裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

洞察のひと

2009年11月11日 08時39分11秒 | Weblog
友だちの妹さんは、その頃やさぐれてて、周囲からつまはじきにされてたらしいのです。
その彼女が、よくあたる占い師さんのところにいったんですと。
すると会った途端に、占い師さんは驚いた顔で言う。
「あんた、まわりをフェアリーが舞ってるよ」
つまり、妖精に祝福されてお祭りにようになってる、というのです。
すごい表現ですが、ぐれてた彼女はそれで憑き物が落ちたようになり、心やさしきお花屋さんになったそうです。
まじないにでもかかったのかな?
占い師ってのは、未来が見通せるわけでも、相手の心が読めるわけでももちろんないけれど、尋常ならざる洞察眼で被験者の本質を見抜く「異能のひと」です。
あなどれません。
ところでぜんぜん話が違うんですけど。
ぼくが25の頃かなあ。
ある大きなホテルで開催されたパーティにうっかりと出席してしまい、居場所もなくたたずんでたのですよ。
すると向こうから、小さな外国人がワイン片手に近付いてくる。
そしてぼくの前で立ち止まり、英語でむにゃむにゃとなにやら話しかけてきたのです。
え?なに、なに?わかんないんだけど・・・と戸惑ってると、隣にいた秘書みたいなひとが訳してくれる。
「彼は言っています。おまえの目は知性あるオオカミのようだ、と」
どういうこと?あんただれ?と訊いてみる。
それは、日本ヘラルドという映画配給会社の酔っぱらったユダヤ人社長でした。
だったら映画に出してくださらぬか?と振ると、それはできんよ、かっかっか、と小男は笑いつつ去っていきました。
あれはなんだったんだろう?
それにしても、すごいほめ言葉だと思いません?「知性あるオオカミ」。
大げさだけど。
ちょっと思い出したんで、書いてみました。
おわり。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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