The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 モレ・サン・ドニ クロ・ソロン ドメーヌ・フーリエ

2017-06-11 16:18:19 | ワイン
ブルゴーニュ愛好家垂涎の造り手であり、2014年のモレ村名という開けぽんブルゴーニュするには最高の代物がセラーにあった。
ジャン・マリー・フーリエという醸造家がどんな人であるかはここでは語るまい。
しかしながら、これから開ける人にはこれだけは言っておく、人呼んでテロワリストであるということは、その通りであるということを・・・



100%完全除梗を踏襲し、畑造りに力を注ぐ、それはもちろん科学的なものを極力排除し、醸造においてはテロワールをマスキングする一切の物を避けるとのことだ。
1988年にはかのアンリ・ジャイエの薫陶を受け、その後オレゴンにわたりドメーヌ・ドルーアンにて修行。
帰ってきて代々のドメーヌを引き継いで今に至るのだが、ワインの評価を得るのにはそれほど時間はかからなかった。

このモレは僅かにガーネットのエッジを見せるも、色濃くなくルビーに輝いている。
熟したイチゴにアセロラのニュアンスがあって、時間と共にモレ風のブラッキーな香気も立ち上がってくる。
ミネラリーであり、仄かな色気を伴い、仕舞には土っぽさとシャンピニオンのニュアンスを感じうる。
味わいは瑞々しく、重くなく、さり気無さの中にも、モレの滋味深さも忘れてはいない。

この味と香りにおいて、このワインはブラインド向きではない!なぜかと言えば、心底ブルゴーニュなのだ。
だからこそこのフーリエは、なるほど巷のブルゴーニュ魂が群がるドメーヌとなるのだろうと思う。