土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

雲龍院、泉涌寺の塔頭ですが別格本山でもあります。

2014年01月27日 | 京都の古寺巡り


(2014.01.25訪問)

御寺泉涌寺の塔頭寺院と云うことで、少しばかり身構えて訪ねてみたのですが、なかなかどうして、非常に
オープンなお寺です。
「蓮華の間色紙の障子」がメディア取材などで超有名になり、色付きシーズンには大人気と聞きます。
「蓮華の間」に一人で座り、お抹茶一服いただきながら、色紙の世界を愛でる、よろしいなァ。
今は残念ながら華やか、鮮やかな色はありません。


▼「蓮華の間」色紙の障子。




[ 雲龍院 ]
●山号 瑠璃山(るりさん)
●寺号 雲龍院(うんりゅういん)泉涌寺塔頭
●開基 後光厳天皇
●開山 竹巌聖皐上人 (ちくがんしょうこう)
●創建 応安五年(1372年)
●宗派 真言宗泉涌寺派 別格本山
●本尊 薬師三尊像
▲京都市東山区泉涌寺山内町36 TEL.075-533-7125
▲拝観料 一般400円 お抹茶付き900円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲http://www.unryuin.jp/
▲JR京都駅、京阪七条駅市バス208号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分
 京阪四条駅から市バス207号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分
 JR奈良線東福寺駅、京阪東福寺駅から徒歩15分

雲龍院縁起(雲龍院HPから抄出)
雲龍院は応安五年(1372年)後光厳天皇の御建立。同所に後円融天皇、康応元年(1389年)龍華殿を御建
立。応仁の乱で文明二年(1470年)全山焦土化、僅かに後光厳、後円融天皇の尊像を残すのみとなった。
桃山時代を経て、江戸初期中興の祖、如周宗師が雲龍、龍華両院を合併し雲龍院のする。御水尾天皇から造
営費御下賜、写経の道場を現在の位置に再建。江戸時代、本願天皇から御下賜金を賜りて諸堂修理、鎮守堂、
鐘楼等の建立。皇室との御縁で玄関、方丈、勅使門を賜り歴代の御尊牌を奉安する霊明殿は明治二年現存の
様に再建された。


▼泉涌寺参道総門の山内案内イラストマップ。今日訪ねたのは赤丸の塔頭です。




▼泉涌寺大門の前を右に行くと雲龍院の参道です。




▼上ること少々、山門に着きます。




▼山門右に勅使門。皇族専用です。




▼禅門に必ずある石碑と思うんですが、ここは真言宗、なんと書いてるんでしょうか。




▼庫裡まで一直線に続く参道の左右は手入れが行き届いています。




▼二本柱の屋根付き井戸です。




▼袴腰の鐘楼。




▼相当リラックスしている観音さん、石像でイイお顔です。




▼庫裡です。右の書院玄関が拝観口です。




▼書院玄関の衝立。作家はわかりませんが、龍です。




▼書院蓮華の間の「色紙の景色」



雪見障子のガラス四枚にそれぞれ違うお庭の表情を見ることが。色のシーズン、花のシーズンには是非どう
ぞと云われました。報道ステーションでもやってましたネ。


▼蓮華の間縁側からの庭園。




▼書院大輪の間。




▼大輪の間から庭園。




▼大輪の間縁側からお庭。




▼大輪の間。




▼霊明殿。明治元年建立の皇族位牌堂。




▼霊明殿前庭に徳川慶喜寄進の燈籠。白砂の菊の御紋が珍しいです。




▼霊明殿前庭の勅使門。




▼庭園。




▼龍華殿(重文)。雲龍院の本堂です。桁行五間、梁間五間、入母屋造、サワラ杮葺。一間の向拝付。



写真はウイキから借用。


▼龍華殿扁額。




▼内陣。




▼内陣後ろに仏殿があり、本尊薬師三尊が祀られています。向かって右日光菩薩、左月光菩薩。




▼本尊薬師如来坐像。木造、作者は不明ですが鎌倉期の造像。




▼本堂側面を参道から。




▼庭園。




▼書院悟之間。




▼庭園。




▼ご存知「迷いの窓」




▼ご存知「悟りの窓」




▼白砂の菊の御紋。




▼御朱印です。




悟之間では一人だったので、悟丸窓の前でしばらく瞑想いや迷想、外の楓のグニャ裸木を見ていると曲がり
くねった根性を見透かされているようで、あ あ イ ヤ だ 。

と云うことで雲龍院 オ シ マ イ !




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