土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

太融寺の護摩秘法はかなりの迫力、初めての経験です。

2010年12月09日 | 大阪の古寺巡り


(2010.12.08 訪問)

梅田からの帰り、天神橋筋商店街に所用があり、フラフラと扇町通りを歩いてい
ると、在りましたよ太融寺が。BIG CITY OSAKAの中心とも云われる地にそれな
りの古刹が。境内から響いてくる太鼓の音と読経の声に誘われていつの間にかボ
クは護摩堂の前に立っていました。平日の二時過ぎ、大勢の参拝者で賑わい、リ
ズミカルな太鼓と般若心経唱和が朗々と響き渡っています。

[ 太融寺 ] たいゆうじ
●山号 桂木山(かつらきさん)
●院号 宝樹院(ほうじゅいん)
●寺号 太融寺(たいゆうじ)
●宗派 高野山真言宗 準別格本山
●本尊 千手観世音菩薩立像

太融寺縁起
平安初期、嵯峨天皇の勅を受けて弘法大師が創建、左大臣源融が嵯峨天皇の念持
仏を下賜され七堂伽藍を建立。その後大阪夏の陣の兵火で焼失、江戸元禄年間に
復興したとか。今の堂塔伽藍は昭和戦後に再建されたものです。

▼扇町通りに面して太融寺寺標。



▼西門。
門右側に源融公旧蹟の碑が公の縁を訴えています。



▼本堂。
本尊 千手観世音菩薩立像。



▼本堂扁額。



▼護摩堂。
中に入りきれない方が外から手を合わし心経を唱えています。



▼護摩秘法執行中。
暗い堂内、時に大きく時に小さく上がる護摩焚炎と僧侶の読経に併せ、大勢の方
の唱和は迫力があります。
毎月八日、十八日、二十八日は護摩秘法が執行される日、丁度そこに居合わせた
のは幸運でした。



▼宝塔。
護摩堂、一願堂、大師堂と一体の堂宇。宝塔はそのてっぺんに三層でそびえ、経
蔵で写経が納められています。



▼一願堂(不動堂)。
不動明王の回りを一心に廻っている方が居られました。



▼一願堂本尊 不動明王石仏。



▼奥之院洞窟。見えますか?一筋の瀧水。



▼淀殿の墓。
ああ悲運の豊臣家、淀君、貴女はよくやった。



▼南門。



南門前、南側一帯はFホテルの街。なにやら表現しにくい気持ちで、クルッと廻っ
て扇町通りに出て東に向かいました。ボクはまだこれから用事があるんです。