
(2014.11.29訪問)
身丈三丈三尺のご本尊十一面さんの足元まで近寄れる内陣特別拝観に行きました。十一面さんは大きすぎて、
下からお顔が見えません。お顔は正堂と礼堂の間の通路から拝顔するに限ります。
長谷寺は雨でした。しかし札所の力は雨に関係なく多くの参拝者で溢れています。
靄がかりすっかり霞んだ境内、今日は廻り切れずに半端なお寺歩きで少々心残り、撮った写真も心残り……。
▼霧時雨の靄に霞む初瀬の山々。

[ 長谷寺 ]
●山号 豊山 (ぶさん)
●院号 神楽院 (かぐらいん)
●寺号 長谷寺 (はせでら)
●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
●開基 徳道上人 (とくどうしょうにん)
●開創 神亀四年 (727年)
●宗派 真言宗豊山派
●本尊 十一面観世音菩薩立像
▲拝観料500円 朱印300円 駐車場500円
▲拝観時間 9:00~16:30 12月~2月
▲西国三十三カ所観音霊場第八番札所
▲http://www.hasedera.or.jp/
▲奈良県桜井市初瀬731-1 Tel.0744-47-7001
▲近鉄大阪線「長谷寺駅」下車 徒歩15分
▼湿り始めた参道。

長谷寺縁起 (長谷寺HPより抄出)
朱鳥元年道明上人は、天武天皇のおんために銅板法華説相図「千仏多宝仏塔」を西の岡に安置、のち神亀四
年徳道上人は、聖武天皇の勅を奉じて、衆生のために東の岡に十一面観世音菩薩をお祀りになられました。
上人は観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖となられた大徳であり、当山を三十三所の根本
霊場と呼ぶいわれであります。
現在の長谷寺は、真言宗豊山派の総本山として、 また西国三十三観音霊場第八番札所として、 全国に末寺三
千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人、 四季を通じ「花の御寺」として多くの人々の信仰をあつめています。
▼仁王門。

▼扁額は後陽成天皇の宸筆。

▼いよいよ入山。

▼399段ありますよ。

▼スグ右手、道明上人の廟塔に桜散り葉がヒラヒラと。
道明上人は、天武天皇と関わりのある方、
事実上の長谷寺開山と云ってもいい方かも知れません。

▼登下廊から中廊が燃えてるようです。

▼塔頭月輪院の門前から下廊と仁王門。初瀬の山々は霧隠れ。

▼繋屋のお地蔵さんにも散り紅葉。

▼中廊横の楓はまだ元気。

▼上廊横の楓もまだ元気。

▼鐘楼に着きました。相当降ってるんです。

▼若い僧侶が迎えてくれてます。さぁ本堂へ。

▼読経の声、朗々と朝の法要です。

▼床紅葉の中、清しい一心のお祈り。お姉さんか、ムカシお姉さんかわかりません。ビンズルさんおせーて。

▼こちら内舞台から外を見ると、……降ってますワ。

▼一瞬無人、本堂西口の紅葉。

▼濡れ舞台へ。

▼靄がかり、すっかり霞んだ初瀬の山々。正面向こうは本坊と大講堂。

▼定番五重塔。裸の楓が目立ちます。

▼アングルかえて境内を舞台から。

▼礼堂に掛かる大扁額。おかあさんナニしてはんのン。

▼紅葉トンネルを通って本堂から開山堂へ。

▼開山堂。祖師徳道上人をお祀りしています。

▼徳道上人はこんな方。

▼参道の散り紅葉。

▼五重塔エリアへ、少々きつい登り参道も燃える赤に励まされ。

▼雨粒だけはちゃんと撮れてるようです。
五重塔全景はまともに撮れませんでした。
したがって写真ありません。

▼靄が酷くなってきました。

▼うかつでした、三重塔跡初めて気が付きました。

▼奥之院への道すがら、きれいな紅葉に出会いました。

▼相変わらず霧時雨に煙ってますが、こんな景色にも逢えました。

▼元気な紅葉林。

▼奥之院興教大師堂が見えてきました。横は石仏群です。

▼興教大師堂の宝珠と露盤。

▼興教大師覚鑁さんを祀ってます。

▼興教大師堂の扁額。

▼高さ五尺くらいの白漆喰土塀に囲まれた美しい空間です。

▼参道を下って本坊の方へ。

▼陽光あればまだまだキレイでしょうネ。


▼本坊境内から北方山腹に…、

▼本堂が見えます。

▼西国三十三カ所観音霊場第八番札所、長谷寺のご朱印です。

霧か靄か霞か判らないベールに全山が包まれた長谷寺、秋霖という美しい言葉がある秋雨が小粒の水滴をい
つまでも初瀬の山々に撒き散らしているようです。晩秋から初冬へと季節が徐々に変わり始め、最後の紅葉
も散り染め、やがて山々は冬の準備に勤しむんでしょう。
残りモミジを惜しみながら霞む境内を歩く、こんな日も時には有りかと一人納得して長谷寺の一日を終えま
した。
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