The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1979 Ch. Mouton Rothchild

2009-10-12 13:10:31 | ワイン
第9回生は38人だったか40人だったかさだかではないのですが
いずれ上や下やで出入り多く40人前後の卒業だったと思います。
その中の15名の同級生が直利庵に集合いたしました。

盛岡での同級会が決まった後でその会が卒後30年目と判明したわけですが
わかった以上は何か仕掛けなければいけないぞ・・・
と幹事を引き受けたマコT氏ともども考えておりました。

特にやり取りはなかったのですが
そこはそれ阿吽の呼吸で卒業年次のヴィンテージを開けよう・・・
それもソコソコのボルドーが良いでしょうという事になりました。

1979年は大豊作の年で夏場も晴天が続いたらしいのですが、
総体的にはタンニンバランスが多く果実の潤いが保持できているかが勝負!

さすればエティケットもドモトヒサオ氏という日本人でもあることだし
30年の熟成期間はもし枯れていても本格的なポーイヤックの風味を
存分に楽しめるムートンなどは如何だろうか?
と考えたんですね・・・

さてそのムートン・・・

確かに良くも悪くも1979年のヴィンテージを投影して
僅かに舌先に辛さとタンニンのザラツキを感じます。
しかしながら少しの待ちでそのザラツキも果実のエキスによって覆い隠され
ミディアムでスタイルの良い熟ボルドーの姿を見せてくれました。

香りはそれこそポーイヤックの大地を思わせる
森の湿った散歩道やシャンピニオンのニュアンスそしてスー・ボワ!
更には黒胡椒をはじめとする東洋風のスパイス感を楽しめます。
濃厚なカラントと微かにドライ感を思わせるアプリコットの果実が心地よし。

1979年!嘗て仙台では免許を取得し38名の同期が各地に飛び出し・・・
一方フランスではどこか堅物で生真面目なムートンが30年後の
ワタクシタチに様々な思いで飲まれる事をも知らずに
シャトーの奥深く眠りについた年であったということです・・・

さて同級生の皆さんも楽しめましたでしょうか?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿