The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『オテル・ド・ヤマダ』からのお知らせです。

2017-06-16 07:59:41 | ワイン
おはようございます。
朝から業務連絡です!

今度の『父の日』6.18に、プティ復活『オテル・ド・ヤマダ』を開催する運びとなりました。
もちろん、『盛岡ワインフェス』終了後のミッドナイト(19:00~)のスタートとなりまする。
参加登録のThe Wine Heat(オテル卒業生)は、何卒ご油断無きようにお願い致します。

ということで、また一緒に楽しみましょう。(笑)



PS:写真は当日登場するものではございません、あしからず(笑)

2015 アルザス リースリング トラディッション エミーユ・ベイエ

2017-06-15 12:32:44 | ワイン
ふらっと入ったワイン・バーで、この手のリースリングなどが、適切な温度で、然るべきタイミングで供されることほど嬉しいことはない。
リースリングは決して嫌いな品種ではないが、ドイツ系の白い花や香水を思わせる、甘くフェミニンなリースリングはオレには似合わない。
まあ豪華絢爛たるディナーの最後に登場するベーレンアウスレーゼなら話は変るが♪(笑)



さて、先日グラストさんで、少しだけ冷やして締めた、このエミーユ・ベイエのリースリングを頂いた。
アルザスでも南部と思われるふくよかな果実があり、少し醸したようなその濃密な味わいは壮麗な酸味で上手に調和をみせている。
そして、のっけからミネラリーであり、スパイシーさも感ぜられ、それらは黄桃や八朔やイエローチェリーなどのアロマを、ものの見事に引き立てているのだ。

思うにこのワインは日本の食卓にも合うのだろう。
それともう一つ、その日少しあとで出てきたこんな豚肉の料理にも実に見事な相性を見せてくれた。



ワイン素浪人のワタクシの立場から言うのは何だけれど、ニッポンワインの一つの指標となるべきワインではないかと思うのだが、どうだろうか・・・?

2012 カリニャン シャトー・ラ・バロンヌ

2017-06-12 23:19:54 | ワイン
このシリーズの『カリニャン』には2種類あって、こっちのムラサキのエティケットは亜硫酸を少しだけ投入し味わいを締めている。
もう一方の『カリニャン』は亜硫酸無添加のサンスフルで、エティケットは確かブルーだったと思う。
といっても、その量は説明するだけ野暮なくらい極少量に抑えられているのだ。



それもそのはず、醸造人はかのブリュノ・デシェンその人なのだ。
ラングドックのヴィニュロンである『ラ・バロンヌ』のオーナーが、レア・アイテムのデシェンのワインを少しでも多くの人に飲んでもらいたい、それからデシェンのグルナッシュ以外の品種のスタイルも見てみたいという思いから、このようなコラボを実現させたということなのだ。



So2 は2ml/Lに抑えているとのことで、正にお呪いみたいなもの。
開放桶での醸し、ステンレスタンクでの発酵、その後シュールリー熟成を施すとのことだ。

おそらくデシェンのことだから、これだけなのではないだろうけれど、出来たカリニャンはまるで液体チョコのようなのだ。
お仕着せがましくはなく、するりと舌を滑り落ちる、素晴らしく滑らかな液体チョコ・・・

ラングドックですよ、そこのカリニャンですよ!
ここ以外でこれ以上のものは、好みもあるだろうけれど、ルトン・ルトルヴェもしくはフォン・シプレ位なところだろうか?
さてさて・・・

2014 モレ・サン・ドニ クロ・ソロン ドメーヌ・フーリエ

2017-06-11 16:18:19 | ワイン
ブルゴーニュ愛好家垂涎の造り手であり、2014年のモレ村名という開けぽんブルゴーニュするには最高の代物がセラーにあった。
ジャン・マリー・フーリエという醸造家がどんな人であるかはここでは語るまい。
しかしながら、これから開ける人にはこれだけは言っておく、人呼んでテロワリストであるということは、その通りであるということを・・・



100%完全除梗を踏襲し、畑造りに力を注ぐ、それはもちろん科学的なものを極力排除し、醸造においてはテロワールをマスキングする一切の物を避けるとのことだ。
1988年にはかのアンリ・ジャイエの薫陶を受け、その後オレゴンにわたりドメーヌ・ドルーアンにて修行。
帰ってきて代々のドメーヌを引き継いで今に至るのだが、ワインの評価を得るのにはそれほど時間はかからなかった。

このモレは僅かにガーネットのエッジを見せるも、色濃くなくルビーに輝いている。
熟したイチゴにアセロラのニュアンスがあって、時間と共にモレ風のブラッキーな香気も立ち上がってくる。
ミネラリーであり、仄かな色気を伴い、仕舞には土っぽさとシャンピニオンのニュアンスを感じうる。
味わいは瑞々しく、重くなく、さり気無さの中にも、モレの滋味深さも忘れてはいない。

この味と香りにおいて、このワインはブラインド向きではない!なぜかと言えば、心底ブルゴーニュなのだ。
だからこそこのフーリエは、なるほど巷のブルゴーニュ魂が群がるドメーヌとなるのだろうと思う。

2015 ナカイ ヨイチ シードル 中井農園 タカヒコ・ソガ

2017-06-07 22:34:20 | ワイン
ここ最近、セラーのどのへんに、どんな代物が入っているのかを、全くもって把握をしていない。

そんな中、カミさんが女子会?でお出かけとなって、与えられた肴で夕食をとろうとしたところ、セラーの最下段にあるペティアンかなんかを期待して取り出したら、それがたまたまこの表題のシードルだったのだ。
取り出した時は、いわゆる『どこの馬の骨』状態で、ありゃ~シードルじゃん、などと軽い気持ちで『まあイイか!』てな調子で開けてしまった。







で、飲んでみてすぐさま衝撃を受けたのだが、ともかく今まで飲んだシードルでは経験できなかった何かがこのシードルにはあった。
それは格調あるシッカリとした酸味とドライながらもアフターに好ましげな紅玉を思わせるフレッシュな果実がある。
そうくればスルスルと飲めて、一本開けてしまうまでそんなに時間を要することはなかった。

これは後で分った事だけれど、このシードルの製造者はあのタカヒコ・ソガさん。
しかも生産者は余市の中井農園さんで、リンゴの品種はイギリス由来のシードル専用ブラムリーということらしい。
加えてこのシードルは、分けあって来年から生産中止とのことで、運が良いのか悪いのかは分らないけれど、ともかく一本しかないそのレアなシードルを、こともあろうに、その日引き当ててしまったということなのだ。

シードルは良いから、サマージャンボ引き当てろつうの!(笑)