The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

サン・ロンキュンヌ ドメーヌ・オジル

2017-03-17 22:55:49 | ワイン
ここに来て、普段の食事にはニッポンワインかナチュールという情況が続いているが、このことがいろんな所へ影響が出てきているようだ。
例えばこのワインはヴィンテージも不明、といいますかワタクシが見つけられないのかもしれないけれど。
加えて、このワインはトーマスとジャン・ダニエルのオジル兄弟の造りなのだが、ヴァン・ド・フランスなので、調べなければその生産地も品種も分らないわけだ。
こんなことになると、ナチュールの世界は飲んだ人の勝ちとなる。
すなわち、お勉強で詰め込んだ知識に支えられた、何とかエキスパートの人たちも、飲まなければこのワインの何たるかを語れないということになる。
さあこれにはコマッタ情況になったのだけれど、これがマタマタ当方にとってはアル意味面白い!
なぜかと言えば、本来食とワインの真っ当な繋がりとはそういうものなのだ!ということを、わざわざ説明しなくてもインスタントに詳らかになるということなのだ。
う~~ん実にイイ!と唸りつつも、こんなクサレ話はここまでにして、表題のワインの話をしよう!





今話題のローヌはアルデッシュ地区のオジル兄弟のワインだ。
この兄弟のおとっつあんは昔ながらのヴィニュロンで、この地区の協同組合に葡萄を卸していたらしい。
ところがその協同組合も経営破綻などもあって、息子の代には二の足を踏んでいたそうだ。
そこに登場したのが、この地区のジェローム・ジュレ、ジル・アゾーニ、マゼルなどで、これらの先駆者にならい、2013年にこのドメーヌを立ち上げ、こうしてワタクシもご相伴に預かれることとなっているのだ。
まあなんともヴォリュームのある、そして七色の香りの展開する、コンクジュースのようなヴィオニエだこと♪
その味わいはピュアで、甘露で、シミジミなのだ・・・
アル意味、今までのヴィオニエ感を全て取っ払ったかのような香りと味わいと言っては言い過ぎか?
さあコマッタでっしょう、こんなワインが出てきて始めて分ったでしょ!
すなわち、職業ならともかく、飲み手は勉強したってダメなんだってば。(笑)

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