ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

鶏濃厚魚介だし・にぼしらーめん@吉宗

2011年05月25日 20時12分42秒 | 北陸ラーメン大学
県庁がある鞍月の麺屋・吉宗へ行ってきた.

もともと,この場所は水田耕作が盛んな湿地帯.
鞍月村と呼ばれ,昭和10年に金沢市に合併されたらしい.

現在の鞍月は,県庁をはじめ,オフィスビル,商業施設などが立ち並ぶ金沢のおしゃれな副都心.
金沢の旧市街とは全く異なるモダンな雰囲気.
ちょっとキザな香りが似合う街.
住民税は同じだが,同じ金沢市とは思えない?

そんな街のラーメン屋「吉宗」は,やはりモダンな店構え.
店内は,ブラックを基本とする内装.
ジャズが静かに流れている.



この店のラーメンの基本は「鶏濃厚魚介」.
お品書きを見ると,どのラーメンにも「鶏濃厚魚介」の文字がついている.
鶏濃厚スープをベースに魚介風味を加える.
魚介味は,「にぼし」か「かつお」を選択できる.



今回は「にぼし」をチョイス.
魚介の濃さも,5段階から選択できる.
1が普通で,5が超濃厚らしい.
真ん中の「3」でお願いしてみた.



普通,鶏ガラスープというと澄んだ色のクリアなイメージ.
味も上品であっさりという印象が強い.

でも,吉宗の鶏濃厚スープは,そんなイメージとは全然違う.
とにかく,鶏ベースなのに濃厚なのだ.

乳白色でクリーミーな鶏濃厚スープ.
これは,まるで骨の髄まで溶け出した豚骨スープがウリの長浜ラーメンみたい.

魚介は煮干しの粉を振りかける.
薬味のネギが砂かけババアのようになっている.



鶏由来のイノシン酸の旨みが先行し,あとからジワリと魚介のグルタミン酸がにじみ出る感じ.
煮干し粉は,マイルドでトロリとした鶏濃厚スープに奥行きを加える.

麺は中太のストレート角麺.
とてもしっかりした食感.
いかにも小麦と太陽の香りがするような感じ.
食べ応え満点の麺.

メンマは超極太.
元気一杯の竹の子でシャキシャキ.
これだけ大きいと,素材の味が生きてくる.
なかなか珍しいメンマ.

ホロホロのチャーシューは炭火で炙ってある.
炭火の香りが,なんとも香ばしい.

煮干しの苦味と渋さが,大人の風味.
キザな街「鞍月」のニヒルなラーメンかも?

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