裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

熱の伝わり

2016年11月17日 21時46分03秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
熱の伝わり方には三種類ある。
フライパンの真ん中を火に当てるとへりの方まで熱くなる「伝導」、お風呂の水を下からあっためるとぐるぐる回って上の方まであったまる「対流」、ストーブに手をかざすと触れてもいないのにほんわかとあったかみを感じる「放射」。
みんなが知ってるこの三つの違いって、ちゃんとロンリ的に理解してる?
知らんかもしれんから、教えてあげる。
ひとつめの伝導は、触れ合ってるもの同士が震えて熱さを伝えてくんだ。
最初に熱くなったものが、ぶるぶるっ、と震えだすと、隣り合ってるものも震えはじめて、それがだんだんと隣に隣に伝わってくの。
じかに触れ合ってるから、振動がダイレクトにリレーされるんだね。
一方、ふたつめの対流は、熱くなったものが実際に動いてく。
熱くなって膨張したものは密度が希薄になって軽くなるから、上に移動するんだ。
すると別のものがその下に転がり込んで、順にあっためられて、また上に移動して・・・ってシステム。
なんで、これは別に熱が伝わるわけじゃないんだな。
実際に熱を持ったものが、ただ動いてくの。
最後、みっつめの放射は、まるで触れ合ってないもの同士の伝わり方。
あったまったものは電磁波を出し、その出た電磁波を別のものが受け取り、受け取ってあったまったものはまた電磁波を出し、その出た電磁波をまた別のものが受け取り、またあったまって電磁波を出す・・・ってリレー。
もの同士は離れ合ってるんで、直接のやり取りをするわけじゃなく、媒質の相互作用で熱を伝えてくわけ。
この最後のへんは、物理学というよりも、量子力学って分野に入る。
なんとなくわかった?

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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