徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ブロック投下で対立再燃/スペイン×イギリス 英領ジブラルタル問題

2013-08-15 05:30:22 | News Map

■④英領ジブラルタル
<300年にわたりスペインが返還を求める「欧州最後の植民地」である。この地をめぐる緊張は昨年急拡大した。きっかけは2011年11月のスペイン総選挙。政権に返り咲いた右派国民党は「植民地奪還」を鮮明にした。(中略)現政権は痛みを伴う緊縮策を次々に打ち出すが、「国民の不満をそらすため領土問題を煽っている」と自国政府への怒りを隠さない。(中略)地中海の対岸のモロッコ北部にも同様の領土問題がある。モロッコが再三返還を求めるスペインの飛び地セウタやメリリャだ、02年には両国が領土を主張する無人島にモロッコ軍が上陸。緊張が高まった。(中略)「問題を起こすのはいつも、ここから遠くに住んでいる人間なんだ」漁師のゴメスさんは、マドリードの中央政府に矛先を向けた。>
(東京新聞2013年1月5日付 国境 交錯の現場④英領ジブラルタル/強硬スペイン政府に怒り 返還要求 住民冷ややか 文/野村悦芳)

<きっかけは、ジブラルタル自治政府が7月下旬、一部海域にコンクリートのブロック数十個を沈めたことにある。資源保護のためとしたが、スペイン側は漁業の妨害と猛反発。国境の検査を強化すると、車や人の往来が滞った。さらに、今月4日のスペイン紙ABCで、スペインのガルシアマルガリョ外相は、国境通過に50ユーロ(約6500円)を課す考えを表明し、「遊びの時代は終わった」とも述べた。AFP通信によると、ジブラルタル自治政府のビカード主席閣僚(首相)は「北朝鮮のようだ」と応酬。欧州委員会も仲裁を検討し始めた。>
(東京新聞2013年8月8日付 ジブラルタル対立再燃/海にブロック スペイン反発、検査強化/「主権は不変」英首相、懸念伝える)

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