土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

かむろ大師、「学文路」に有る真言宗のお寺です。

2018年09月25日 | 和歌山の古寺巡り





(2018.09.23訪問)


南海電車高野線に「学文路駅」と云う名の駅があります。学文路地区にあるのでその名が付けられています。今週も難問です「学文
路」なんと読むでしょうか? 全国には難解な読みの地名が沢山ありますが、ここもその一つ、「かむろ」と読みます。かむろ大師
は、その「学文路」にあるお大師さんを本尊とするお寺で、本堂一つのごく小さなお寺ですが、 ここがまた抜群の景観を誇っていま
す。遠く葛城山系を望み、眼下には紀の川が滔々と流れ、晴れた日の夕景は「和歌山県朝日夕陽百選」に選ばれています。きょうは
そんな見晴らしのかむろ大師を訪ねました。





▼かむろ大師は紀の川を見下ろす高台にあります。     







[ かむろ大師 ]
●寺号 かむろ大師 (かむろだいし)
●宗派 真言宗 (しんごんしゅう)
●本尊 弘法大師 (こうぼうだいし)
●開山 尊海上人 (そんかいしょうにん)
●開創 明治43年 (1910年)
▲拝観 AM8:00~PM5:00 朱印300円
▲和歌山県橋本市学文路938-1 Tel.0736-34-2680
▲南海高野線「学文路駅」から徒歩15分
 京奈和自動車道「橋本IC」から車で約15分





▼今盛りとコスモスがユラユラと。







かむろ大師縁起 (かむろ大師パンフから抄出)
当寺は明治43年3月、開祖尊海上人の発願により開創されました。かむろ大師発祥の地は旧高野街道に面し、その昔弘法大師がお通
りになり高野山と各地を往復、その途中、大師が腰を掛けて休憩したと云う「腰掛け石」が旧本堂門前の物狂い地蔵尊の前に在り、
大師とご縁浅からぬ場所柄であります。寺名の「かむろ大師」は地名の学文路(かむろ)と弘法大師の大師をとって学文路のお大師さま
と親しみを込めて呼ばれたのが由来とされています。





▼駐車場からいきなり参道、大きな燈籠がお出迎えです。







▼70~80段の石段、苦もなく上りきると……、







▼本堂です。

      





▼堂々の向拝があるのでこちら正面と思うでしょうけど……、







▼実は側面なんです。左面……、







▼こちらが正面、二重垂木と太めの2本角柱が重厚さを盛り上げているようです。







▼高野山大僧正の揮毫扁額。







▼お大師さんの姿はありませんが、その人気は窺えます。







▼内陣の荘厳。本尊のお大師さんはお厨子の中、秘仏ですから。







▼屋根の二重垂木は直線ではなくやや丸みを付けた角材、柱間の二重桁には宝相華の蟇股など手がこんでます。







▼本堂。







            ▼開山尊海上人碑。







▼十三仏と真言。







            ▼お大師さん祈念の姿。







▼彫像と云えどもイイお顔ですネ。







       ▼こちら修行大師。お大師さんの足元向こうには、







▼紀の川が静かに流れています。







▼健気な1輪に「可愛いね !」と。さて次のお寺へ向いましょうか。







▼ご朱印です。






本堂一つの小さなお寺にも、秋は確実にやって来ています。揺れるコスモスに秋を感じながら、見晴るかす景観に感動、お寺巡りも
時にはこれもありかな、と思いつつ次に訪ねるお寺は少々ハードなものを見ることが出来るお寺、ここからは近いので訪ねてみまし
ょう。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Jun)
2018-09-28 20:22:43
お寺の入り口、案外わかりにくいです。
比叡山に登った時、どこのお寺だったか、正面だと思っていたら側面で、驚いたことがあります。
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Unknown (hidepon)
2018-10-02 00:47:23
Junさん、こんばんは。
アプローチの仕方によって、そうかも知れませんネ。
最近のナビも賢いとは限りません。
ボクも何回も、痛い目に遭ってます。

いつもコメントありがとうございます。
お返事遅れお許しください。
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