野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

2024鈴鹿8耐の印象、優勝は#30HRC (その1)

2024-07-22 06:36:20 | モータースポーツ
今年、2024年の鈴鹿8耐レース本番は7月21日。
猛暑続きで、現地の外気温が度々SNS上にも表示されるが35~36度、路面温度は60度前後を書いている。鈴鹿サーキット発表の8耐本番当日(21日)の観客動員数は3万人とあった。去年より約1万人多いそうだ。当方、BS12のテレビを見ている部屋の中でも暑いのに、35,6度の炎天下に昨年より多い動員数で大変なレースだとよくわかる。
 
前日のトップテントライヤルで3人のライダー全員が2’5秒台を連発したヤマハのYARTが本命のように見えたので、優勝の可能性はむしろヤマハ、次がうまくタイムを纏めてきた今年初めて8耐に参戦するイタリヤのドゥカティチームと思えた。しかし、トップテントライヤルで好タイムを出していたヤマハの3番目の選手が走行中、大クラッシュしたようでタイムが表示されない、しかもそのマシンが本番車のようだとのSNS情報もあり、本番は別のマシンでレースを走ることになるらしい。となると、鈴鹿8耐では”一日の長”の感があるHRCがどう出るか非常に興味があった。

定刻の午前11時半、8時間耐久レースがスタートした。
オープニングラップから数周のレース展開が非常に面白く、近年の中でも一番の緊張感があった。一週目から抜きつ抜かれつで、トップで戻ってきたのは#1 YART Yamaha、次が#30HRC、2番手スタートだった#2 DUCATI は6番手で帰ってきた。しかし、その#2 DUCATI が5週目には#30HRCを抜き去り、そのままYART Yamahaを交わし、トップに立つ。永い鈴鹿8耐の歴史で初参戦のチームがトップ走行する姿をみて、大いにびっくりした。今、世界のロードレース界でトップに立つ DUCATIだが、初めて参戦する猛暑の鈴鹿8耐で本当に戦えるんかとDUCATIの8耐参戦には少々疑問があったが、これが世界のロードレース界のトップに君臨するDUCATIの実力かと驚いた。しかし、10週目ごろには#30HRCがトップに浮上。2位が#2DUCATI、3位がYART Yamaha。25週目に#1YART Yamahaがピットイン、27週目に#30 HRC、#2 DUCATIが最初のピットインとなってライダー交代。第1スティント をみる範囲では、HONDAとYAMAHAのワークス勢に限って言えば、レース展開、燃費の両方でYAMAHAはHRCに今年も負けている感がした。

EWCのライブタイミングをパソコンにずっと表示させていたが、依然、#30HRCが単独首位、2位は#1YART Yamaha。上位勢に大きな変化は見られない。 6時間経過時点で、上位から#30HRC,#1YART Yamaha、#12ヨシムラスズキが同一周回で、一周遅れの#2DUCATIの順で進行中(#2は一時9位の位置にあったが、次第に追い上げ4位に戻した)、#30と#1とのタイム差は約36秒前後で#1YART Yamahaが少し追い上げてきた。

ところが、7時間過ぎ、突然、EWCからX(ツイッター)に声明が出て、
FIM EWC JAPAN
@fimewc_JAPAN
「レース終了後40秒加算ペナルティ! #30 Team HRC with Japan Post」とあった。今2番手とのギャップは51秒! 」

8時間を一番最初にゴールしたのは#30HRCで結果はホンダHRCのまさに圧勝!
ペナルティタイム40秒を加味しても7.86秒の僅差で#1YAMAHAを破った。
8時間のレース終了後、ヘッドライトの光の隊列の中を花火が揚がるのを見ると、8時間きっかりに走ってゴールする、これこそ耐久レースの本筋だと改めて感じた。これを見に多くのファンが集まってくるのだ。
  
「Honda Racing Global
@HondaRacingGLB
Team HRC with Japan Post wins its third consecutive Suzuka 8 Hours victory, marking Honda's 30th win in the Suzuka 8 Hours」

鈴鹿8耐は日本最大の二輪モータースポーツとして認知されているが、毎年、テレビ放送されているので、私も8耐を楽しみにしている、年寄りのファンの一人である。公式合同テストの経緯や結果を、随時発行されるヤマハ/ホンダやタイヤメーカーが発行する公式ツイッターやレポートで、加えて報道記事や在野ファンのFBに投稿されるコメント等の、こうした記事を捲りながら、今年も、BS12でテレビ観戦しながらズーと表示中のパソコンでライブタイミングを見ながらで、8耐を勝手に楽しむことができた。8耐は酷暑の中で実施される日本の二輪文化の頂点に立つ独特のレースだと言う外人選手も多いが、それにしても、優勝、2位、3位こそ日本企業のワークスあるいは準ワークスチームが占めたが、4位は鈴鹿8耐初参戦のイタリヤのDUCATIが入り、5位はドイツのBMW。こうして翻ると、今回の2024年鈴鹿8耐はドゥカティとBMWの躍進に、 MOTOGPやWSBで巻き起こる海外メーカーチーム旋風が 遂に日本企業のお膝元、鈴鹿8耐にも押し寄せている感あり。こうした状況の中で贔屓にしているカワサキは転倒シーンが多く露出し全くの蚊帳の外(いろんな意見もあろうが)では、在野のカワサキファンの一人として”good times roll” にはなれず寂しい思いであった。


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