土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

園養寺、牛の寺と呼ばれています。

2016年10月20日 | 滋賀の古寺巡り





(2016.10.15訪問)


妙感寺から東へ約5キロ、野洲川の流れに沿って走ること約15分ほど、園養寺に到着です。湖南市の東端になります。
天台宗祖最澄さんと牛の逸話が残るこのお寺、近隣からは「牛の寺」と呼ばれ農家の厚い信仰が寄せられているそうです。
小さいお寺なんですが、本堂横に護摩壇が設えられ、天台密教1200年の法灯を紡ぐ由緒のお寺のようです。



▼な、なんと!参道へは線路を渡るんですヨ。
 このお寺入口がありません、参道前をJR草津線が走ってます。踏切ナシ、右見て左見て注意して線路を跨ぎます。
 線路敷設でJRのゴリ押しと云う説もチラホラ。





[ 園養寺 ]
●山号 華蔵山 (かぞうざん)
●寺号 園養寺 (おんようじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 伝 伝教大師最澄 (でんぎょうだいしさいちょう)
●創建 伝 延暦年間 (782~806年)
●本尊 大日如来坐像 十一面観音菩薩坐像
▲滋賀県湖南市三雲11 TEL 0748-72-0059
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 8:30~17:00
▲札所 湖南二十七名刹九番札所 近江西国三十三カ所霊場第三十二番札所
▲JR草津線 「三雲駅」 下車 タクシー 5分、徒歩20分 
 名神高速 「栗東IC」から約30分



▼この石段!この雰囲気! いいですね~。





園養寺縁起
この地は古来野洲川を渡る渡しが設けられ伊賀に達する街道の分岐点と云う交通の要地であったそう。延暦年間、最澄が延暦寺の造
営にあたり、用材調達をこの地に求め、難阻と云われたこの地で牛車とともに難儀し、苦労した牛への供養のために、この地に大日
如来を祀り牛馬の安全を祈願したのがこの寺の由緒だそうです。




▼期待してドンドン行きましょう。







▼最後の石段、山門が見えます。







▼山門です。見たら分りますネ。







▼山門から境内です。





山門を潜るとスグ右正面に本堂。アラッ植栽が荒れてのび放題、境内は小さいようです。
ヒョットして無住寺院?と云うような第一印象。

▼緑の中に埋もれている本堂。桁裄三間、梁間三間、寄せ棟造、桟瓦葺、一間向拝付。







▼本堂正面は閉め切られた格子戸。お堂内部は一切窺うことは出来ません。本尊 大日如来坐像、十一面観音菩薩坐像。







▼菊の御紋が燦然と光る扁額。なぜ菊の御紋かは確認出来ず不祥。山号は花蔵山、他の資料は華蔵山、なぜかこれまた不祥。







▼向拝貫の彫刻。由緒通り牛と馬が刻されています。







▼妙に賽銭箱が目立ってます。

                  





▼本堂。

 





▼牛堂。







▼近隣の信者から「牛の寺」と呼ばれ、寄進されたという牛が寝そべっています。
 大日如来を牛の守護神として正月初丑の日に祈願祭が行われるそうです。







▼なぜか手水鉢の前に石臼が置かれた手水舎。







▼護摩壇があります。枯れ葉や枯れ枝が集められているので、一応掃除はされているようですネ。







▼行者堂でしょうか。






            ▼役行者の石像が祀られています。






            ▼傍らに立派な宝篋印塔。






▼やや離れた高台に比較的新しい鐘楼が。この辺りはキレイに整備されてます。






            ▼この灯籠を建てた石工の感性に乾杯!






▼御朱印です。







▼右見て左見て注意して線路を跨ぎ駐車場へ。



線路渡りの臨場感をだすために、電車通過の写真を狙ったんですが、しばらく待ってもいっこうに電車は来ません。
待ちくたびれました、今日はもう帰ります。 
 
入山時に気付きませんでしたが、線路を渡ったスグ右に庫裏がありました。決して無住のお寺ではありません。
しかしお寺ガイドなど無いようで、詳細なプロフィールは不祥です。
いささか消化不良の 園 養 寺 オ シ マ イ
 




  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿