The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2004 コート・ロティ ラ・ムーリーヌ ギガル

2016-05-18 22:42:30 | ワイン
ギガルの3兄弟、と言ってしまえば、何か団子3兄弟のようで、やな感じだけど、とりあえずコート・ロティにおいては、これとラ・ランドンヌとトュルクとあわせて、そんな関係なのでしょうね・・・





この中で、前もって言うけど、実は当方ラ・ムーリーヌが一番好きで、その理由は世の評価とはまた違うところにある。
世の批評家はこのワインを女性的だというけれど、それはこの葡萄の木の樹齢が長いのと、ヴィオニエのセパージュの多さによるものだ。
そしてそのことで、ブルゴーニュ的フィネスを髣髴とさせ、このワインを飲んで、何とも言えない優しさと溢れ出るシアワセを感じるからなのだと思う。
ダカラといって一概に女性的と済ましてはイケナイ、ワタクシの好みの肝の部分ははムーリーヌの調和の見事さと味わいの奥行きにある、我はそう思うのだ。

嘗て熟成したムーリーヌも飲んだけど、その熟成した後のフィネスぶりは他の団子、ではなくてギガル3兄弟の中で群を抜いていたのだ。
細かいことは、ここでは詳らかにしないけど、ともかくこれ以上のコート・ロティを探すのは難しいということだけは確かだと思う。