The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 ネッビオーロ・ダルバ カッペラーノ

2016-05-03 17:50:10 | ワイン
麹町のイタリアン『ロッシ』の最後にこのワインを出してもらった。
2001年のネッビオーロ、見事なヴィンテージは説明するまでもなく、15年の熟成期間は何よりなのだ。



しかも先代テオバルドの手によるネッビオーロは、正しくバローロそのもの。
その香りと味わいは極上で、むしろ品種特性よりも造り手の特性がそれを支配する。
すなわち、ブルゴーニュで言えばデュジャックのよう!と言っても過言ではない。

ロッシの後半のこの流れ↓と、合わせられたカッペラーノは優れた食中酒であるかが分かる。





そして、このワインは何回かリターンできた。
一杯目、二杯目、三杯目・・・とダンダン良くなる正気に帰る。
飲むほどに、妖艶なるも、そのラビリンスに引き込まれるな!と、敢えて意識を醒めさせるのだ。

しまいには、ジビエでもなんでも持って来い!と、カラダが求め苛むのが分かるのだ。

熟した甘い果実にヴェルヴェットのタンニンが支え、壮麗な酸味にニュアンスたっぷりのエキスが絡みつく・・・
そしてその香りは土の風味に鉄分を感じ、香草、トリュフ、カカオ、セミドライなプラムなどが続くのだ。

ここにあるシアワセ、もう少しだけ先延ばしを希望・・・(笑)