徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ドミノ/第15節 山形戦

2011-06-16 02:32:29 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
ゴトビ「彼を入れることでアレックスを左に置き、アレックスが高いポジションでプレーすることができて、ドミノのような効果でゲームが変わっていったと思います。監督にとっても、交代選手を入れてすぐにゴールが決まるというのはうれしいことです」(J'sGOAL 6月15日付

スカパーで山形戦
残り2分+アディショナルタイムの時点でPKで追いつかれた瞬間、マリノス戦を思い出してしまった。先制後にゲームをコントロールできずにマリノスの怒涛の攻撃のうちに同点に追いつかれてしまったゲームである。
それでもチームはわずかな残り時間にファイトし逆転ゴールをもぎ取り、今シーズン初の逆転勝利。もちろんホームゲームということもあるだろうが、これは明らかにチームが成長していると感じた。

翔が負傷で離脱する中、大悟、エダという本来スタメン級のピースがチームをさらに活性化させたことも大きい。
前半を耐え抜く形になり膠着状態に陥りそうなゲームに、アフシンは選手交代でゲームを活性化させた…というか、エダが投入された次の瞬間には、エダからコースケのコンビから山形ゴールを切り裂きタカが先制点を叩き込んだ。
膠着状態になってしまったのは、平岡のせいばかりとは言えないが、アンカーから前線の間が間延びしてしまったせいもあるだろう。そこでまず大悟を投入して中盤と前線をつなぎ、さらに“中盤の”スペシャリストであるエダが入ればゲームは落ち着く。そしてアフシンの言うようにアレックスの動きも明らかに良くなっていった。まさにドミノである。

決して良いとは言えない内容だったけれども、今は土曜日のガンバ戦(万博)から中4日で今日の山形戦(アウスタ)、さらに中2日で浦和戦(埼スタ)、さらにさらに中3日で川崎戦(アウスタ)、さらにさらにさらに中3日で仙台戦(アウスタ)という、16日間で5ゲームというハードな連戦の真っ最中なのである。内容よりも、まず結果なのは言うまでもない。ここで連敗などすれば気がつけばあっという間に上位に差をつけられてしまう可能性だってあるのだ(逆を言えばここで連勝できれば一気に順位が上げることができる)。そして5連戦後の中5日の7月2日にはアウスタで鹿島と激突する。
多少の贔屓目があったとしても、清水というチームは決して選手層の薄いチームだとは思えないので、この「総力戦」を五分以上に戦い抜くことができれば上位に肉薄する可能性は十分ある。

ゴトビ「ホームで勝った時の本当に良い伝統だと思います。ファンのためなら私は何でもやりますし、勝つたびに毎回やりたいと思います。もっと勝てるようになって、私ももっとダンスがうまく踊れるようになっていければいいと思います(笑)」(J'sGOAL 6月15日付

それにしてもアフシンは本当に素晴らしいリーダーだね。
ピッチの中に政治は持ち込むべきじゃないけれども、僕らはピッチの中から、何かを社会に持ち帰っている。
つまらない出来事やつまらないことを言い続ける連中たちで溢れている2011年の日本で、僕らは僕らの大好きなフットボール(思考)をもっと街や社会に還元すべきだね。

静岡茶を飲みながらそう思うよ。