野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

サフラン茶を飲んでみた

2018-11-30 06:25:16 | その他
   娘達が経営している神戸垂水のペルシャ絨毯とギャッベ、中近東商品の販売店「Flying Carpet Gallery」。垂水の国道2号線海沿いにあり、すぐ後ろが有名な神戸の「マリンピア神戸」に位置しているが、寒さに向かうこの時期、絨毯が良く売れてるそうだ。しかも高価なシルクのペルシャ絨毯も良く出るのは如何にも神戸らしい。この店が、ごく最近、サフラン茶をサービスすると聞いて、これは是非飲んでおかねばと思い立ち、店に出かけた。店のHPにはこう書いてあった「当店ではいつも紅茶を用意しております。この紅茶は当店ご自慢の紅茶です。イランやトルコでは紅茶を飲む事は日常茶飯事で、各家庭やお店では、より美味しい紅茶を作ろうと頑張っています。当店の紅茶がどうしてスペシャルだと自負しているかと言いますと、使用している紅茶に入れるスパイスがスーパーなのです。先ず、絶対欠かせないのが、イランの壮大な大地で取れたサフラン(以下略)・・・」。サフランを専用の卓上フォースミル機で粉末にし、ほんの少々を紅茶に入れると言う。”紅茶にサフラン”自体にびっくりしたのに、名前は知っていたが、始めてみるローズウォーター(バラのオイルを抽出する際に出るバラの蒸留水)を少量加え、更に驚いたのは、咲く寸前のバラの蕾を乾燥させたものを入れるという。
 サフランと卓上サフランフォースミル
 
 左からチャイセットに入ったサフランティー、右は乾燥のバラの蕾
 
 左はローズウォーター、右は今回特別に出てきた乾燥なつめやしの実(これが実に旨い)
 

で、サフラン茶の味や香りはと言うと、一般的な紅茶とは異なり、ほんの少し干草に似た香りで少々クセのある味わいで、強いサフランの香り(私はもともとどんな香りかは知らない)はどれがそうか分からない。どちらと言えば、不可思議な紅茶だが、家庭でよく飲む紅茶より柔らかく素朴な味で何杯も飲めそうな感じがした。むしろ、おーっと感じたのは血流が改善されるせいだろうか、飲んで1時間ほどたつと、顔がほてってきた。

興味があったので、サフランを少し調べてみた。サフランは、花のめしべが古く(3000年以上前から)から世界中でスパイスや染料・香料・生薬、特に女性生薬などに利用されてきたそうだ。2017年のナショナルジオグラフィック「世界一高価なスパイス、サフランの知られざる歴史」によると、サフランは世界で最も高価なスパイスだそうで、1グラムで16ドルもの値がつくそうだ。さらにビックリは、
 
2015年のCNNニュース「Iran's homegrown treasure: the spice that costs more than gold」には、サフランは金より高くて65$/gとあった。更にびっくりして、サフランの取引価格を調べていると、Saffron Pricesには、「Supermarket - Quality control in the "normal Iranian saffron" which is partially declared as Spanish. For 0.1 gram of saffron, it would cost about 3 EURO (30 EURO per gram)、(略)premium Iranian saffron or genuine organic saffron from Greece or New Zealand. This would cost approximately 6 EURO for 0.1 gram of saffron (60 EURO per gram)」とあった。現在の金の取引価格は4800円/g前後だから、これを調べながら、現金なもので、先ほど試飲した高価なサフラン茶は旨かった、と改めて感じてしまった。

更に、「サフランって何?」を調べていると、
その歴史は古く、旧約聖書にも芳香を放つハーブと記されているほどで、サフランは色と香りの両方の働きがあるハーブとして重宝されているとある。使えるのはめしべの部分だけだから、300~500個の花からわずか1gしか採取できず、もっとも高価なハーブ・スパイスとしても有名だそうだ。イランは世界の最大生産量を占め、その生産量は全生産量の9割以上占めている。イランでは国内で利用するほか、その大半が輸出され、イランは世界最大の生産国であると同様にサフランの最大の輸出国でもあるそうだ。
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