The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

盛岡で初めて飲んだボルドーとは?

2008-02-21 21:50:09 | ワイン
昔の事を言い始めると、年を取った証拠・・・

とも言われかねませんので、実は触れたくないのですが、
95’シャトー・メイネイを、ただ今飲み始めましたので、
敢えて話題にさせてもらいます。

ワタクシ1981年に盛岡に帰ったわけですが、
そうですね・・・1984年頃には大通りのドーナッツビルや盛Tカバンの裏手などに出没致しておりました。

その当時、1982年物のシャトー・メイネイのような気の利いたボルドーを出す御店はアソコのグループ店だけでした。

ワインヒートの皆さんであれば、82’メイネイと聞けば、
それだけで美味しそうに思うでしょう!
全くその通りで、もちろんクローズうんぬんもありますが、
あまやかで、濃密な果実の実感を初めて体感したのは、おそらくそのワインでしょう!

以前にも紹介しましたが、82’シャトー・メイネイが今のワタクシのこの姿の起点となったボルドーの一つと言って間違いないでしょう・・・・

加えて、70’シャトー・パルメ⇒79’シャトー・ポンテ・カネ⇒53’シャトー・ラフィット・ロートシルトがそれぞれ意味のあるボルドーの流れなんですね・・・

70’パルメは初めての本格的な古酒ボルドーの体験、
79’ポンテ・カネは初めて自宅で自分でお客様にサーブした体験
(なんと初めてのデキャンタージュ♪)、
そして53’ラフィットは自らのヴィンテージを味わいつつ、
古酒ボルドーの凄みを目の当たりにした体験と言うことになるのでしょうか?

さて本日の95’メイネイ、実は恐る恐る開けました!

でも大丈夫♪95’にありがちな溶け難いタンニンではありますが、
いかにもサンテステフらしい、ミネラリーに締まった風味となめし皮や焙煎の香り、
更には濃厚なブラックカラントのジャミーなアロマを楽しめます!
甘いタンニンと酸度は少なめ、バランスはヨーシ!
但し、味わいはクリュ・ブルジョワの限界点を思い知らされます。

デモデモですよ!じっくり待って、十分に開かせ!
ワイドオープンで飲めれば、これも一興・・・見事なクリュ・ブルジョワなんですね!

なにしろ、20数年前を思い出し出し飲みました!

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95’メイネイ今はこんなにする様です?
凄いですね・・・↓



カティアール・モリニエの幻影が見えますか?

2008-02-20 22:24:40 | ワイン
まだこんなもんじゃあ、なごり雪なんて言えませんよね・・・
おそらく夜半には降りも落ち付くでしょう!

さて、びしょびしょの雪道をドアーズを聞きながら、
飛ばして帰ってまいりました。

重慶でのサッカーの結果が気になります!
下手なサッカーを恥じるのは許せますが、スポーツマンシップに反する傍若無人ぶりだけはよして欲しいですよね・・・たのむよ!中Gの選手の皆さん!

ただ今、大ぶりのバルーンタイプのグラスをグルングルンしながら、
パソコンの前に座っています。

本日どうしても気になって開けちゃいましたこのブルピノ!
目の醒めるような鮮烈のフルーツで、まずもって見事の一言・・・

とにかく02’は分ります・・・これは美味しいわけだ!
でも、アペラシオンはニュイ・サン・ジョルジュの村名ですよ・・
しかしこれが、野暮ったくありません、妙に土っぽくもなし!
適度にソフィストケートされてセンスが良いんです!  
そのワインは・・・

2002 Nuit Saint George Sylvain Cathiard

カティアールってどっかで聞き覚えありますでしょ!
そう!!シルヴァン氏は『カティアール・モリニエ』の当主アンドレ・カティアールの御子息さんらしいんですね。

まあ、おとっつぁんも腕は確かでしたが、
息子は息子でこれまた凄い!

リュット・レゾネで栽培しプティビオ派?
ブルゴーニュで最初にホルモンカプセルなんかもトライした様です。
シルヴン氏なかなかのオタクぶり!

クール・マセラシオンを施行して、十分に色素を抽出しますが、
果実は見事なほどに瑞々しく、しかもタンニンは穏やかな面接触♪
いい感じのシットリ感でブルピノ好きの琴線に触れる味わいなんだな~

あまり高評すると皆さんに飛び付かれても困るので、これくらいにしますが、
これの05’の値段設定が高すぎるのには、実際の所意気消沈なんですね・・・

それにしても、急いで探すべし・・・
ワタクシそう思います!

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05’のこのドメーヌのフラッグシップはコレ↓
もちろん、ロマネ・サン・ヴィヴァンは除きですが・・・


バローロの芸術家とは?

2008-02-17 20:44:32 | ワイン
グラミー賞が終って、エイミー・ワインハウスの衝撃冷め遣らぬうちに、
次ぎはアカデミー賞ですか・・・

本日夜10時から、昨年マーティン・スコセッジ監督が念願の作品賞を獲得した、
『ディパーティッド』が放送されます。

まあ、イタリア出身の監督ですので、パスタとバローロの話題でも・・・

このバローロ、実はイトウゾ神父御紹介の物なんです♪
造り手はセラルンガに100年以上の歴史を持っている『カッペッラーノ』
今の当主はテオバルド・カッペッラーノ氏であります。

氏は『バローロはバローロ、ピカソの作品を言葉で説明できない様に、
バローロも説明できない』と語ります。
それは、他にはないバローロのアイデンテティーの事を強調しているのでしょう!

確かに、このバローロ!
特徴的なマオタイの風味に、薬草や強いスパイス感、
あまやかな熟したレッドフルーツのアローマも濃厚に、余韻も十分に楽しめます。
しかしながら、味わいは気難しいバローロのそれではなく、
あくまでも柔らかで繊細!とにかく美味しくホッペ系!

古典派でもバローロボーイズでも、どっちでもイイや!
とにもかくにも見事でありました!

今回のワインは「00’バローロ・オティン・フィオリン・ピエ・ルペストリス・ネッビオーリ」、これの他に接木なしのフラッグシップ・ワイン「バローロ・オティン・フィオリン・ピエ・フランコ・ミケ」があるそうな・・・

そっちも飲みたくなるのも、ワインヒートの性(さが)ですよね!


枯淡手前、実は美味しかったボンヌ・マール!

2008-02-16 18:38:00 | ワイン
寒さの緩む気配はありません!
どうなっているのでしょうか?低気圧と低気圧がくっついて爆弾低気圧??
やめて欲しいですよね・・・

さて、バレンタインデーも終りました!
究極の義理チョコ食べながら、パソコンに向っています。

前回の『オテル・ド・ヤマダ』の出展ワインの中で、
ブログに載せなかったワインがあるのに気付きましたでしょうか?
そうです、それは・・・

1987年 ボンヌ・マール ジョルジュ・ルーミエ

なんですね♪
それだけのアイテムでありながら、話題にしなかったのは、
何か理由があるはず?
ひょっとしてエラーしていたのでは?と思うのも必定!

でもこれは枯淡の一歩手前、
ゴージャスに熟成した甘露のごときピノ・ノワールでありました。

まずは色を見て下さい!
澄み切った湖沼のルビーにオレンジのニュアンス、そして照り輝いています。
ミネラリーなトップの霧が失せれば、マンダリン・オレンジのピールと熟したプラム!
更には、心温まるスー・ボア!滋養を感じさせるブケを楽しめます。
味わいはスッキリとタンニンが昇華しつつも、重厚で熟した果実に、
皆さん「これってピノ?」の異口同音!
どうやら、スタイリッシュな極上ヌッフもしくはロティーと思った模様!
しかしながら、グラスの待ちで壮麗な酸味が立ち上がり、
相当な造り手の塾ピノでナットク!

実はそんな流れでありました!

だいぶ前に到着したロットでしたが、その当時より見事に落ち着いた様です!
これも一つのワインの神秘といえるでしょう・・・

シルクタッチ!ボーヌ古酒の誘い♪

2008-02-14 22:23:59 | ワイン
エイミー・ワインハウスはヴィンテージ83’で当年24歳と判明!
10代にデヴューして、しばらくの間姿をくらまします。
実はそのあいだにどうもアル中の『リハブ』をしていたらしいのです!

アル意味日本であれば、アル中のリハビリテーションは地獄絵図になりそうですが、
それを面白可笑しく曲にしてしまうところなんざ、やはり西洋文化?
チョットばかし、ワタクシ達とは違いますよね・・・

さて、寒い日が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ワタクシ?もちろん行脚の頻度落ちています!

昨晩はお家で、ガーリックライスとチキンをグリルして、
バルサミコ風味のソースで頂きました。
京ニンジンとキャベツを温野菜風に調理し付け合わせに添えました。
またこの京ニンジンが美味しかった♪正しく甘露とはこの事でしょう!

よくシャンブレした96’シャトー・ルーシーを久しぶりに開けまして、
時間をかけて楽しみました。
このサンテミリオン・グラン・クリュは長い年月T商店で預かっていただいた物!
熟成の高原部まではマダマダですが、グラスの中で開き始めますと結構イケてました。

焙煎コーヒーやカカオ、黒コショウに濃厚なブラックカラントの芳香に、
ヤヤ酸味系のスタイリッシュ・サンテミリオン!
果実の溶け具合もホドホドに適度なタンニンであります。

これくらいのストロークでミディアムな右岸をサクッと飲むのって、
ある意味至福ですよね・・・当たり前か?

さて、この辺で3月のお知らせを致します!
今の時点での予定は、
3月9日(日)8:00~の第111回目の「オテル・ド・ヤマダ」、
続いて3月15日(土)7:00~の第29回目の「ワインとキュイジーヌの夕べ」であります。

まずは春風の先陣をきる「オテル・ド・ヤマダ」ですが、
テーマは『シルクタッチ!ボーヌ古酒の誘い』となります。
なん本かの出展ワインを御紹介しますと、
まずは90’サヴィニー・ナルバルトン ドメーヌ・ルロワに90’ヴォルネイ・サントノ・モンド・ミリュー コント・ラフォンがメインを張ります!
それに86’のダンジェルヴィーユのヴォルネイ・クロ・デ・デュックでしょ!
更にはメゾンですがルロワの74’物や極上の80’物もサイドを飾ってくれます。
それとスタートの白いワインも興味津々!
それなりのアレが出ます、出します、持ってけ泥棒!

失礼、鼻息荒くなりましたが、どうでしょう今から想像できますシルクタッチ!
ちなみに90’ラフォンはこれが打ちドメ!

さあ、参加登録希望の御仁は御連絡を・・・
よろしくお願い申し上げます、では!

ps:3.15のキュイジーヌの会のリストは後ほど報告致します!