The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 モレ・サン・ドニ 1er Cru  ドメーヌ・デュジャック

2017-06-02 23:24:54 | ワイン
説明するまでもなくモレ・サン・ドニの造り手である。
このドメーヌが所有する地所は、モレのグランクリュには『クロ・サン・ドニ』『クロ・ド・ラ・ロッシュ』、村名には『モレ・サン・ドニ』のルージュとブラン、プルミエにはこの表題のワインとブランのモン・リュイザンがある。



ブルゴーニュには『その造り手の醸造所の存在する地所のワインが、とりわけ出来がイイ』という法則がある!のだが、このワインもその法則に当てはまるかのようだ。
正しくデュジャックはモレにあり、ルージュの唯一のプルミエのこのワインこそ見事な逸品であること請け合いなのだ。
このワインもデュジャック・ファンが愛して止まない、あの蜜のような、はたまたシャンピニオンやトリュフのような、さらにはフェロモン様の妖しげな香気に満ち溢れていたのだ。
そこへもってきて実に滑らかな果実であり、モレながらもシャンボールを思わせる赤系の果実香も見つけられた。
これこそシャンボールよりのデュジャックのモレの真骨頂であり、この造り手のクセになる部分でもある。
ということで、あまりにも美味しく飲めたのだが、最後の最後に聞くのも怖かったあのことを聞いてみた。
ねえねえこのワインは内なの、それとも外なのと・・・
帰って来た答えに一同驚いた!
結果オーライということで、ここではそれ以上は書くまい。
それにしても、このワインが外だとは・・・

加えて見方を変えれば、出展者のお宝はまだまだ尽きないということなのだろう。