The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2015 ラ・カーヴ・ス・ルビフ アン・ソーモン・ダン・ロワール

2017-03-19 16:36:44 | ワイン
自然派のワインは飲んだ者勝ちの話をまたしよう。
この表題のワインはこれだけ読んで、どこのどんなワインだか分かる有資格者はいないだろう。
ましてこれを飲んでも、ロワールぐらいは分るだろうけれど、品種は目を凝らしてやっとエチケットの絵柄の下の中段くらいに書いてあるので、なるほどねということになる。






しかしながら、コトことマルベックに、ガメイに、グロロという品種名をたとい知ったところで、どんな味わいだか想像することは、ほぼ無理と言わざるを得ない。
すなわちこれらの自然派のワインに関しては、飲んだ者のみが全てを知っているということだ。
ここにきて、ソムリエさんのごく一部の人ではあるけれど、セレクトされたワインに保守本流、すなわち教科書に書かれているものだけではなく、ニッポンワインやナチュールを挟めてサーヴィスしてくれる人も現れてきた。
ブルゴーニュ・ピノノワールであればこうくる、ボルドーだったらこう、と大体想像はできる。
しかしナチュールやニッポンワインはそうではないのだ。
だから、そういうソムリエさんの日々の努力には拍手を送りたい。
ワインを抜栓することは、新着のレコードに針を落とすあの瞬間に似ている。
ワクワクし心が躍らされるのだ、せっかく飲み手のその心地よい特権をわざわざ放棄することはない。
言うだけ野暮だけれど・・・
ところで、ナチュールが好きか嫌いかは別問題だけれど、世の中にはいろんなナチュールがある。
大切なのはそのワインが正統であるかどうか、本当に旨いのかどうか、料理に合うかどうかなのだ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦、もしあなたがエレガントな上級の飲み手であるならば、まずは舐めてみることだ。
そうそうこの表題のワインのことを忘れていた。
コトことマルベックもグロロも入っているけれど、実に軽やかで染み入るようなペティアン・ロゼだと思う。
イチゴやラズベリーの香りも愛おしい。
最高のスタートワインであり、食中酒になると思う。
セレクトしてくれた、グラストさんにはアリガトウなのだ。(笑)

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