ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

富山大学医科薬科管弦楽団第34回定期演奏会@ラ・ポール

2011年05月30日 19時47分10秒 | 演奏会
5月28日(土)の富山医薬大オケの演奏会を聴きに行った.
北陸三県の学生オケでトップクラスの実力.
ここ数年,小杉での演奏会を毎年楽しみにしている.

特に,今年は期待でワクワク.
なぜなら,田島睦子さんがラフマニノフのピアノ・コンチェルト第2番を弾く.
名曲中の名曲.

ソリストの田島睦子先生は,金沢を中心に演奏活動やピアノを指導している美人.
LFJ金沢でも地元の演奏家として毎年大活躍.
とてもチャーミングだし,聴衆をうっとりさせるピアノの演奏も抜群.
田島さんのファンなのだ.

赤い稲妻に室内管弦楽団の有志を乗せて金沢を出発.
あいにくの雨天だったが,赤い稲妻はモナコGPの小林可夢偉のように速かった.
1時間足らずで小杉文化ホール(ラポール)に到着.
それにしても,可夢偉選手のモナコGP5位入賞,ヤッタネ!
(↑こういうことは,どうでもいい?)

ラポールの座席が,聴衆でびっしり埋まっていた.
これは,とても,とても,とても,うらやましい.
さすが医薬大オケ.
田島さん効果やコンチェルトの人気も集客に貢献しているかも?

まずは,ハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」.
第一曲のWaltzが始まる.
重々しいリズムと諧謔的な調べを耳にすると,フィギュア・スケートの浅田真央ちゃんを思い出す.
キム・ヨナに破れ,銀メダルだった北京五輪.
試合後,あふれる涙を惜しげもなく流しながら答えたインタビュー.
このWaltzを聴くと,あの時の真央ちゃんの痛々しい姿を思い出す.

そんな記憶に浸っていると,第二曲目の夜想曲が始まった.
コンマス君のVnソロ.
朗々と響くバイオリン.
とても堂々としている.

すると突然,プチッ!
何かが,はじけるような音.
ソロを弾いているコンマス君のVnの弦が切れた?

しかし,コンマス君は落ち着いている.
何事も無かったかのように,朗々とVnを弾き続けている.

あわてていたのは,1stVnのメンバー.
後ろのプルトからコンマス君に向かって,予備楽器が猛烈な勢いでリレーされている.
コンマス君はサッと楽器を持ち替える.
ほんの一瞬の出来事.
そして,何事もなかったかのように朗々とバイオリンを引き続けた.

ブラボー!
ハチャトリアン,無事に終わってよかったデス.

ラフマニノフのコンチェルト.
久しぶりにじっくり聴いた.
やっぱり名曲.

田島さんのラフマニノフ,凄すぎ.
ロマンチックだし,パワーもあるし,テクニックも見事だし.
何よりもリンとした音.
情に流されることなく,分厚い弦の音に埋もれることもなく鮮明.
コンチェルトの最初から最後まで,釘付け状態でした.

さらに,ぶっ飛んだのがアンコール.
ロマンチックなラフマニノフの後に,可憐なMozartのトルコ行進曲.
背油こってりのコンチェルトの後に,さわやかな風のようなデザート?

と,思っていたら,突然,田島先生が上原ひとみに大変身?
小曽根真か?キース・ジャレットか?

いや,いや,鬼才,天才,ファジル・サイ(Fazil Say)!
おしとやかな金沢美人が,鍵盤を自在に操って,はじけまくっている.
こんな演奏もするなんて,もう脱帽デス.
ますます田島さんのファンになりました.

(参考までに,Fazil Sayのトルコ行進曲デス↓)



メンデルスゾーンも何かと参考になりました.
また,来年の演奏会,期待してマス.