The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2011 サン・トーバン アン・レミリー フィリップ・パカレ

2015-07-05 10:28:54 | ワイン
このシャルドネは先の『パパジイ・・・』出展ワイン。

『サン・トーバン』って、はてどこだっけ?と、首をかしげる御仁もいるだろうが、実はほぼピリニー・モンラッシェと思えばイイ!
特にも『アン・レミリー』はピリニー・モンラッシェの銘醸地に隣接しており、ここから約300本のワインを生産するとのこと。
しかも平均樹齢45年という、超ヴィエ・ヴィーニュで、期待はさらに高まるばかりだ!



パカレのシャルドネ造りを軽くおさらいすると、葡萄は全房発酵で、清澄せず、そのまま樽へ。
もちろん天然酵母で発酵させ、澱を残したまま18ヶ月の熟成、ここではSO2は一切使用せず。
そして熟成中には樽を転がし軽くルミアージュし、そのあと少量のSO2を加えて、手作業で瓶詰めをするとのこと・・・

で、飲んでみて思うのは、最初ユルユルで、わたしゃも少しインパクトが欲しい(笑)とくるが、これがどうして、30分ほどの放置で、見事なピリニーのオートクチュールに化けるのだ!

白桃、白い花に甘露の香りが漂い、そこへメリハリのミネラルがピシーっと決まるわけ♪
ユルい酸味も、次第に迫力を増し、果実の底上げに存在感を見せつける様になるだわ・・・

『サン・トーバン』のアペラシオンの看板は、飲み手の心理にはネガティヴに作用するが、飲み込むとその旨みと、自然な造りの優しさが、逆にポジティヴに作用する!

心に染みてくるワインだと思う・・・

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