけならタダですからね。
憲法9条と一緒でね、いいんじゃないでしょうか。

そうそう上の記事で言う「積極的な平和」ってのは、
アベちゃん政権と通じるところがありそうですからね。

それで言うと憲法9条を改正して、「積極的平和主義」を実現させれば、
アベちゃんがノーベル平和賞を貰うことだってありそうですよ？


さて、トランプ氏といいますと、アメリカでは大統領選に向けた候補者選びが始まり、
共和党では初っ端のアイオワ州で下馬評の高かったトランプ氏が敗北しました。

過激な暴言で人気を集め、共和党候補者の中では一番の支持率だったのですが、
どうしちゃったのでしょう。

さすがにアメリカ人もトランプ氏を当選させるほど無節操ではないってことでしょうか。
っていうかアレですかね。

あんだけ発言が過激だとさすがに良くも悪くも注目を集めますから、
アメリカのテレビも視聴率を取るためにトランプ氏を大きく取り上げていたのでしょうか。

露出の多さでトランプ氏に支持率が一時的に集まったものの、
アメリカ人の本心はそこまではなかったと、いうことですか。

だとしても、アイオワで勝利したクルーズ氏も相当の強硬派って言いますからね。
思想の面ではトランプ氏と大差なさそうなんですよね。
やっぱり強硬で右寄りの方が今の世界ではウケるんですかねえ。


自分はトランプ氏に関するニュースなどを見ていて、誰かに似てると思ったのですよ。
誰だと思います？　顔が似てるとかじゃないですよ。

石原シンタローです。
元東京都知事の。

あれだけ差別的な暴言を繰り返しながらも、一定の支持を集めるところが。
そして批判されても気にせず媚びず、傲慢であるところが。


石原センセーなんて暴言があったところで大してメディアから叩かれることも無く、
その件で辞任することもなく十数年も都知事に居座り続けたのですよ。

もちろん都知事でいられたのは、選挙で勝ったからなんですけど。
ああいう傲慢な差別主義者でも都民は信任したのですよねえ。

排外的で強硬で攻撃的で、だから、支持する人々がいるのです。
だから、暴言で物議をかもすトランプ氏が宰相になることもあり得るのです。

まぁなんか変なカンジですけどねえ。
でも日本人がトランプ氏の人気を不思議がっていちゃいけません。
日本の首都の元知事だけでなく、今の首相だって政権だって極右みたいなもんですから。


ところで、なんだって日本がアメリカ大統領選をわざわざ大きく報道するのかと思いますが。
それだけ日本にとって大事で、影響力も大きいということなんでしょうけど、
やっぱり日本は実質の宗主国・アメリカありきの国なんだなと改めて思うところです。