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土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

浄願寺、癒しの庭は、グーですよ!

2015年09月11日 | 奈良の古寺巡り




(2015.09.05訪問)


九品寺から帰途、葛城古道から山麓公園の山手細道をウロウロと大和路号が走っていると思ってください。
ちょうど県道254号を北に向かっていると「浄願寺」の標識がいくつも目につきました。県道から山手の細い細い曲が
りくねった道を行くと左手に立派な石垣の石段奥に山門が控えているではありませんか。
ワオ! 凄そうなお寺、これは訪ねなきゃ、と云うことで山門を潜った訳であります。




▼参道石段前は非常に狭い道です。






[ 浄願寺 ]
●山号 布施山(ふせさん)
●寺号 浄願寺(じょうがんじ)
●宗派 浄土宗(じょうどしゅう)
●開山 伝 行基(ぎょうき)
●開創 不祥
●本尊 阿弥陀如来立像
▲拝観料 境内自由  癒しの庭園入場料 500円 無料駐車場あります。  
▲拝観時間 8:00~17:00
▲奈良県葛城市寺口1170 電話0745-69-5601
▲ 近鉄南大阪線「高田市駅」下車 タクシー約10分。
  近鉄御所線「新庄駅」下車 タクシー約7分




        ▼寺号石標。






浄願寺縁起 (浄願寺HPから抄出)
奈良時代の僧、行基菩薩によって開山された、浄土宗「布施山 浄願寺」は、昔から修験道の聖地として知られる葛城
山の麓にあり、一千二百有余年の長い歴史と共に「子宝に霊験あらたか」な古寺、通称「子授け寺」としてその名を全
国に知られている。その昔、子宝に恵まれなかった文徳天皇が当寺を訪れて祈願したところ、めでたく世継の清和天皇
に恵まれたと伝えられるところから、文徳天皇ゆかりの「子授け寺」として今日に受け継がれ、御本尊の阿弥陀如来も
上記のような由来から別名「子宝如来」とも呼ばれている。




▼山門。






▼スグ左手に鐘楼。






▼本堂。本尊阿弥陀如来立像 別名 子宝如来。
 子宝に恵まれなかった文徳天皇が当寺にお参り祈願したところ、世継の清和天皇を授かったと伝えられ、全国から子
 授け祈願に訪れるご夫婦が非常に多いらしいです。
 子授け祈願や檀家の方以外は本堂には入堂できないようでした。






        ▼本堂前に子授け地蔵がお立ちです。






▼境内南側、東に大和三山が望める庭園があります。






        ▼踏み石を渡ると茶室和順庵へ。





癒しの庭を歩いてみましょうか。

(浄願寺癒しの庭パンフから抄出)
本堂、庫裡など老朽化と狹謚のため、2020年を目処に本堂、客殿、庫裡、庭園など諸施設をこの地に遷寺し、新しく至
宝山浄願寺として建設工事が進行中です。仏教の根幹を成す教え「六道輪廻」を中心に設計された庭園、四季折々の花と
樹木で回遊式の「癒しの庭」が完成しましたので、一般公開をすることに致しました。
と云うのが、癒しの庭のコンセプトです。

▼癒しの庭の山門、三学の門。






        ▼門を潜ると正面の知足観世音菩薩立像が迎えてくれます。






▼鬼門除け三尊石。中央弥陀石、右観音石、左勢至石。






▼喜門坂を上りますと、






▼蓮ロードの向こうに歓喜門が見えます。






▼地獄道や、






▼人間道を通り、






▼往生橋の下を行って、






▼修羅洞を潜ると、






▼黄色の彼岸花が一輪。






▼東を見ると大和国中(くんなか)葛城市から御所市にかけてパーッと開けます。



癒しの庭の写真は少ないですが、実際は回遊路を巡ると、今は花色は無く、巨石や岩ばかりが目立ちますが、上手く
高低差を利用し、樹木や花株も豊富で、シーズン毎の彩りはさぞやの感じ。各所に仏教用語が名付けられ、26ものポイ
ントを巡るようになっています。




▼御朱印です。






このお寺、旧村落の檀家寺のようで、本堂と庫裡、納骨堂が建ち、チョットしたお庭だけの決して広くない境内ですが、
文徳天皇ゆかり「子授け寺」として有名なお寺で、その名を全国に馳せているそうです。
そして山手道路を隔てたところに広大な回遊式の「癒しの庭」を展開、将来はこちらに遷寺するそうで、相当立派なお寺
になるんでしょうネ。小さなお寺でも、強力な檀那衆がおられるんでしょうキット。
 




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