mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

感動のタ・ブローム遺跡

2011年09月16日 | 旅行記

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 先日、ユーラシア旅行社から2011年10月号の雑誌「EURASIA」が送られてきました。

 毎号、どのような内容なんか楽しみにしていますが、10月号ではトップ記事に地球の恵「アンコールへの道」が掲載されていました。

 写真と文は、重さ100㎏にもなる大型カメラで世界各地の聖地や石造遺跡を撮影しているという井津建郎氏です。

 その紙面に描かれている大きな写真は、カンボジアのタ・ブロームの「あの光景」です。

 話が見えない?「あの光景」とはタブローム寺院で圧倒的な存在感をみせつけるガジュマルの根です。石造りの建物を飲み込むように延びる樹木の根のことをどのように表現すればよいのでしょうか!まさに、あの光景を見た瞬間「すごい!」を連発するのではないでしょうか?

 井津氏は「人間時間からすると、まさに悠久の時の流れとともに、人間の栄枯盛衰を千年以上に渡って静かに見つめてきた石の遺跡に魅せられ十数年、世界各地を巡って撮影を続けてきたが、その頃作品制作の大きな壁に突き当たり身動きできない状況の中、カンボジアの、あの大蛇のように樹が、それに絡みつかれた遺跡が、ここから這い出る何かの啓示になるかもしれない、漠然とした予感があった。」と言ってますが、要は、仕事にいきづまっていた筆者がタ・ブロームに救われるのでは、と感じたということでしょう。

 そして、実際に行ってみて、その感動を次のように述べています。

「迷路のような寺院の敷地を巡り、西側の門へ辿り着いた時に思わず立ちすくんだ。目の前に聳える、寺院を包み込むように立つ大樹、あたかも大空から巨大な触手が寺院を掴み取るような、しかし、見方を変えれば崩壊寸前の寺院を巨大な手で抱き守っているとも見える。遺跡の生命を、自らの生命維持のために吸い取るかのようなその樹からは、何本もの根が水という生命の根源を求めて四方へ這い回り、てらりと鈍く光る巨大な幹は太陽というもう一つの生命の源を求めて遥かな高さへ触手を伸ばす。」

 人の文章を批判するつもりはありませんが、言葉が多すぎて理解しずらいかもしれませんね。でも、これでも足りないくらいにその光景に感動した、ということだと思います。

 小生も、タ・ブロームを初めてみたときには「こんなものがあるのか!びっくりしたな!もう!」という心境でした。

 写真が見たい?JPGの写真があればよいのですが・・・