土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

勝尾寺の勝運ダルマさんの効験は。

2011年11月22日 | 大阪の古寺巡り


(2011.11.20訪問)

箕面のもみじは、どうかな~、赤なったかな~、まだかな~。
今日はいいお天気とは云えずも陽が射してきたので、ぜ~んぜん期待せずに箕面
へ。期待通り?滝道も滝の周りもぜ~んぜん。大阪の秋はいつ来るんでしょうか。
と云いつつ気持ちは一路勝尾寺へ。クルマがガンガン行く自動車道の端っこを歩
きます。滝から3キロはしんどいですわ。
勝尾寺はとにかく勝運ダルマです。願掛ダルマだらけ。堂宇は新旧ごちゃ混ぜで
すが、整然とした境内は参拝者には親切なお寺です。

▼一応箕面に来た証拠、箕面大滝です。期待外れを見に来た人がイッパイ!



[ 勝尾寺 ]
●山号 應頂山(おうちょうさん)
●寺号 勝尾寺(かつおじ)
●宗派 高野山真言宗
●開山 開成皇子
●開基 善仲、善算
●創建 神亀四年(727年)
●本尊 十一面千手観音立像
●西国観音霊場第二十三番札所

▼勝尾寺には秋が来つつありました。ヨカッタ!
まっかかとは云いませんが確実に染まりつつあります。ここは参道。



勝尾寺縁起(勝尾寺HPから)
古流記によれば創建は神亀四年(727年)、善仲、善算の双子兄弟が草案を構え修
行されたことに始まる。そののち天平神護元年(765年)、光仁天皇の皇子開成が
二師出逢い止住し宝亀六年(775年)七月十三日般若台に六百巻を理経して一寺を
建て、彌勒寺と号し開山に至る。宝亀十一年(780年)妙観という名のび比丘が彌
勒寺を訪ね、七月十八日より八月十八日の間に白檀香木をもって身丈八尺の十一
面千手観音を彫刻した。これが当山の本尊である。六台座主の行巡上人は清和天
皇の玉体安穏を祈って効験があったことから「王に勝った寺」の意で「勝王寺」
の寺号を帝より賜ったが、本寺では「王」を「尾」にひかえ勝尾寺と号し、勝運
の寺として信仰されて来た。

▼石標まで立派なもんです。



▼山門。
慶長8年(1603年)豊臣秀頼が再建。平成8年修復終了のきれいな山門です。



▼仁王門應頂山扁額。



▼阿形仁王さん。全身真っ赤の仁王さん、目は玉眼で迫力満点!



▼吽形仁王さん。



▼仁王門から秋色の境内。



▼参道脇のもみじ。



▼鐘楼。
皆さんガンガン撞いてました。



▼三宝荒神堂。
日本最初の荒神社。日本三大荒神さんと云われているそうです。三大は他にいろ
いろ聞きます。



▼勝ダルマの奉納棚には沢山のダルマさんが。願いが叶った勝ちダルマを奉納す
るところ。



▼鎮守堂。



▼開山堂。
開成皇子と善仲、善算の木像が安置されています。



▼本堂。
慶長8年(1603年)豊臣秀頼が再建。平成11年修復終了
本尊 十一面千手観世音菩薩。勝運ダルマ祈祷はこのお堂で。



▼薬師堂。
鎌倉初期源頼朝に再建された現存する勝尾寺最古のお堂。本尊薬師三尊で秘仏(重文)



▼屋根の上のだるまさん。



▼もみじ。まだら模様も見方によれば美しいですネ。



▼閻魔堂。



▼多宝塔。境内高台に建つ美しい塔。昭和62年修復終了。
本尊 金剛界大日如来



▼だるまさん。



▼境内遠景。



▼弁天池。



▼弁天池に鎮座しています、弁財天。



▼もみじ。



▼境内から仁王門。煙ではありません、弁天池をミストでニクい演出!



▼だるまさんお願い、上ばかり見ないで!
ボクも人に云えないお願いがあるんですが、あの件聞いてくれます?



ボクなんぞが望む時代を誇る伽藍や仏像は期待できませんが、なんと云っても参
拝者第一のポリシーは感じます。八万坪の境内を彩る錦秋の色彩には少しばかリ
早いですが、もみじを求める参拝者のなんと多いことか。勝尾寺は初めて訪ねま
したが、自然の変化、四季を通じて異なる自然を楽しめる数少ない大阪のお寺か
も知れません。
陽が傾くとやはり寒くなってきました。お休み処でおぜんざいを頂いてホッ!

勝尾寺 オ シ マ イ !