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土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

大清寺、地元に根を張る檀那寺。

2018年08月24日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.18訪問)


長善禅寺に続いて同じ高島市の大清寺に向かいます。R161を南下、中途安曇川辺りを山裾に向かい、しばらく走ると大清寺の白塀と
青空の中、悠然とたなびく吹き流しが見えます。戦国終末期、佐々木源氏の後裔安曇川の豪族万木高光により開創されたと伝わるお寺
です。白壁塀を通して見る外観は壮大な境内に見えますが、実は本堂一つの小さなお寺、近隣の檀那寺として500年の法灯を守ってき
たのでしょう。





▼旧主の城跡に建てられたという大清寺は、今もその名残か……、

      





[ 大清寺 ]
●山号 高光山 (こうこうざん)
●寺号 大清寺 (だいせいじ)
●宗派 天台真盛宗 (てんだいしんせいしゅう)
●開基 万木高光 (ゆるぎたかみつ)
●開山 西教寺第3世 真恵上人 (しんねしょうにん)
●開創 永正五年 (1508年)
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲拝観 境内自由
▲滋賀県高島市武曽横山1745 電話0740-28-0680
▲札所 びわ湖百八霊場第20番 高島郡西国三十三所観音霊場第2番
▲JR湖西線「安曇川駅」から江若バス「横山」下車、徒歩7分
 R161号を北上「白ひげ浜」をすぎ、「国道勝野」を左折後約8分。





▼山裾の斜面に堂々の風格。







            ▼門前の寺号石標。

        





▼袖塀を備えた山門には鯱も乗ってます。







▼青空と赤のコラボ。







▼鐘楼。







      





▼本堂。法要の真っ最中、大勢の方々が参列されてます。残念、入堂出来ませんでした。







▼本堂前面はガラス格子戸。







▼内陣須弥壇には黄金のお厨子が置かれ、







▼中央にご本尊阿弥陀如来が坐しています。惜しいかな前の瓔珞が邪魔をしてお顔がよく見えません。                 

       





▼大清寺唯一のお堂、本堂。桁裄7間、梁間5間、入母屋造、桟瓦葺、1間向拝付。

      





▼水のない小さな池に五重石塔が立ってます。







▼裏山に続く一角に庭園観浄苑が。







▼今は無い観音堂への道、現在西国三十三観音霊場の本尊石像が、道に沿って並んでいるとのことです。







▼観浄苑庭園マップ。







            ▼いやはやなんともデカイこの樹はスタジイ。樹高25m、幹周り6.5m 樹齢300年。







                 ▼このお寺は凄いお宝をお持ちのようですが、残念ながら見ることは出来ません。
                  十一面千手観音菩薩二十八部衆像画(重文) 鎌倉時代。
                  千手観音菩薩の坐像は我が国では唯一の作例だそうです。
                  (写真は琵琶湖文化館HPから)





                 ▼お顔のアップ。







大清寺これにて オ シ マ イ 。