土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

揚谷寺、霊水独鈷水(おこうずい)二杯いただきました。

2014年09月30日 | 京都の古寺巡り



(2014.09.27訪問)


またまた西山三山を訪ねました。残る三山の一つ西山揚谷寺です。柳谷観音として眼病平癒の霊験新たかな
十一面観音をお祀りし、信仰を集めているお寺なんです。私儀でなんですが、最近いよいよ右目が壊れかか
り、来月修理する事になりました。四~五年放ったらかしの報いが来たようで、こりゃいかん、修理の前に
神頼み、じゃなかった観音さんにオスガリしようとやってきた次第であります。本尊十一面観音さん、眼力
稲荷さん、空海さんおすすめの独鈷水(おこうずい)をいただき、最後に空海さんに直接お願いと今日はお
願いしまくった一日でありました。             


▼本堂。




[ 揚谷寺 ]
●山号 立願山(りゅうがんざん)
●寺号 揚谷寺 (ようこくじ) 愛称 柳谷観音
●開基 延鎮僧都 (えんちんそうず)
●開創 大同元年(806年)
●宗派 西山浄土宗
●本尊 十一面千手千眼観世音菩薩立像
▲拝観料 無料 朱印300円 駐車料無料
▲拝観時間 7:00~17:00
▲新西国三十三カ所観音霊場第十七番札所
▲京都府長岡京市浄土谷 Tel.075-956-0017
▲http://www.yanagidani.jp
▲阪急「長岡天神駅」 徒歩約90分    
 阪急「長岡天神駅」からタクシー 約20分
 阪急「西山天王山」 徒歩約60分   
 長岡京ICよりクルマで約10分


▼参道。





揚谷寺縁起 (揚谷寺HPより抄出)
大同元年(806年)京都清水寺開創の延鎮僧都によって開山されました。僧都はある夜、夢の中に観音菩薩
が現れ、「京都西山に行けば生身の観音菩薩を仰ぐことができる」とのお告げを受け、直ちに西山に踏み入
ると、柳の生い茂る渓谷の巌上に生身の十一面千手千眼観世音菩薩が顕現されました。 僧都はそのお姿を刻
まれ、その場所に堂宇を立て安置し、日夜給仕をされていましたが、清水寺のご本尊をお守りする大切な任
務があるため帰洛されました。延鎮僧都が下山された後、延暦二十年(811年)弘法大師空海が度々当山に
参詣されておりました。今に残る独鈷水を発覚された大師を当山では、第二世と仰いでいます。


▼きれいな境内マップが山門石段下に。





▼山門。一間四脚、切妻造、本瓦葺。





▼山門扁額。





▼山門左右に風神雷神が。





         ▼山門を潜るとお地蔵さんが迎えてくれます。





▼切妻造、本瓦葺の豪華な手水舎。





▼鐘楼。一撞き50円。





▼本堂。桁行七間、梁間七間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付。江戸前期の建立。
 他寺に例のない土足のまま入堂出来るのが嬉しいですね。





▼本堂正面です。大提灯も患ってるようです。





▼本堂内陣。本尊 十一面千手千眼観音菩薩立(秘仏)毎月17日、18日に開帳されます。
 正面お厨子内のご本尊こそ、古来より眼病に霊験新たかな十一面千手千眼観世音菩薩です。





▼阿弥陀堂。妻側に入口がある梁間四間、入母屋造、桟瓦葺。





▼阿弥陀堂正面です。





▼阿弥陀堂須弥壇。堂内は畳敷き、須弥壇上お厨子に本尊阿弥陀さんが祀られています。
 今日はお姿なしでした。





▼護摩堂と経蔵が前後に並んでます。





▼地蔵堂。





▼親子地蔵さんです。





▼中陽門。本堂裏手に回る入口、奥之院へ続く門です。





▼弁天堂。





▼なぜか茶々さんがお前立ちで祀られています。





▼眼力稲荷。鎮守社、伏見稲荷から勧請。先見の明(心眼・しんがん・こころの眼)を授けてくださるとご
 利益があるそうです。ボクの患い聞き届けてくださるのでしょうか。




ここから参道は奥之院へと上ってゆきます。
         ▼石塔を過ぎて、





▼奥之院のお堂に到着。宝形造、本瓦葺。





▼四方柱の須弥壇は中央にお厨子に本尊観音菩薩(秘仏) が祀られています。
 中御門天皇両親が崩御の追善菩提のために刻されたのが奥之院観音菩薩像です。





▼須弥壇お厨子を横から見ると。





▼脇壇には二十八部衆がズラリ。あまりのきれいさで、フィギャーと間違えました。





▼お堂前の放生池。





▼お堂の裏手に愛染堂と、





▼奥之院の鎮守社、眼力稲荷が並んでいます。ご利益は本堂裏の眼力さんと同じらしいです。





▼奥之院からの眺望、遠く見えるのは比叡山。これで奥之院オシマイ。





▼奥之院からはあじさい廻廊で書院、本堂まで戻ります。廻廊の左右と奥の院参道に四千五百株の紫陽花が
 植わっているそうで六月紫陽花まつりの頃は大人気だそうです。





▼書院に下りてきました。





▼書院からお庭、池泉回遊式庭園、浄土苑です。





▼浄土苑。





▼かなりの巨石が配されています。菩薩に見立てられてるそうです。





▼お庭の隅に心琴窟。水琴窟のことですが耳を澄ませど聞こえませんでした。耳よおまえもか、イヤだな。





▼お庭から書院を見てるつもり。





▼書院の普門殿、仏間です。





         ▼ご本尊阿弥陀さん。





▼書院玄関です。




独鈷水 (おこうずい) をいただきに独鈷水堂へまいりましょう。
▼正面に空海さんが立っておられます。





▼前にお砂踏みがあり、空海さんの足跡を踏みます、この下に四国八十八霊場のお砂が敷いてあるそうです。
 短いですけどボクの足です。





▼独鈷水堂です。左側の井戸から汲んだ独鈷水(おこうずい)を二杯いただきました。よく冷えています。



独鈷水由緒 (揚谷寺HPより抄出)
延鎮僧都が下山された後、延暦二十年(811年)弘法大師が度々当山に参拝されていました。ある時、堂の
傍らにある巌窟の溜まり水で眼のつぶれた小猿を抱き、一心不乱に眼を洗っている親猿の姿を見かけられ、
空海は小猿のために17日間のご祈祷を行いました。すると満願の日に小猿の目がパッチリと開き、喜んで山
へと帰っていったそうです。空海はこの不思議な湧き水を眼病に悩む人々のために霊験あらたかなる霊水に
しようと決意され、さらに17日間の祈祷を施し、独鈷で持って深く掘り広げ、眼病平癒の霊水に成就され
たと伝えられています。この霊水が今も湧き出す独鈷水(おこうずい)です。    



▼いただいたお札です。





▼天気上々、気分爽快、目は不快!





▼御朱印です。




なんとも気持ちのイイお寺です。僧侶方の親切な事、きっと効能あらたか……しかし、
霊験新たかなご本尊十一面さんにはお会い出来ず、眼力さんのご利益は思いと違うし、あとはお大師さんに
お願いするしかないのかな、しかし各所でお願いだけは人一倍しまくった一日でありました。               
                                      拝 南無大師遍昭金剛

今回も長々とおつきあい、ありがとうございました。  目、疲れませんでした? 気をつけて下さいネ! 






↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ